肩の力が抜けた大人の魅力を魅せてくれた2PM「Six”HIGHER”Days」、10/27の名古屋・ガイシホール参戦レポ



10月7日、日本武道館からスタートした2PMの2015年アリーナツアー「Six”HIGHER”Days」も名古屋3日間を持ってとうとう終了!ファンにとっては長いようで短かった12日間。そんなラストターン名古屋初日のレポートをお送りします!


「今日はテギョンの日」

今回のツアーの目玉は何と言ってもライブ初番、30分強の長さで披露される日替わりメンバーソロステージ!今日は誰の番なのか、当日に蓋を開けてみないと分かりません。27日にソロを行ったのは、テギョン。それまで一度ツアー中登板したのですが、今回はさらに1曲増えた構成でのステージでした。

彼が作ったキャラクター「OKCAT」の着ぐるみの頭を被って登場し「I LOVEU,U LOVE ME」を可愛く歌ったあと(そう、意外にも彼は可愛い姿が似合うんです!)、エレキギターを弾きながらの次の曲「結婚前夜」。韓国語の歌詞の訳が後ろのスクリーンに映し出され、韓国語歌詞が聞き取れない人でも歌の内容が分かるよう配慮されていました。
この曲はテギョンが出演した映画のOSTで、素敵なプロポーズの曲。歌詞を見ながらうっとりしてしまったファンも多いでしょう。次に披露されたのは、突然配信された曰く付きの曲「君だけじゃない」。ちょっとプレイボーイな感じの曲で、最後にお姉さんたち全員に振られてしまう振り付けが面白かったですが…この曲、この日のライブでず~~っとネタにされていました。


そしてMCタイムはなんと、時間の配分のせいで(ホント?)舞台上で生着替え!といっても上だけでしたが、喜ぶファンにテギョンは事あるごとに「変態たち!!」と応酬。スピーディに着替えられたテギョンですが、最前列のお客さんの爆笑に、ボタンを掛け違えてしまっていた事に気づきます。その後も2回くらい掛け違えてしまう、不器用なテギョンでした。

続く「Traicion」はタンゴを華麗に、「Slender Man」「Never Give Up」は2PMのメンバーらしいさすがのステージでかっこよく決めてくれました。歌もさすが、素晴らしいパフォーマンスでした。(後で、いつもはあまり歌わないのでちょっと、すごく大変でした…と言ってましたが)


2PM登場!6人揃うとやはり違う、その圧倒的存在感

次は待ちに待った2PM、「I’m your man」を歌いながらの登場です。前半はダンスをせず歌を聞かせるアレンジに、さすがデビュー7年目、JYPの良心の貫禄を感じさせ、「GIVE ME LOVE」「Winter game」と立て続けにいかにも“2PM”なナンバーが続きます。歌いながらJYPならではの激しいダンスを踊っているはずなのに、メインボーカルであるJun.K、ジュノ、ウヨンと全く音程も声もぶれないのはさすがです。

MCタイムでは、この日はライブビューイングをしている事をメンバー全員「知らなかった!!」とのこと。ライブビューイング中の観客のエアー歓声を感じながらのファンサービスのトークを行います。彼らの細やかな心遣いを感じる一コマでした。
このMC中、テギョンのソロ曲「君だけじゃない」の話題になり、テギョンが“悪い男に気を付けて”というメッセージを伝えたと曲紹介。「ジュノさん、Jun.Kさん…本当に悪い男です」と暴露(笑)したばかりに、Jun.Kが絡む→Jun.Kまでもがジュノを悪い男と認定→ジュノ本気でムカつく→「弟に兄さんが悪い男と決めるのは悪い事です!!」と激キレという「悪い男」無限ループにMCコーナーが突入。その後どのMCタイムでもこの話題で持ち切り(今回のツアーネタという説もあり)になってしまい、観客の爆笑を誘っていました。


ライブ中盤は盛り上がりパート!名古屋の夜を最高の夜に!!

「今日は思い切り暴れていってください、皆さん一緒にLet’s Take Off!」と言って始まり、観客とメンバーが一体になる盛り上がりを見せた「Take Off」。「Ultra rubber」で飛び跳ねた後は、「ミダレテミナ」でメンバーもファンも最高潮に!メンバー全員の乱れっぷりも素晴らしく、会場全体がクラブ状態に!そして間髪入れずに次の曲「Next generation」へ。この曲の見せ場はウヨンの骨盤ダンスですが、1回目は外して(わざとでしょうか?)2回目はしっかり踊ってくれました。メンバーとファンが一体になるタオルパフォーマンスも完璧にこなす名古屋の皆さん。このような観客参加型パフォーマンスは、やはりライブが楽しくなりますよね。

