パク・ボゴムにパク・ソジュンも!『青春MT~Re:メンバーアゲイン~』出演スターたちの共演作をおさらい
 
 
人気俳優総出演のバラエティ番組『青春MT~Re:メンバーアゲイン~』。韓国の配信サービスTVINGで9月9日に始まったばかりで、日本でもAmazon Primeにて同時配信になって韓ドラファンから歓喜の声があがっている話題の番組。MTとはMembership Training(合宿)の略で、3つのドラマのキャストたちが3泊4日の合宿をしてさまざまなレクリエーションを通して親睦を深めるという企画。そこで、この番組に参加しているドラマをおさらい+彼らの共演歴を調査。
 
人気ドラマ3作品のキャストが集結!
 
ついに始まった話題のバラエティ『青春MT』。同じ監督が作った『梨泰院クラス』『雲が描いた月明かり』『アンナラスナマラ』という3本の大人気ドラマ、そのメインキャスト各5人ずつが集まり、合宿方式で展開するーー
 
 
ってそれだけでびっくりなんですけど、現在3話目まで配信されてるんですけど、あんな立派な身体のチ・チャンウクのかわいいヘタレぶりとか、昼食抜きの腹ペコボゴミがゲーム最下位でおかずのない夕食に「肉‥‥」って感じの顔であからさまにガッカリするところとか、リレーゲームに全く対応できないソジュンののんびりぶりとか、肝試しでのクァク・ドンヨン&ファン・イニョプのビビりぶりとか、マジでめっちゃ面白いんですけど!
 
 
韓国のバラエティ番組のすごさは、人気爆発の大スターから重鎮まで、俳優がものすごく出演し、そこまで見せるの!?ってくらいガチで見せていること。
 
 
そしてこれあんまり知られてないかもしれませんが、韓国バラエティではやらせは絶対的にご法度。それがバレて活動停止になった芸能人とか、打ち切りに追い込まれたバラエティもあります。
 
 
つまりなんで面白いかっていえば、バラエティが「出来レース」じゃないから、まさに有名人の素の姿が見られるってこと!交流がないがゆえにお互いがお互いを「テレビで見てる人」と思ってて、馴染めないよそよそしさとかもなんだか新鮮!いやでもそういう相手でも、演技だったら即座にラブシーンとかできるんだから、俳優ってスゲーな!!これから参加するアン・ボヒョンも期待大だし、あと5回の配信が楽しみすぎる!
 
ということで、今回は『青春MT』配信記念で、各作品を俳優にフューチャーしながらプレイバック。『青春MT』を見て、あれは素だったのか…!って思うのも楽しいし、この人どんな役だっけ?な感じとか、実は他作品で共演してるじゃん!てなとこも含めて、ご紹介したいと思います!
 
参加キャスト作品①『梨泰院クラス』
 
ソウル・梨泰院を舞台に、居酒屋を開いた前科持ちの青年パク・ソジュンが、仲間とともに外食産業のトップを目指す、ご存知、青春サクセスストーリー。 そもそも正義漢のソジュンは、学校の独裁者である御曹司アン・ボヒョンとは確執があったわけですが、さらにボヒョンが彼の父親をひき逃げし、ボヒョン父で地元有力企業「長家(ちゃんが)」の会長ユ・ジェミョンがその真相を闇に葬ろうとしたことからブチ切れ、ボヒョンをボッコボコにして刑務所に入り、その中で「長家」を越える成功を手にすることを心に決めるわけです!
 
 
でもって『青春MT』を見てから『梨泰院』を見返すと、出所直後に行ったハロウィーン真っ最中の梨泰院での「ムショ入ってたから、華やかな若者の遊びのノリとか知らないんだよね」な感じとか、「ここに店出す!7年後!」とか言ってクォン・ナラに盛大に噴かれる「修行僧」みたいなところとか、第2回でリレーゲームのリズムに全然ついていけないソジュンそのまんま!!『ユン食堂』など「働く系」のバラエティの時にはある「僕に任せていただければ」みたいな感じとは正反対です!
 
 
柔らかい笑顔を浮かべながら浮世離れするほどにマジメ、「老成してる」っていうんでしょうか。ええと、ソジュンのファンの人に怒られることを承知で言えば、おじいちゃんぽい!『キム秘書』とか『サム、マイウェイ』の肉食感がない、あのちと枯れた感じは、いつもながらみなさん興味ないと思うけど、めちゃめちゃ私の好みです!!!
 
