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2016.07.31 21:05
ジュノ(from 2PM)がソロ活動で変わったこと、変わりたくないこと
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ジュノ(from 2PM)がソロ活動で変わったこと、変わりたくないこと



2PMとして“最後のツアー”を終えたばかりのジュノさん。ファン待望の4枚目となるソロアルバム『DSMN』では、幅広いジャンルの音楽をプロデュースし、アーティストとしてさらなる成長を感じさせる一枚に仕上がっています。

現在、アルバム収録曲『HYPER』と題したソロツアー真っ只中のジュノさんが、今作に込めた想い、そして2PMメンバーとの思い出も語ってくれました。



Woman Insight編集部(以下、WI) 最新アルバム『DSMN』のコンセプトについて教えてください。

JUNHOさん(以下、ジュノ) 『DSMN』では、自由と解放、暗闇の中の華やかさを表現したいと思いました。ジャケットのように、建物の上から飛び降りていたり、深い水の中を泳いでいたり、自由ではない状況で自由を渇望するという意味を込めた一枚です。



WI いままで出したミニアルバムをそれぞれひと言で表すとしたら?

ジュノ 1枚目の『キミの声』は“自然体”、2枚目『FEEL』は“少年と男の境界”。そして3枚目『SO GOOD』は“音楽的成長”、4枚目の今回は“闇の中の華やかさ”です。



WI 「闇」というワードが出てきますが、ジュノさんのどのような状態を表した言葉なのでしょうか?

ジュノ 僕にとって「華やかな状態」というのが、ステージの上にいるときとか、ファンのみなさんの前にいるとき、2PMのメンバーと一緒にいるときです。その逆で「闇」といえば、独りでいるときで、家で静かに考え事をしている時間や未来について考えている時間なんです。独りで考え事をしている時間、つまり華やかなときに向けて準備をしている過程が、ある種の「闇」なんじゃないかと思っています。



WI 常に、華やかな時間と闇の時間を行ったり来たりしている状態なのですね。

ジュノ そうですね。ステージを降りると平凡なひとりの人間に戻るわけですから。ただ、曲作りで自己表現している身としては、その境界線はないほうがいいとは思っています。自由自在に華やかさと闇を行き来できるほうが、いろんなことが表現できると思うんです。



WI では、アーティストとしてスイッチが入るのはどの瞬間ですか?

ジュノ ステージに上がった瞬間です。コンサートのために楽屋で準備している間でも、まだスイッチは入っていません。照明を浴びて、ファンのみなさんの歓声を受けて、ステージに立ったその瞬間に、アーティストとしてのスイッチが入るような気がします。だから、ステージを降りたらすぐにただの“イ・ジュノ”に戻ります(笑)。僕はスイッチのオンオフが他のメンバーよりもはっきりしているほうかもしれないですね。


WI MVはどんな内容ですか?

ジュノ 「自由」と「解放」と同時に、「加速感」や「疾走感」も見せたいと思い、MVの中では、そのスピード感を“パンチ”で表現するためにボクシングを取り入れました。そして、いろんな姿をお見せしながら、それは同時に、自分との戦いでもあるというのを表しています。観ている方によって、いろいろな解釈ができる内容になっていると思います。



WI ソロで撮影するMVのときは、2PMでいるときと違う魅力を出そうとしていますか?

ジュノ そうですね。6人でやっているときは、意見をみんなで集めて、その中から選び取って採用していくという過程があるので、そこはソロでやるときと大きな違いだと思います。6人だとやはり意見をまとめていくのは簡単なことではなく、自分のアイディアが通ることもあれば、通らないこともある。でもソロであれば、自分のアイディアが中心になってくるので、結果として、完成されたもの、表現されるものが違ってくると思います。ただし、自分で「こうしたらかっこいいんじゃないか」というだけではなく、「ファンの方が見たらどう思うだろうか」というのも常に考えています。正直、ファンの方が求めているものを100%理解しているわけではないのですが、お互いに満足できるものを探し、答えが出せるよう、いつも努力はしています。



WI デビューする前、あるいはデビューしてからでも、日本で4枚もアルバムを出すと自分で考えていましたか?

ジュノ これは本当に、まったく想像もしていなかったです(笑)。だからこそ1枚目のアルバムを出すことが決まったときは、本当に嬉しかったです。同時に、2PMの中で最初に日本でアルバムを出すことに、すごくプレッシャーを感じていたのも事実です。いいスタートを切らなければいけないと思ったし、ファンのみなさんの期待も感じていました。それもあって、最初のコンセプトを“自然体”にしたんです。力を入れてやりすぎず、かつ味気ないものにならないよう、ファンのみなさんに歩み寄れる一枚にしたい、と思ったんです。



WI ソロをやり始めて変わったことはありますか?

