【東日本大震災3年】「十分復興」3割未満 3県調査、目立つ地域差
東日本大震災の被災者で生活が十分復興したと考える人が3割未満にとどまり、岩手県沿岸部や福島県で特に復興への実感が低かったことが27日、日本NPO学会(田中弥生会長)の調査で分かった。調査責任者の山内直人・大阪大大学院教授は「阪神大震災と比べて復興の実感は遅れ気味で、地域差も出てきている,rmtssp。今後の支援のあり方を考える参考にしたい」としている。
調査は昨年12月、震災発生当時、岩手、宮城、福島3県の沿岸37市町村に住んでいた1897人を対象にインターネットで行った。
その結果、現在の生活が「十分に復興した」「震災前と変わらない」と答えた人は、全体で26・6%にとどまり、「おおむね復興している」(33・3%)と合わせても6割だった。「あまり復興していない」「まったく復興していない」は合わせて21%だった。
地域別では、十分に復興している▽おおむね復興している-との回答が仙台市(若林区・宮城野区)で7割を超えたのに対して、岩手県沿岸部で47%、福島県の原発関連区域で22・4%にとどまった。自宅が全壊するなど被害が大きかった被災者や、40~50代と年齢の高い被災者の方が、復興の実感は低かった。
また、3年後の生活が「よくなっていると思う」「ややよくなっていると思う」と答えたのは全体で26・6%だったが、岩手県沿岸部は19・5%▽福島県の原発関連区域は17・9%にとどまった。復興を実感できない地域を中心に先行きを悲観する声が多かった。