たとえば私の母が突然死んだ後。
父は夕飯のテーブルでポツリと「死にたくなったな〜」と呟いた
私は「(頼む!悪いけど)…もう少し後にして。」と返したよ
耳の悪い父には聞こえなかっただろうけどね^ ^
ま、とかく
連れ合いに先立たれた男は、同じ女よりも
弱い。驚くほど弱い。
この映画のベンジャミンもそう。
幸せへのキセキ 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー〔初回生産限定〕 [Blu-ray]/エル・ファニング

¥4,310
Amazon.co.jp
街には、妻との思い出だらけ
何を見ても思い出す
季節ごとに咲く花
一緒に歩いた道
入った店
彼女が好きだったペストリー
出逢ったカフェ。。。
スーパーに並んでる調味料すら
彼には妻を思い出すスイッチにしかならない
それは、14歳になる息子ディランも同じ
パパであるベンジャミンが
妻の死を受け入れ切れないように
息子も
ママの死を受け止めきれず
そんな自分を持て余してる
素行の悪さから学校は退学処分
そして突然、ママの代わりをつとめるようになったパパと
事あるごとにぶつかる
おまけにパパは何を思ったのか
田舎の動物園を買ってオーナーに
心機一転!と意気込んだところで
住まいを街から離れた田舎に変えても
パパは、息子を見るたび妻の面影を見つけ
息子は、パパを見るたびママを思い出す
共に、何もしてやれなかったと
力になれなかったと
自分を責めてる
目の前の家族に何もしてやれない(と感じている)ようにね
パパの“告白”をきっかけに二人は大ゲンカ
『自分を憐れんでいないで、何かしろ
妹とパパを助けろ』
『僕の方こそ助けてよ!』
ディランは抑えてた気持ちを吐露するけど
それは、パパを責めることになると分かってる
だからますます抑えてしまう
ベンジャミンは息子に言われるまでもなくいつでも
すまないと感じてる
お互いに、目の前の家族に何もしてやれないと
そう感じている
本当は、何もしてやれないなんてことない
ただ、聞いてあげるだけでいいんだ
そのどうにもできない気持ちをね
父子は、衰弱していくベンガルトラのスパーを前にしてようやく向き合う
父は、お互いに、言われたいことを言おうと提案する
息子は、うまくいっていないガールフレンドのことを
好きだけど、恥ずかしい
たとえ打ち明けなくても恥ずかしい
…と打ち明ける
その時ベンジャミンが言うのは「20秒の勇気」
『20秒だけ、恥をかく勇気を持てばいい
そうすれば素晴らしいことが起きる』
・・・パパは知ってか知らずか
身をもって体現してる
一見、突拍子もない
田舎暮らしと動物園のオーナー
そして子どもたちに語る、ママとの出会いでもね(´∀`)
20秒の勇気、というのは
迷いや弱さ、怖れをふっ切るためでもあるのね
カウントはしても計算はなくて
ただ、こうしたい
という本音が隠れている
もうどっち転んでもいいわ
行くわ
やるわ
するわ!という(´∀`)
本音を隠した勇気で進む時
怖れなんてもんには、なすすべもないのです(´∀`)
ベンジャミンは
飼育員ケリーから
なぜ素人のあなたが動物園を買ったの?と聞かれ、こう答えます
『いけないか?
Why not?』
それは、妻との出会いの言葉でもあるのです
気になる方はラストシーンを観てね^ ^
|☆|Facebookでも日々感じること、書いてます
フォロー、コメントはいつでもどうぞ( ´∀`)