私は昔からモノを書くことが好きだった。


子供の頃は日記を書いたり、

若い頃は今みたいに携帯電話なんてなかった時代だから、手紙を書くことも多かった。



結婚して子育てや義理の両親との同居で

悩んでいた時に、

多分?

雑誌で知り合った石川県に住む女性と手紙のやり取りをしていた。


字もきれいで年齢もそんなに変わらない。



内容は本当に何気ない日常と

時々、ちょっとした自分の悩みだったり

子どもの話しだったり…。


でも、その文字や文面からは彼女のしっかりした性格が感じ取れて、

そんなに頻繁ではなかったけど、

彼女からの手紙がとても楽しみだった。


だけど、子どもが大きくなるとともに携帯電話が普及して、どちらからともなく少しずつ減っていったやりとり。


薄れていた記憶の中で

今回の能登半島地震は彼女の住んでいる地域が入っていることに気がついた。



うろ覚えのあの住所に今も彼女がいるのかどうかも知り得ない。


だけど…まだあのまま住んでいたら、

少なからず被災しているかもしれない。


そう思うと胸が熱くなった。



どうか家族みんな元気でいますように。


そして、1日も早く日常が取り戻せますように…


今の私はそう願うしかない。