こんばんは。
望みを うつし出す
映画ソムリエール 高橋 早苗です。
今年公開された「クロワッサンで朝食を」Une Estonienne à Paris
に出演、老いてなお圧倒的な存在感を魅せた女優、ジャンヌ・モロー
彼女の、若き日の作品です
「突然炎のごとく」Jules et Jim
1962年、トリュフォーの長編3作目。
突然炎のごとく [DVD]

文学好きな青年、ジュールとジム
無二の親友である二人と、もう1人の男の間を渡り歩くのが、
ジャンヌ・モロー演じるカトリーヌ
彼女自らハンドルを握り、
手に入れられぬ、とわかった男を道連れに
壊れた橋から転落して行くシーンは
後に数多くの映画やドラマで使い古されましたね。
・・・と、こうストーリーを語ってしまうと
こと恋愛において、実はメンドクサイ女、みたいな扱いに
なってしまうので、これ以上は追いかけませんが。
ビジネス脳的に取り上げたいのは
公開当時話題になったという、カトリーヌの自由奔放さ。
(監督であるトリュフォーは、映画のそこだけ取り上げられるのが
不本意だったそうですが^^;)
観ればわかります
もう、男どもが霞むくらいに
ジャンヌ・モロー、一人勝ち!みたいな存在感。
これくらい突き抜けると
爽快、といってもいいくらい。
同時代を生きたブリジット・バルドーは、
「女には二種類あると思うの。
女の弱点をすべて持ち合わせた女らしい女と、自由で自然で男みたいな性格の女。
私もジャンヌも後のほうのタイプよ」
と、ジャンヌ・モローを称したそうです
おそらく、彼女を見てイライラする人がいたら
たくさんの「べき」とか「ねば」とかを抱えてる人じゃないかしら。
彼女の自由奔放さは
ただ、好き勝手してるというよりは、
女であることを
その刹那、刹那で、とことん味わいきっていたのではないかと
映画ソムリエールは、そう感じるのです。
そして、死に際も
自分で決める。というね^^
「これが私」
そう言える女(ひと)は、幸せで、美しい。
↑こちらも貼っておきます。
このファッション。やられる~^^
映画では
カトリーヌが男装して街を歩き、ジュールとジムの目の前で
通りすがりの男に、煙草の火を貸す。
全力疾走する彼女の姿が、なによりも「これが私」を体現している
いいシーンです
(この動画は静止画なので、くわしくは映画観てね♪)
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