とにもかくにも一刻も悪いものの正体を見破らなければならない。


なんなら手術か?

抗がん剤か?


紹介状を持って病院へ



ここで、予想だにしないことが起こる。


待合室で悶々と番号が表示されるのを待っていると、いくつか並ぶ診察室の1番端っこから出てきた看護師が〇〇さーんと、

名前で呼ばれた。


そして、その場で大きな声で、

他の患者さんもいたのに、

「うちでは悪性腫瘍は診れないのよー」

なんじゃこの病院は

ありえない対応だろ。


怒りはなかった。


ドクターは紹介状とともに提出したデータを開いたな。

そしてお断りの決断をしたのだな。

恐らく病気はかなり悪いのだな。

そんな想像をした。


病院帰りはお互い無言だった。


「お寿司でも食べて帰る?」

「そうだな」と夫は答えた。

何を食べているのかわからなかった。


早く帰って次の病院を探さなくては…

心がザワザワしていた。