第324回 大阪大学臨床栄養研究会 | 美的生活アンチエイジングライフ♪〜アラフィフ美肌管理栄養士

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♪ 食と美と健康と・・♪美的・美肌管理栄養士 岩田 恵子
アラフィフ女性の健康に美しく生きるコツをお伝えいたします。

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以前、私が事務局を担当していた
大阪大学臨床栄養研究会からのお知らせです。
これは、阪大の臨床系の医局が持ち回りで
毎月違うテーマで講演を行い、
医療関係社や一般の人たちに知識を深めていただこうというものです。
もう、30年は続いているでしょうか?
ぜひ、興味のある方はご参加くださいね。

なお、毎月のお知らせをメールにてご希望の方は、
私までご連絡いただければ、登録させていただきます。
お名前、所属先などを書いて、下記アドレスにラブレターくださいね。

ラブレターparis*paristyle.net (*を@に変えてくださいね!)



バラ 日 時: 平成24年 2月13日(月) 18:00~


バラ場 所: 大阪大学医学部 講義棟3階 D講堂 (吹田市山田丘2-2)


バラテーマ: 『栄養管理における微量元素の重要性』


今回は、大阪労災病院外科 根津理一郎先生によるご講演です。
多くの方々のご参加をお待ちしております。



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必須微量元素の生体内における必要量は極めて微量であるが、
種々の金属酵素の活性化をはじめとして生体機能に不可欠なものである。
したがって必須微量元素は、その欠乏でも過剰でも様々な障害を呈することになるが、
症状はしばしば非特異的であり、またルーチンに検査される項目ではないので
見逃されることが多い。栄養管理時の微量元素欠乏症・過剰症を予防するには、
まずこれらの症状を理解し、必要に応じて検査を行うことが大切である。
現在までに静脈栄養、経腸栄養時の欠乏症が報告されている必須微量元素としては、
亜鉛、銅、セレンが挙げられる。マンガン、クロム、モリブデン欠乏の報告もあるが、
極めてまれである。
亜鉛、銅は、クローン病や短腸症候群などの腸管機能不全(intestinal failure)では、
吸収障害に加えて下痢等により消化液を漏出するため欠乏をきたしやすく、
栄養療法開始時より投与することが必要である。
セレンは市販の微量元素製剤には含まれていないが、クローン病に対する長期在宅
静脈栄養(HPN)施行例で心筋融解壊死による死亡例も報告されているため、
可及的早期より院内製剤を作成し投与する必要がある。

一方、過剰で問題となるのはマンガンであり、2001年以前の市販製剤使用例で
過剰症(パーキンソン病様症状、MRIのT1強調画像で脳基底核に高信号)の報告がみられたため
現在の1μmol/Aに減量された経緯がある。
鉄は慢性出血を伴う例を除いては、ほぼ完全に再利用されるためルーチンに投与しなくても
貧血をきたすことは少ないとされ、米国(ASPEN)では推奨量は示されていない。
我が国の市販製剤では鉄が含まれており、長期使用時には定期的にフェリチンを測定し
過剰とならないよう留意する必要がある。

 これらの臨床知見をもとに、米国でも2009年にASPEN Research Workshopが開かれ、
推奨量、投与法に関するガイドラインが見直されており、問題点も示されている。
その一つとして、臨床における微量元素栄養状態の評価法の問題が挙げられる。
すなわち多くの臨床的検討、推奨量の決定は血中濃度測定によって行われており、
生体機能の評価による検討が少ないことである。必須微量元素の生体内機能のなかでも
栄養学的に最も重要なものは、金属酵素あるいは金属要求酵素としての触媒作用であり、
これまでに単離された酵素は優に1,000を超えるが、その1/3以上が必須微量元素を
活性中心に有しているとされる。
アンギオテンシン変換酵素(ACE; EC 3,4,15,
1)は1分子あたり1原子の亜鉛を
活性中心に有する亜鉛酵素であり、動物実験において亜鉛欠乏時には血漿に無機亜鉛を添加すると
ACE活性が基準値より上昇すること(血漿ACE比=非活性値/活性値)が報告された。
そこで我々もこの指標に着目し、臨床例において検討を行った。
その結果、クローン病や短腸症候群にて長期HPN施行中の患者では
血漿亜鉛値は正常域内にあっても血漿ACE比は上昇していること、
HPN内亜鉛投与量の増・減により血漿ACE比が低下・再上昇することが明らかとなり、
血漿ACE比の亜鉛栄養状態における機能的指標としての意義が示唆された。
種々の病態における栄養管理時の適切な微量元素補給の重要性と、
その評価法の実際について自験例を中心に紹介したい。









次回、第325回CNCは、救命救急センター 小倉裕司先生のお世話で
平成24年 3月12日(月)に開催予定です。







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