盛り上がった後は、新曲の「Higher」。Jun.K作曲であるこの曲は、ミドルテンポの彼の引き出しの中では一番ポップに近い部分で作られている曲。サビ部分の抜け具合が最高な、彼らのボーカル力も際立つ曲です。1番サビの出だしをチャンソンが歌うのですが、Jun.K、ジュノ、ウヨンの余裕のあるボーカルと違う、ひたすら真剣に歌う姿に会場も大歓声をあげました。続いて「Fright」と激しい曲が続きます。これだけ踊って、力の限り歌えるのはさすが2PM。そして「Masquerade」で大人の魅力を最高にアピール。盛り上がりパートを締めくくりました。


後半はファンにより近く!ファンに対する愛情がとっても深い2PM

怒涛のナンバーの後はMCタイムで少し休憩。ファンとの掛け合いを楽しみます。2PMは全部日本語で貫いているのも素晴らしく、きちんと曲紹介もしてくれ、ファンへの感謝の言葉もたくさん話してくれます。歌の中に出て来る女性はファンの皆さんだというJun.Kにまたまた「悪い男」シリーズが勃発しかけるなんてことも。
そんな楽しいMCタイムで休憩した後は、しっとりとしたバラードナンバーの「誓いのクリスマス」からスタート。一人づつじっくり聞かせてくれます。そして、トロッコに乗って移動。アリーナ後ろの右側に設置されたバックステージへ。「Only girl」ではそのステージが上昇してスタンド席と目線があう位置まで上がります。ステージよりは断然近い場所で見ることができて、ファンにはうれしい限り。その後またセンターステージへ戻り、スタンドのファンにとっての夢のようなひと時はあっという間に終了してしまいました。続く曲は日本語バージョンの「My house」、最新の韓国活動曲です。これが見たかったファンはたくさんいるはず。

続く「Guilty love」と「Jam session」は軽快な曲に乗って疲れも見せずにステージを四方にメンバーが散らばり、ファンサービスに忙しく動き回ります。そして、MCののち、最後のパートへ突入。体力を温存しなきゃしなきゃと口々にメンバーは言ってましたが、「みなさん最後まで盛り上がりましょ!!」と掛け声一発、「Breakthrough」では会場一体になってこぶしを上げるパーフォーマンス。終盤になってもメンバー全員声量も落ちず、ダンスの切れも素晴らしい!

暗転ののち、今日のソロに対してのいっぱい努力をしたこと、ファンへの諦めないでというテギョンのメッセージがVTRで流れ、「Beautiful」で再び2PMの登場。メンバー一人づつの締めのコメントから、本当の最後、「Hands up」「Everyday」と会場と一体になりライブは終了。
今日はテギョンの日だったからか、テギョンが途中B-BOYさながらのパフォーマンスをこの2時間半にも及ぶライブ最後のターンで見せていたのが印象的でした。


肩の力が抜けた大人のコンサート

ライブ終了後も、メンバー全員ステージに残り、それぞれに心が赴くまま、タオルを投げたり手を振ってファンサービスをしたり、チャンソンは上半身脱いで歩いていたり、こんな終わり方のライブはなかなかないのではないでしょうか?テギョンはひとつづつ、ファンが出すボードの文字を(皆さん、韓国語でボードを書いてきてました。恒例なんですね)ずっと読んでコミュニケーションをとっていたのが印象的でした。そして、最後の最後までステージにいたのはジュノ。ファン一人ひとりに暖かい言葉をかけたり、笑顔を向けたり、堅苦しさのないラフなスタイルが彼らのライブの魅力です。



10/27のセットリストはこちら

【TEACYEON SOLO STAGE】
M-1 I LOVE U, U LOVE ME
M-2 結婚前夜 Part 2
M-3 君だけじゃない
M-4 Tricion
M-5 Slander Man
M-6 Never Give Up


【2PM STAGE】
Opening ~
M-1 I’m your man
M-2 GIVE ME LOVE
M-3 Winter Games
M-4 Take off
M-5 Ultra Lover
M-6 ミダレテミナ
M-7 NEXT Generation
M-8 HIGHER
M-9 Fight
M-10 マスカレード ~Masquerade~
M-11 誓いのクリスマス
M-12 Only Girl
M-13 MY HOUSE –Japanese ver.-
M-14 Guilty Love
M-15 Jam Session
M-16 Breakthrough

EN-1 Beautiful
EN-2 Hands Up
EN-3 Everybody


さいごに

ガチガチに決められたライブパフォーマンスと違い、大人な雰囲気の、まるで海外のロックアーティストのコンサートを見るような印象を受けました。いい意味で肩の力が抜けたライブ。中堅からベテランになりつつある彼らならではの、しかも類まれな才能と努力の上で成り立っているプロのコンサートでした。
2PMのツアーは終了してしまいましたが、11月14日からはJun.Kのソロツアーが始まります。飛びぬけたボーカルの力を見せた彼のソロライブ、こちらもますます楽しみですね。