ワリス・ディリー
という名前は知っていた
有名なモデルだってことも
自叙伝が出た時にも
話題になったことを覚えてる
そのくせ
自叙伝を
手に取ることはなかったんだけど。
ソマリアでの少女時代からすぐに
ロンドンでのホームレス生活に話が移ってしまうので
最初は
あれっ?サクセスストーリーな映画なの?
と勘違いしそうになった。
彼女が酷い痛みに襲われ
友達に連れられ病院へ行った時
白人の医師は手術を勧めるが
それを通訳する病院のスタッフは
祖国を両親を裏切る気かと
彼女を「恥さらし」と罵倒する・・・
きっと
それについて
口にすることすら
タブーとされてきたのだろう。
彼女の人生で何度も
突きつけられる現実だ。
女性器切除(FGM:female genital mutilation)
という古い慣習に
身体だけでなく
心も傷つけられていた。
成功した彼女は
告白する
自分も被害者だと。
そしてニューヨーク国連本部で演台に立つ。
3000年も続いているという残酷な慣習
小さい頃
「女にはなりたくなかった」
という正直な気持ち。
そして今は
「女になりたい」
という素直な告白。
エンドロールは
クレジットがすべて流れた後もずっと
流れ続けた。
真っ黒なスクリーンは
今も
1日6000人が
この慣習によって傷つけられているという
深い闇を映し出しているようで
動けなかった。
「デザート・フラワー」オフィシャルサイト
FGM廃絶を支援する女たちの会
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