皆さんは、ゴム面だけのラバースタンプをご存じでしょうか?
アンマウントラバースタンプと言います。(マウント無しの意)
最近は「EZマウント」とという、貼ったりはがしたりの出来るクッションフォームがついている「クリング」タイプが多いですが、海外のスタンプショーなどにいくと、ゴムだけのタイプがたくさん安価で売っています。
奥さんがデザインやサンプルを作りデモンストレーションして、ダンナさんがレジを打ってる、などという場面を良く見ます。
オリジナルのアンマウントラバースタンプを作ってくれる業者さんもかなりあります。
また、アメリカのスタンプは、日本のものよりゴムが厚いものが多く、彫りも深いものが多いです。
またゴムも日本のものより、どちらかというとザラッとした感じです。
これはインクの付きを良くするために、混ぜ物がしてあるからだと聞いています。
日本のゴムは、文字などを押すには繊細で良いのですが、たまにツルツルでベタ面などはインクをはじいてしまうものもあります。
また海外製で写真のような細かい柄のスタンプもありますが、日本でゴムでこういうデザインのものを作るのは難しいらしいです。(原版の関係か?)
さて、そのゴムだけのアンマウントラバースタンプ略してUMはどうやって使うか?
私が最初にUMを知ったのは、たしか今から9年位前(いやもう10年位前か?)カリフォルニア在住のスタンパー、こちょうかずこさんのサイトだったと思います。(現在ホームページは休止中 ブログhttp://zusstudio.typepad.jp/blog/)
UMを使うにはいくつか方法があって、マジックテープのようなものを付けて使ったり、前述のEZマウント(片面が自粘着で片面が強力な接着剤つきのクッション)を自分で付けて使う方法などです。
しかし、これを貼ったスタンプをカットするのはかなり大変です。
(ハサミに糊分が付く、切りにくい)
またEZマウントは輸入品のため、そこそこ高くなります。
当時、私はインクメーカー「ツキネコ」の販促をさせて頂いていたので、インクがもっと売れるようになるためには、日本にもっとスタンプを流行らせる必要があり、それにはもっといろいろなデザインのスタンプが安く大量に入らないと難しい…と感じていました。
日本にあるのは年賀状用が中心でしたし。
しかもパソコンに押されてそれも停滞気味…。
もっとアメリカのような「アートのようなスタンプ作品作り」を流行らせたいと思っていた私は、この本体も送料も安くて場所を取らないUMを日本で使うための手軽で良いものはないかと探し始めました。
最初、薄手のマジックテープのようなものも見つけて使ってみましたが、これは半透明で使い勝手がイマイチ。クッション性も良かったんですけどね。(;^_^A
そして、片面糊付き片面自粘着という、透明で柔らかでプニュプニュした素材を見つけました。
それで、これはUMスタンプに使えるかもしれないと提案したのです。
それから実際に商品として発売になるまでかなりかかりましたが、それが
「タックンピール」です。

似たようなものに家具に貼って耐震になるものとか、洗って何度も使えるホコリ取りローラーなどがあります。
こちょうさんに使って頂いたところ、適度なクッションせいもあり、とても良いと言うことでした。
多少汚れますが、1年バリバリに使っても粘着力はあったとのことです。
先程も書いたとおり、アメリカ製のUMは厚いものが多いのでケツも出にくいようです。
---------------------------------------------
前置きが長くなりましたが、タックンピールは強粘着の方(黄色い紙側)をアクリルブロックに貼っておき、普段は透明カバーを貼っておきます。
UMは弱粘着の側に、その都度カバーをはがして貼って使います。
こちら側は糊ではないので貼ったりはがしたりができるんです。
また、透明なのでスタンプがどこに貼ってあるかが見えて押しやすいのです。
【タックンピールの使い方】
※だいたい私の方で書いたものなので、ツキネコサイトの内容を転載します。
A: 基本の使い方

1)黄色いはくり紙の方をアクリルのサイズに合わせてはがし、アクリルを貼りつけます。(透明のフィルムはそのまま貼っておきます)
※空気が入らないように端っこから押さえながらゆっくり貼りましょう。

2)アクリルの端に沿ってカット。(ハサミやカッターでカンタンに切れます)

3)UMをデザイン(絵柄)ごとに切り離します。
※UMはデザインギリギリにカットして、なるべく「ケツが出る」(余計なところにインクが付いていて絵柄に出てしまうこと)ことのないようにします。

4)表の透明フィルムをはがし、UMを貼ります。(フィルムは捨てないように)

5)インクを付けてスタンプします。タックンピールにインクが付かないように注意。
なるべくピッタリサイズのアクリルを使いましょう。大は小を兼ねない方が良いです。
またUMがはみ出さない大きさのアクリルを使いましょう。
6)使用後は、UMをはずし、透明フィルムを貼ってから保管。
B: いろいろな使い方

