人ひとりいない
アリゾナの砂漠を歩くバックパッカー。
故障したレンタカーを前に
途方に暮れる男
二人を助けることになった女
レンタカーの男は
妻を探しにパキスタンから来たという
だが、妻には
もう別の家族がいた・・・
アル中の祖父を抱えて動けない女は
世界中旅をしてるというバックパッカーに惹かれる
彼女を好ましく思う彼は
「一緒に旅しようか」なんて言いながらも
はっきり態度に出せない。
妻を探し当てた男は
「もう終わったのよ」と突き放される
彼女の家はトレーラーハウスだ。
「翼にのったソウルメイト」のリチャードとレスリーも
こんな家で喧嘩してたのかな。
岩を
砂を
空を
赤く染めながら昇る朝日と
バックパッカーのポンチョ姿
建造中の“ぶつ切り”ハイウェイ
役立たずのレンタカー
みんな、赤。
・・・三人三様に
身動きがとれないまま
夜道で警官に車を止められた
理不尽な尋問に腹をたてる三人は
それぞれ怒りを露わにし
家一軒ない真っ暗な夜道で
別れてしまう。
・・・アメリカの道って
なんでああ音楽が似合うんだろう。
「エリザベスタウン」で
彼が父の遺骨と旅した道
「ペイフォワード」で
彼が自転車を走らせる道
道なき砂漠でさえ
人が歩けばそこは道
風か砂に
音が染み着いてるのかと思ってしまう
それとも
これはスクリーンの中だけなのだろうか
・・・えっこれで終わり?
と感じる分だけ、お話は物足りないのだが
モニュメントバレーがきれいです。
ビック・リバーは
幻みたいに一度だけ
見たいならその目で確かめて。
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