ジュノ グループ活動では気づかなかったことに、気づくようになりました。メンバーたちを心から信頼しているので、自分が足りないことは他のメンバーが補ってくれていたし、他のメンバーの足りない部分は僕が……と、お互いに頼って生きてきました。でもソロではすべて自分ひとりでやらなければいけないとなったとき、責任感とプレッシャーが非常に大きくなったのをいちばんに感じました。ソロ活動をした後、また2PMに戻ったとき、ソロのときの責任感を持って活動ができたので、内面的にも大きな変化だったし、とても役立ったと思います。だけど、考え方など“自分のこだわり”は、曲げたくないという気持ちが強いんです。音楽で自分を表現す上で、絶えず現実にぶつかり諦めざるを得ないことも多いのですが、なるべく諦めたくないので、どうにか立ち向かっていきたい……そこは、僕がいちばん変わりたくない部分です。



WI 間もなくソロツアーが始まりますが、前回のツアーでは、涙を見せる場面もありましたよね。

ジュノ 前回は、「やり遂げた」という達成感が強いツアーでした。実は、アルバム制作時、「どんな音楽を作っていくべきか。アーティスト“ジュノ”としてどんなアイデンティティを確立していくか」と、とても悩みながら準備していたんです。そんな辛い状態だったこともあり、コンサートを終えた瞬間、見守ってくれていたファンのみなさんが目の前にいて、やり遂げた安堵感もあわさって、涙が出てしまったんです。



WI 2PMとしてひとつの区切りとなるツアーを終えて間もないですが、いままでのソロ活動と、気持ちの面でもだいぶ違いますよね?

ジュノ 「寂しいね」とか「この場所に次はいつ6人でまた戻って来られるかな」とか、毎回いろんな話をしていました。そのツアーを終えて自分のソロツアーが始まりますが、そういった意味では、前回のソロツアーのときと、心構えも気持もまったく違います。今回のツアーでは、2PMメンバーみんなのことを思い浮かべられるような内容にしたいですね。



WI 俳優としても活躍されていますが、その経験が音楽活動で何か影響を与えていることはあったりしますか?

ジュノ その質問、よく受けるんです(笑)。もちろん、俳優と歌手という違いはあるし、俳優をやることで音楽活動に何か役に立っていることがあるのかもしれないけれど、どこかどのように……というのは、いまのところまだ実感はないです。コンサートで準備している映像の中での演技に役立っているとは思うのですが、それ以外のところでは実際のところ、よくわからないです(笑)。



WI コンサートなどで、ジュノさんは「ファンと一緒の空間を楽しんでいる」という印象を強く受けますが、ジュノさんにとってファンとはどんな存在ですか?

ジュノ (少し考え込んで)ひと言で言い表すことができないぐらい大切な存在です。ファンのみなさんへの感謝の気持ちは、これまでひとつもためらうことなく言葉にしてきたと思っています。


WI ところで、ジュノさんはオフに独りで過ごすのが好きですか? それとも誰かと過ごすのが好きですか?

ジュノ うーん……まず、オフがないんですよね(笑)。これが大きな問題ですね(笑)。もしオフがたくさんあれば、外に出て友だちと遊ぶと思います。オフが全然なくて、やっと休みが取れたというのであればやっぱり自宅でひとりで過ごしますね(笑)。もともとはインドアタイプなんです。でも“アクティブなインドア派”です(笑)。部屋でじっとしているわけではなく、いろいろ動き回ったりはしています。だって、アウトドアはだからといって、アクティブに動くとも限らないですよね? もちろんいったん外で遊ぶとなれば、バンジージャンプみたいな激しいモノを好んでやりますよ。僕はそういうタイプです(笑)。



WI では、ちょっとだけ長い休みがあったとしたら、朝起きたときの気分で行きたい場所を決めるタイプ? それとも綿密に計画を立てて過ごすタイプですか?

ジュノ 少なくとも、前日、寝る前には計画を立てます。例えば、「明日はサーフィンをする」と決めたらすごく早起きして行きますし、いったん計画を立てたら、その通り過ごすようにします。そうじゃないと、自分に負けた気になっちゃうから(笑)。ただの自己満足なんですけどね(笑)。



WI 常に自分自身と戦ってる……という印象ですが、偶然にも、今回のMVコンセプトとうまくつながりましたね(笑)。

ジュノ (親指を立てて)その通り! よく理解してもらえたみたいですね(笑)。



WI ジュノさんの活動を心の支えにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。

ジュノ 4枚目のソロミニアルバム、そして4回目のソロツアーということで、昨年とはまた違うプレッシャーもありますが、なるべく自分自身も楽しめるように活動できたらと思っています。前回のツアーは余韻が長く残るツアーだったのですが、今回は余韻よりも、みなさんと思いきり楽しんで、日頃のストレスも全部解消できて、みなさんが元気になれるようなツアーになるよう準備しているので、みなさんと過ごす、特別な夏になるといいなと思っています。