本気のビンタにチャンソンの反応は……



――確かに、兄妹それぞれが理解を深めていくという点でも『リトル・ミス・サンシャイン』っぽいですね! 家族の交流のシーンで言えば、2PMのチャンソンさんに思いっきりビンタをするシーンも印象的でした。

「2回もビンタするシーンがあるんですよね。あそこは監督に『本当にビンタをしてください』って言われたんですよ。なので、本当に思いっきり叩いたら、力が強すぎて、チャンソンさんのメガネが飛んでいっちゃったんですよ。そうしたら、編集でつなげるために、その後もメガネが飛ぶように叩かなきゃいけなくなっちゃって(笑)。でも、次からはうまく飛ばなくて、何回も叩くことになってしまいました……」

――何度も本気で叩かれたチャンソンさんは大丈夫だったんですかね?(笑)

「チャンソンさんは、私に気を使ってくださったのか、本当に痛そうなのに一言も痛いと言わなかったんです。それどころか『大丈夫だよ、もっと強く叩いてほしいよ』と言われました」

――チャンソンさん、優しいですね……!

「私からも『あなたのファンは大丈夫? 嫌がるんじゃないの?』と聞いてみたんですが、『恋愛以外は大丈夫、許してもらえる』と答えてくれました。なので、気持よくビンタさせてもらいました(笑)」



――現場ではそんなあたたかいやり取りがあったんですね。チャンソンさんも含め、兄妹が徐々に結束を強めていく様子が非常によかったです。

「家族愛に胸が熱くなるんですよね。なので、寒い時期にちょうどいいピッタリの映画だと思います。家族一緒に見てもらえたら嬉しいですね。もちろん、家族愛の要素以外にも、序盤は大きく笑わせるコメディーがあり、そして胸をドキッとさせるサスペンスがあり……何も考えずに、気楽に色んな人が楽しめる映画だと思っています」