「インクパッドでDTP」という表現をよく使いますが、パッドでの直塗りのことで、Direct To Paperの略です。

師匠(こちょうかずこさん)の情報によると、最初にこれをやりだしたのはカナダのMagenta社じゃないかな、とのことです。
その作品サンプルの中で特にきれいだナーと思ったのがこれです。
MagentaMagenta

DTPで作ったバックの色と流れ感がすごくきれいです。
実際の色が出てないので、ちょっとわかりにくいかもしれません。
そして一つのスタンプを対角線に押して広がりを感じさせます。
花などは色鉛筆で塗っています。

MagentaMagenta
こちらもバックの色使いが素晴らしかったです。

Magentaがアップしている動画がありますのでご覧ください。

1:30くらいまではインクなどの説明なので、そこからテクニックになります。
他の動画も1:30まで同じみたいです。
キャッツアイのピグメントを使っていますが、アートニックやカラーキスなどと同じタイプのインクです。
そのあとバーサマークのようなインクでクリアエンボスしてます。
画像がイマイチきれいじゃないんですが…。(^^;)
YouTubeが直接観られない場合は
 
http://www.youtube.com/watch?v=52HMVWEWLVk
へどうぞ。

これらを作ったMagentaのナタリーさんは、Tim以前の大人気のスタンプアーティストで、当時CHA(世界最大のクラフト・ホビーショー)で、なんとスタンプや取り扱ってる商品(紙とかです)を使って、ファッションショーをやってたそうです。
その時のビデオを見せていただきましたが、ご本人がモデルさんをやってましたよ。

おっと話がそれてしまった。
DTPはスタンプを絵の具のように使うということですね。
筆もパレットも洗うお水も要らないので手軽です。

私がツキネコ社の販促をお手伝いさせていただき始めた頃、ブリリアンスやバーサマジックはLサイズのパッドしかありませんでした。
最大の輸出先であるアメリカでは、すごくたくさん使うので小さいは不要だったみたいです。
でもクリアスナップ社のキャッツアイという、猫目型のかわいいインクが人気でしたがそれはまさにDTP用だったんですね。

なのでスタンプにもDTP用にも使える形で、安くて買いやすいインクパッドが欲しいということでできたのがデュードロップというかわいいしずく型のインクパッドです。
小さいしDTPに使うと当然インクの無くなり方も早いわけで、インカーと呼ばれる補充インクが必要になります。
でもインカーはかなりの容量なので、なかなか減りません。
これを絵の具のように使えば、スタンプした絵柄と色合わせも簡単な「画材」となるわけです。

インクの性質にもよりますが、ミストにしたり、スポンジダウバー、インクスイーパー、ジャンボダウバーなどでそのまま塗るのに使ったり、ステンシルに使ったり、メディウムと混ぜたり…。
とてもいろいろに使えます。

↓例えば、こちらはいろいろなインクの手作りミストを使ったワークショップの模様。

バインダードライエンボス

↑市販のミストも一緒に使っていますが、インカーで作ったミストを使用。

ミスト後の下紙もきれい(笑)

ステイズオンのインカー

スタンプワンダーランドオーパライトインカー

などなど、インクパッド、インカーをスタンプにインクをつけるモノとしてだけでなく、いろいろに使ってみてくださいませね~。

また、以前Magenta社におじゃました際に撮った作品サンプルの掲載許可をいただいたので、今後順次アップしています。