飯岡層の化石【コエゾボラモドキ】 | 関東化石採集の旅

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久しぶりの更新です。

4月2日に化石仲間の「いちじく」さんと一緒に約2年ぶりに化石採集へ!

本当に毎度のことながら、「いちじく」さんから御土産を頂いた上に楽しい化石採集となりました。

この場を借りて「いちじく」さんに御土産【自家製イチゴジャム】の御礼を申し上げます。

ニコニコニコニコニコニコニコニコ


現地は風も無く、晴天で海も穏やかな採集日和でした。(強風の日は波が高いため、防波堤の上を歩けず、奥地へ行けないかことから採集日には不向です。)


【現地の画像】



久しぶり産地なので、感が鈍っていたのか、割る岩、割る岩、スカばかり えーんえーんえーん

「いちじく」さんのから「クサイロギンエビスが見つかったよ!」との報告があったので、そちらに行き、私もツルハシを振るわせてもらったところ........



【クサイロギンエビスの発見の瞬間】


かなり、保存状態が良い個体が顔を見せました! 照れ照れ照れ照れ照れ照れ照れ照れ

帰宅後にクリーニングを早々に開始したところ、殻頂が無く、殻口が欠けている欠陥品で採集時に期待してほどの標本にはなりませんでした。
無念!!ガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーン






そんな中で、発見時は殻頂が無く、グズグズの細砂層から産出した巻貝が、思った以上に良い標本であるうえに新発見の種類となりました!


採集時の画像はありません。(所謂、「いちじく標本ですが.....」ここまで良い標本となるとは思わずに撮影しませんでした。)

本日の題名となっている化石です。

既にクリーニング済!





エゾバイ科
和名 : コエゾボラモドキ
学名 : Neptunnea frater (Pilsbry,1901)
殻径 : 61.28mm
殻高 : 90.20mm(実寸)
産地 : 千葉県旭市上永井
産出頻度 : 極稀
特徴 : 殻は卵形で大型。殻質は薄い。太く強い螺肋間には、細く均等な太さの螺肋が3~4本。また、エゾボラモドキより太い螺肋は少ない。水管が長く細く、縫帯が無い。
現世種は、銚子以北の水深50~1000mの砂底に生息。


【体層部の螺肋拡大画像】


太く強い螺肋と太く強い螺肋の間には、ほぼ均等な間隔で細く弱い螺肋が四本ほどあることが観察できます。

今まで採集してきた「エゾボラモドキ」は、太く強い螺肋間の細い螺肋の太さが不均等であることから、螺肋の構造が違うことが、この種類と大きく違うことが解ると思います。


「いちじく」さん、参考になりましたか?

「いちじく」さんなら、既に採集しているかもしれませんね。



ちなみに殻が薄くて壊れ易いため、クリーニングは、皆様が思っている以上に難しいです。



本日の報告は、ここまでです。

結果的には、あまり良い標本は得られませんでしたが、 それなりの成果はあったのかな?

ニヤリニヤリニヤリニヤリニヤリニヤリニヤリ



それから、5月5日に掛川に化石採集にいきました。

後日、報告します。

気長にお待ちください!