○ いろいろな素材が貼れるので、フォームシート(ポリフォーム)などを型抜きマシンで抜いたり、カットして、オリジナルスタンプが作れます。

○ エアキャップや食品ラップ、滑り止めシートなどもユニークなスタンプ素材になります。

○ あまったシートは、空きケースなどに貼りつけて、UMの保管用にも使えます。
以上は、ほぼツキネコサイトに載っていることですが、赤字は追加で入れました。
↓以下追加情報です。
使っていて参考になるかなと思う事などを書いてみました。
★最初の使い始めは粘着力が強すぎることがありますので、衣服などにくっつけて衣類ホコリをつけるとちょうど良い粘着力になります。(こちょうさん情報)

★どうしてもアクリルブロックが大きいものしかない場合、端の方に貼って、反対の端にもUM(きれいなもの)をくっつけておくと、押すときにバランスが取れて良いです。
使わないUMの方にはインクが付かないようにご注意を。
タックンピールが作品にくっついてしまうことを防ぐことにもなります。

★最初についている透明カバーは裏と表で粘着力が違います。
反対側を付けると、はずれにくくなりますので、裏表がわかる印を付けておくと良いです。
カバーが無くなってしまったら、透明のものでしたら何でもOKです。
古くなったクリアファイルなどに貼ってそのまま保管用にするのも良いです。

左:中側に貼ったところ 右:外側に貼ったところ
★クリアスタンプをこれが貼ってあるアクリルで使うときは反対側を使い、カバーは付けたままにします。カバーはPET製のケースやOPP袋(透明の袋)などを切って使うこともできます。

★講習会などでいくつも使うとき、柄がわかりやすくするためや、位置がわかりにくい柄のときには、ステイズオンで反対側にスタンプしておくと良いです。
使用後はステイズオンクリーナーでふき取っておきます。

★ステイズオンがベッタリ付くと粘着力がなくなることがあります。
なるべくスタンプと同じ大きさのアクリルを使って、タックンピールにステイズオンインクがつかないようにしましょう。
★インクの色が染みこんで取れないことがありますが、粘着力がある間は使用可能です。
ホコリ、インクなどで汚れたら水(洗剤もOK)で洗って下さい。
洗ってる間はツルツルですが、自然乾燥するとまた粘着力が戻ってきます。
★粘着力がなくなってアクリルにくっつかなくなったクリングスタンプもタックンピールで使えます。
性質が似ているためかはがれなくなる場合があるので、先に粘着力を弱めておくと良いです。
★タックンピールは、貼ったものがはがれなくなることがありますが、水で濡らすと粘着力がなくなる性質がありますので、UMとタックンピールの間に水が入るようにすると徐々にはがせます。
★すごく汚れてしまったら、アクリルからはがして新しいものに変えましょう。
以上、UMはぜひタックンピールで使ってみて下さい。
アンマウントラバースタンプと言います。(マウント無しの意)
最近は「EZマウント」とという、貼ったりはがしたりの出来るクッションフォームがついている「クリング」タイプが多いですが、海外のスタンプショーなどにいくと、ゴムだけのタイプがたくさん安価で売っています。
奥さんがデザインやサンプルを作りデモンストレーションして、ダンナさんがレジを打ってる、などという場面を良く見ます。
オリジナルのアンマウントラバースタンプを作ってくれる業者さんもかなりあります。
また、アメリカのスタンプは、日本のものよりゴムが厚いものが多く、彫りも深いものが多いです。
またゴムも日本のものより、どちらかというとザラッとした感じです。
これはインクの付きを良くするために、混ぜ物がしてあるからだと聞いています。
日本のゴムは、文字などを押すには繊細で良いのですが、たまにツルツルでベタ面などはインクをはじいてしまうものもあります。
また海外製で写真のような細かい柄のスタンプもありますが、日本でゴムでこういうデザインのものを作るのは難しいらしいです。(原版の関係か?)
さて、そのゴムだけのアンマウントラバースタンプ略してUMはどうやって使うか?
私が最初にUMを知ったのは、たしか今から9年位前(いやもう10年位前か?)カリフォルニア在住のスタンパー、こちょうかずこさんのサイトだったと思います。(現在ホームページは休止中 ブログhttp://zusstudio.typepad.jp/blog/)
UMを使うにはいくつか方法があって、マジックテープのようなものを付けて使ったり、前述のEZマウント(片面が自粘着で片面が強力な接着剤つきのクッション)を自分で付けて使う方法などです。
しかし、これを貼ったスタンプをカットするのはかなり大変です。
(ハサミに糊分が付く、切りにくい)
またEZマウントは輸入品のため、そこそこ高くなります。
当時、私はインクメーカー「ツキネコ」の販促をさせて頂いていたので、インクがもっと売れるようになるためには、日本にもっとスタンプを流行らせる必要があり、それにはもっといろいろなデザインのスタンプが安く大量に入らないと難しい…と感じていました。
日本にあるのは年賀状用が中心でしたし。
しかもパソコンに押されてそれも停滞気味…。
もっとアメリカのような「アートのようなスタンプ作品作り」を流行らせたいと思っていた私は、この本体も送料も安くて場所を取らないUMを日本で使うための手軽で良いものはないかと探し始めました。
最初、薄手のマジックテープのようなものも見つけて使ってみましたが、これは半透明で使い勝手がイマイチ。クッション性も良かったんですけどね。(;^_^A
そして、片面糊付き片面自粘着という、透明で柔らかでプニュプニュした素材を見つけました。
それで、これはUMスタンプに使えるかもしれないと提案したのです。
それから実際に商品として発売になるまでかなりかかりましたが、それが
「タックンピール」です。

