ヨレヨレのシワシワでいたいんだ。ベルヴィルでスウィング♬ー「ベルヴィル・ランデブー」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

この映画、好きです!

http://www.ghibli-museum.jp/library/list/004828.html






この作品、お話に感動するタイプの映画ではありません。


セリフが圧倒的に少なく

何が起きているのか

言葉だけで追いかけると

何が何やらさっぱりわからない




登場するキャラクターたちも

なんでその姿?

なんでこうなの?

なんで?目線で見てると

話が進まないくらいw




何の話?か知りたがりさんは

訳が判らない!

納得したい向きにも

この話、無理!

ただし、このテイスト。絵面と色と音が、好きな人にはじわじわくるよ〜^_^




☆☆☆☆★




(一応w、あらすじ)

シャンピオンは

おばあちゃんと見るTVにも

弾いて聴かせるピアノにも興味なさげ。

仔犬を与えても、そばに置くだけ。




ある時、シャンピオンのベッドの下から沢山のスクラップが出てくる。すべて自転車の。それを見たおばあちゃんは、孫に三輪車を与える


喜び勇んで乗り回す彼は、大きくなって

ツール・ド・フランスを目指す。




★★★★☆




トレーニングする孫の後ろを

かつて買い与えた三輪車に乗ってついてくおばあちゃん

(傘の柄を自転車に引っ掛けて、孫に引かせるといふ^_^)


本番にももちろん、ついていきます

愛犬ブリュノを救護車の屋根に乗せ、自分は助手席に乗り込んで。




救護車は山道でパンク。おまけに、捨てられた孫の自転車を見つける。

ブリュノに孫の匂いを嗅がせ、後をつけると、乗り捨てられた怪しげな車と

出航する船に向かって吠え続けるブリュノ


行方不明の孫を追って

おばあちゃんと愛犬は

二人漕ぎボートでw、貨物船を追う!





…もうね、3DCGだの、どんだけリアルだとか、どんだけ凄いかとかだけを見慣れてると、そんな世界はどこ吹く風…てな調子で。ひたすらマイワールド展開ですよ、この監督さん。キャラも景色も

え、それアリ?ばっかでw

観たくなくなる人も(!)多いことでしょう^_^




辿り着く、ベルヴィルの街の高層具合が、テイストこそ違えど

「イノセンス」の景色に見えちゃうのは私だけ?

ま、それはさておき。この作品は




観ればいいの。

聴けばいいの。

トリプレット(三つ子)の唄にのればいいの。


おばあちゃん加え、カルテットの

渋すぎる演奏にも、のればいいのよ。




二人漕ぎボートで大都市ベルヴィルへ辿り着いたはいいが、孫の手がかりは見失い

橋の下で焚き火しながら、おばあちゃんは自転車のホイールを叩き鳴らす。

それに応えるように、唄い現れるトリプレットに助けられ、おばあちゃんとブリュノはシャンピオンを見つけ出します。




その後の逃走劇は、独特のスピード感で繰り広げられ、ほとんどアクション映画の様相。手投弾なんか忍ばせてるトリプレットの姿には、あんたらばーちゃんじゃねーだろ。と突っ込んじゃう。黒幕?を片足で沈めるおばあちゃんもねw




ラストに響く、おばあちゃんの声と

それに答えるシャンピオンの姿に

二人それぞれの、ギュッと詰まった人生を感じる。


そしてエンドロールに流れる

-M-の「Belleville Rendez-Vous


♬トンブクトゥでは死にたくない

暑さで肌が突っ張っちまう

シワシワのヨレヨレでいたい

ベルヴィルの三つ子みたいに♬




観る人に、寄り添う気は全くなし!

シワシワのヨレヨレでいたいと唄う三つ子そのままね^_^


(写真はネットよりお借りしました)





こんな作品作る人、どんな人やねんと思い数字を見れば

22-4-3のトライアングル


あの極度のデフォルメは

22が、頭一つも二つも突き抜けてるみたいに見えるわね^_^





それも、数の仕合わせ。




★★★☆☆




《かずの葉の庭》主宰

|★|高橋 早苗プロフィール

https://profile.ameba.jp/ameba/parallel13




φ|高橋 早苗Facebook






サントラもハマりますよ^_^