 
トランスジェンダーを演じたイ・ジュヨンには、『梨泰院』で最も印象的なエピソードがあります!それが12~13話またぎのテレビの料理対決で「長家」側の陰謀でアウティング(本人の意思を無視して性的指向などを公表されてしまうこと。絶対にしちゃいけません!!!)されちゃうあの場面です!その時にソジュンがジュヨンに「お前はお前だから、他人を納得させる必要はない」って言って、それと同じセリフをジュヨンがテレビ視聴者に向かって言うんですね!そうだよ、ほんとそのとおりだよ!と画面に叫びながら号泣しました私は!でもさネットフリックスさんに言いたい!ここは字幕同じにせなあかんやろがあああ!!!リュ・ギョンスがクラブで間違ってナンパする場面も面白い!
 
 
いやでも『青春MT』で何がびっくりって、クォン・ナラの脳天突き抜け系の明るさ。あんなクソみたいにイヤな女を演じてたのに、素のナラは笑いすぎてクイズ忘れるとかめちゃオモシロ可愛い。むしろアイドル上がりのド下手は俳優を演じた『マイ・ディア・ミスター 私のおじさん』の、キャラが素に近いのかも?!昼飯終わった後にジュヨンに「コンパクト持ってる?」って化粧直ししてあげるのは、なんやら「さすが」と思いました! 
 
※『梨泰院クラス』Netlixにて独占配信中。
 
参加キャスト作品②『雲が描いた月明り』
 
病気の養父の薬代を稼ぐために、男性相手に恋愛相談やラブレターの代筆を請負いカネを稼いでいる男装女子キム・ユジョンは、ある依頼をきっかけに皇子ボゴムと最悪の出会いをするんですが、借金を返すために宮中の内官の試験を受けたら、そこにまたボゴムがいて、初めて皇子と気づくんですね。もちろん再会することなど夢にも思わず「次に会ったらあなたの犬に」と言ってしまったユジョンは、かくて俺様ボゴミにこき使われることに…。
 
 
「ヒョンかヌナに愛玩される子犬ちゃん」を演じることが多いボゴミにとって、年下女子を相手に俺様ツンデレ男を演じた作品で、現時点で唯一の作品と言ってよく、それゆえにボゴミがファンを拡大した作品でもあります!「今後は世界で一番尊い女性として扱う」とか、仰ぎ見てんだか命令してんだかよくわからん数多くの俺様な愛情表現とか、ニヒルだったりちょい意地悪とか強気とか、他ではあんまり見られない表情とか、低めの声の発声とか、それ系が大好きな人にはたまらないんでしょう!宣伝用に作られた世子ダンスのティーザーも話題になりましたが、光化門前の広場でボゴミが実際に踊るというプロモーションもやってるんですね!今だったら考えられん!
 
 
ボゴミを大スターにした『雲月』ですが、脇の二人もめっちゃカッコいいのがこの作品。まずは若手イケメンの登竜門、王の護衛武官を演じたクァク・ドンヨン。常に黒装束で時代劇らしからぬ長い前髪で顔が半分隠れてるんだけども、ドンヨンならではの大きくて強い瞳がそこから覗く様はめちゃカッコいい。幼い頃に家族を失って以来、護衛武官として世子の隣にぴっちりくっつき、世子に対して無礼なふるまいをする奴がいると、すかさず「切りますか」と剣を抜く、そのあまりにくそマジメな忠実ゆえの物騒さを、ちょっと笑えるシーンにできるのがドンヨンの素晴らしさ。中半あたりで「実は…」と驚きの正体も明かされ、『青春MT』でも挿入されていた17話では、ボゴミへの愛がほとばしる!という、「悲しい男が大好き女子(アタシか)」垂涎のキャラクターです!
 
 
一方、領議政(朝廷で一番偉い人、ってか、一番悪い人)の眉目秀麗な息子で、ボゴム皇子の幼馴染みを演じたジニョンは、ボゴム目当てで見始めた人に「あのシュッと高貴な二番手って誰!?」と言わしめた最強の二番手。誰に対してもあくまでジェントルだけど、時々ドキッとさせるようなこと言い、かと思えば冗談めかしてスカすという、そもそもが典型的なモテ男ですが、ユジョンのピンチには駆けつけて身を挺して守り、「女である」という秘密もいち早く気付きながら、バレぬよう各方面で火消しに回るという尽くしっぷり。
 
