起こしてくださいー「セヴァンの地球のなおし方 Severn, the Voice of Our」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。







1992年
リオデジャネイロ
地球環境サミット




 「なおせないなら、壊さないでください」
12歳の少女は
大人たちに
環境破壊を止めるよう訴えた




あれから20年
大人になり新しい家族を持った彼女は言う
 「大切なのは生活の質と健康、そして子供なんです。
 だから私は自己中心的に、自分たちをどう救うかを考えていきたい」




伝説のスピーチは
当時のニュースで見た

子どもが
大人たち相手に訴える姿は
痛烈な印象で
記憶に残っていた

その後の話は
何ひとつ知らなかったけれど。





観ようと思ったのは
「未来の食卓」と同じ監督だったから
深刻なテーマでも
お国柄なのかお人柄なのか
どこか明るいところが好きで。






・・・すぐにハイダグワイが出てきて
えーっ
と軽く固まった

彼女はハイダ族で
ワタリガラスで・・・

やっぱりそこなのかブリティッシュコロンビア
そこにつながるのか。




そして同じくらい驚いたのは
日本が出てきたこと



セヴァンが
19年前に抱いた危機感
・・・彼女の思いに共鳴した人たち



合鴨農法でオーガニック米を作る
福岡・古野農場の古野隆雄さん



村の子どもたちのために無農薬食材を育てる
福井・池田村の“おばちゃん”達



『未来の食卓』にも出てきたフランス、バルジャック村のその後
・・・ココ、すぐそばには原子力発電所がある



コルシカ島のワイン農家が
ビオワインに込めた島への思い



13歳にしてサメの乱獲反対を訴え
組織を立ち上げたフランスの少女



クイーン・シャーロットの現状は泣きたくなる程で
「ビューティフルアイランズ」を観た時にも思ったけど
“ミチオ”の目には
どんな風に映るんだろうかと
つい考えてしまう



環境ジャーナリストも
思想家も
遺伝子組み換えの危険を唱える教授も
皆言いたいことの方向は一緒だ。
・・・経済優先の社会に対する警鐘



 「私たちが考えるべきことは、現実に起こっているさまざまな環境問題の先に
 どんな未来が待つのか、ということ。私たちの子どもの未来を守るために、生き方を変えなくては」




途中
スピーチした当時から
何も変わっていない
と話す彼女

・・・当時は
称賛も受け
大人たちから誉められたりしたんだろうな、と思うと

その強い口調が
どこか恨み節のようにも響いて

映画は
彼女の
「具体的に行動を起こしてください」
の言葉で終わる。



リオの伝説のスピーチ全文
ナマケモノ倶楽部より


映画『セヴァンの地球のなおし方』