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漱石の“文鳥”を読んでいたら三重吉があまり進めるので飼うことにした。面倒を見ていると情がわいてきたらしく文鳥と見つめあうようになり 彼は何時かであった女を思い出すという場面が何か所かあった。多分そこは文鳥の面倒を看ているだけの文士の日常だけではつまらないので読者サービスとして入れたのかなと私は思ったりしていた。

 立春を過ぎて20日もたつと庭の硬かっ藪椿の花芽も一輪ずつ咲き始めた。花とつぼみの枝一枝を折ってきてコップに入れてテーブルに置いた。キッチンのテーブルは食卓兼机なのだ。客を迎えるテーブルでもある。

私は花びらを朝な夕なにじっと観る。花びらのなんと情欲を誘うような色 姿をしていることか・・・・

 燃やし尽くせぬ情念をこの花びらに感じるなど・・つぼみは毎日少しずつ紅色が増えている。少女が女になる日も遠くはない。

周五郎の“五瓣の椿”をなぜか想う。庭の地味な藪椿をこれほど美しいと思ったことはない。

 

漱石の文鳥は 彼が忙しさにかまけて面倒をみられなくなり死んでしまうのだが その時の彼の心のありようには つい笑ってしまう。