 
そして嫉妬するボゴミのジニョンに対する態度は、ボゴミがやってるから見られますけど、結構イヤな感じだと思うのよ。そりゃ父親はワルだけどジニョンは板挟みになりながら自分の正義を貫こうとしていたのに、ボゴミが子供っぽい嫉妬で意地悪するから、結果としてジニョンがずいぶんカッコよく見えちゃってると、私思うの(いやあの、二番手好きの私には)。ラストの展開とかユジョンと一緒になって見てるこっちも号泣してたら、ジニョンが「女を泣かせるつまらん男になりたくない」とか言っちゃって、余計に泣くだろがああああ!!私に言ってるんじゃないって知ってますけど! キム・ユジョンはいつも通り「明るく気のいいドジっ子」を演じ、安定の上手さ、可愛さでいいんではないでしょうか。むしろボゴミの妃となるチェ・スビンが、いつも演じる「明るく気のいいドジっ子」とは違う、すごく意志的で決してあきらめないお嬢様を演じてて、私は好きです! 
 
※『雲が描いた月明り』U-NEXTにて配信中。
 
参加キャスト作品③ 『アンナラスマナラ -魔法の旋律-』
 
街はずれの営業してない遊園地に住みついた「魔術師」と、彼と出会った高校生たちを描くファンタジー。韓国版『シザーハンズ』ともいえるこのドラマの何が斬新って、なんとミュージカルなんですね!新しい分野にガンガン攻めていく、さすが韓国ドラマ!
 
 
高校生のチェ・ソンウン(『怪物』)は両親に捨てられた高校生で、妹と二人きりの生活はとんでもない貧乏暮らし。家賃も滞納しまくりで、仕方なくバイト先のコンビニの社長に前借り頼んだら、足元見てセクハラしてきやがって、そこを自称・魔術師のチ・チャンウクに助けられるんですね。でもって肩にビルマの竪琴か!水島か!っつう巨大なオウム乗せてて、会うたびにファンタジー見せてくれる、このけったいなイケメンが、だんだん心のよりどころになっていくわけです。でもってマジック習いはじめちゃう。
 
 
で、そのソンウンに「数学のテストでワザと間違えてくれたら金払う」という取引を持ち掛けるのが、成績トップの同級生にしてこのドラマでの私のイチオシ、ファン・イニョプ(『女神降臨』)です!彼はソンウンのことが気になっていて、何とか助けたいという思いもあるわけですが、その一方でエリート検事を父に持ち、法律家になることを強いられてる高校生です。部屋にはあの『SKYキャッスル』で話題となった「勉強ボックス」がおいてあり、まさに教育虐待を受けてるわけですが、時にボーっと妄想世界にトリップして(ほんとの)お花畑とか行っちゃったりするのが可愛い。『女神後輪』ではヒロインに恋する不良っぽいワイルド系を演じて、あれもあれでサイコーでしたが、『青春MT』で見る限り、こっちの作品の優等生メガネ君のほうが素に近い感じでしょうか。 ええと話がそれましたけど、そんな辛い状況にいるイニョプも、チャンウクの元に通うソンウンの後をつけているうちにマジックにハマっちゃうんですね!『マジック学校』ってドラマもあったけど、韓国の若い人ってマジック好きなんでしょうか!知らんけど
 
 
でもってこの3人をつけ狙うのが、『青春MT』では延世大学で待ってたジ・ヘウォン(『サイコだけど大丈夫』)とキム・ボユン(『今、私たちの学校で』)。特にジ・へウォンはウェービーなロングヘアにヘッドドレスとかニーハイソックスとか女子女子した格好で、ソンウンに意地悪しまくり、チャンウクの正体を暴こうと屋敷に何度も何度も盗撮カメラを仕込むというワルっぷりがなかなかです。
 
 
ドラマの見どころは、チャンウクが見せるマジックの数々で、私個人としてはボールとかステッキとかスカーフとかバラの花とかを出したり消したりする、めっちゃ練習したであろう見事な手さばきにほれぼれしましたが、『青春MT』の中で「手押し」だと発覚した遊園地の回転木馬が空に飛び立ったり、夜空いっぱいに上がる花火を観覧車で見たり、見渡す限りの菜の花畑に連れて行ってくれたりとか、めっちゃ辛い現実から逃避させてくれるそらもう映像的に美しいシーンが目白押し。初回の冒頭には『LA.LA.LAND』みたいなゴージャスな群舞もあったりなんかして、そういうの好きな人にも喜んでいただけると思います!