似たようなものに家具に貼って耐震になるものとか、洗って何度も使えるホコリ取りローラーなどがあります。
こちょうさんに使って頂いたところ、適度なクッションせいもあり、とても良いと言うことでした。
多少汚れますが、1年バリバリに使っても粘着力はあったとのことです。
先程も書いたとおり、アメリカ製のUMは厚いものが多いのでケツも出にくいようです。
---------------------------------------------
前置きが長くなりましたが、タックンピールは強粘着の方(黄色い紙側)をアクリルブロックに貼っておき、普段は透明カバーを貼っておきます。
UMは弱粘着の側に、その都度カバーをはがして貼って使います。
こちら側は糊ではないので貼ったりはがしたりができるんです。
また、透明なのでスタンプがどこに貼ってあるかが見えて押しやすいのです。
【タックンピールの使い方】
※だいたい私の方で書いたものなので、ツキネコサイトの内容を転載します。
A: 基本の使い方

1)黄色いはくり紙の方をアクリルのサイズに合わせてはがし、アクリルを貼りつけます。(透明のフィルムはそのまま貼っておきます)
※空気が入らないように端っこから押さえながらゆっくり貼りましょう。

2)アクリルの端に沿ってカット。(ハサミやカッターでカンタンに切れます)

3)UMをデザイン(絵柄)ごとに切り離します。
※UMはデザインギリギリにカットして、なるべく「ケツが出る」(余計なところにインクが付いていて絵柄に出てしまうこと)ことのないようにします。

4)表の透明フィルムをはがし、UMを貼ります。(フィルムは捨てないように)

5)インクを付けてスタンプします。タックンピールにインクが付かないように注意。
なるべくピッタリサイズのアクリルを使いましょう。大は小を兼ねない方が良いです。
またUMがはみ出さない大きさのアクリルを使いましょう。
6)使用後は、UMをはずし、透明フィルムを貼ってから保管。
B: いろいろな使い方

○ いろいろな素材が貼れるので、フォームシート(ポリフォーム)などを型抜きマシンで抜いたり、カットして、オリジナルスタンプが作れます。


○ エアキャップや食品ラップ、滑り止めシートなどもユニークなスタンプ素材になります。

○ あまったシートは、空きケースなどに貼りつけて、UMの保管用にも使えます。
以上は、ほぼツキネコサイトに載っていることですが、赤字は追加で入れました。
↓以下追加情報です。
使っていて参考になるかなと思う事などを書いてみました。
★最初の使い始めは粘着力が強すぎることがありますので、衣服などにくっつけて衣類ホコリをつけるとちょうど良い粘着力になります。(こちょうさん情報)

★どうしてもアクリルブロックが大きいものしかない場合、端の方に貼って、反対の端にもUM(きれいなもの)をくっつけておくと、押すときにバランスが取れて良いです。
使わないUMの方にはインクが付かないようにご注意を。
タックンピールが作品にくっついてしまうことを防ぐことにもなります。


★最初についている透明カバーは裏と表で粘着力が違います。
反対側を付けると、はずれにくくなりますので、裏表がわかる印を付けておくと良いです。
カバーが無くなってしまったら、透明のものでしたら何でもOKです。
古くなったクリアファイルなどに貼ってそのまま保管用にするのも良いです。


左:中側に貼ったところ 右:外側に貼ったところ
★クリアスタンプをこれが貼ってあるアクリルで使うときは反対側を使い、カバーは付けたままにします。カバーはPET製のケースやOPP袋(透明の袋)などを切って使うこともできます。

★講習会などでいくつも使うとき、柄がわかりやすくするためや、位置がわかりにくい柄のときには、ステイズオンで反対側にスタンプしておくと良いです。
使用後はステイズオンクリーナーでふき取っておきます。


★ステイズオンがベッタリ付くと粘着力がなくなることがあります。
なるべくスタンプと同じ大きさのアクリルを使って、タックンピールにステイズオンインクがつかないようにしましょう。
★インクの色が染みこんで取れないことがありますが、粘着力がある間は使用可能です。
ホコリ、インクなどで汚れたら水(洗剤もOK)で洗って下さい。
洗ってる間はツルツルですが、自然乾燥するとまた粘着力が戻ってきます。
★粘着力がなくなってアクリルにくっつかなくなったクリングスタンプもタックンピールで使えます。
性質が似ているためかはがれなくなる場合があるので、先に粘着力を弱めておくと良いです。
★タックンピールは、貼ったものがはがれなくなることがありますが、水で濡らすと粘着力がなくなる性質がありますので、UMとタックンピールの間に水が入るようにすると徐々にはがせます。
★すごく汚れてしまったら、アクリルからはがして新しいものに変えましょう。
以上、UMはぜひタックンピールで使ってみて下さい。