「いらっしゃい。まってたよ~

さ、中に入って暖まっておくれ~
今日はミントのティーだよ。どうぞ。

最近はミャーもガーもおとなしくてねえ。。。
ミャーもガーも一歩も外へ出ないんだよお。。
少しは運動しないと、ミャーなんて最近太り気味でねえ。。
重くてだっこもできやしない。。ふおっふおっふおっ

「みゃ~~~っ」

おや?めずらしく鳴いたねえ。。ん?大きなお世話だって?太ってないって?ほーっほっほっ

さて、お話を始めるよ」



「42話目のお話だよ」
<なんだか自分の家、変な匂いがする…と気づいた時>


仕事や学校、外出先から帰宅した時「あれ?…なんだか変な匂いがするな…?」
と思った事ありませんか?
もし、あるなら、あなたのお家に「クサギ」に住む小人”サク”が来ているかもしれません。



日本全国に見られるクマツヅラ科の落葉樹「クサギ」を知っていますか?
白い小さな花を咲かせる3~4m程のお馴染みの木です。小さな花の臭いは甘い 芳香なのですが、その葉をちぎってもむと独得の臭気が漂うのです。



その木は属名「運命の木」とも呼ばれています。

その木「クサギ」には、昔から住む小人”サク”が、あなたの家におとずれている可能性があります。
”サク”は「クサギ」に住む小人なので、”サク”が来ただけで、臭い匂いがするのです。

そして、なぜ?あなたのお家にサクが来たのか?もう一つ、なぜ「クサギ」が「運命の木」と呼ばれているのか?それは、そこに住む”サク”に関係しているのです。

昔話を一つお話ししましょう。
昔々、人々は、小人や妖精、森の精霊、天使までも見える人がたくさん居ました。



人々は、小人や妖精、森の精霊、天使から人生において、様々なアドバイスやメッセージを受取っていました。

そして、それを受け入れ、人生に生かしとても幸せに、人と人がつながり、自然のハーモニーの中で暮らしていました。

ある日、いつもの様に村の若い娘ターシャは近くにある「クサギ」の木を見に行きました。
村の人々にとって、近くにある「クサギ」を毎朝一番に見に行くのは、当たり前の日課でした。
その日ターシャは、はじめて「クサギ」に住む小人”サク”を見る事が出来ました。
木の根元にカサカサっと音がしたかと思い、ふと木の根元を見ると、白い布をまとい、白い帽子をかぶった小さな男の子の姿のかわいいサクが姿を現したの です!

ターシャはびっくりして感激しながらも、静かに、サクを見つめました。
サクは小さな顔の小さなほっぺを赤くして、もじもじとしながら、ターシャの目をじっと見つめました。
胸が一杯になりましたが、毎日の日課の通り、クサギの葉を一枚とり、もみました。
いつもなら、その名の通り、とても臭い匂いがするのですが、言い伝えの通り、サクを見たその日は、クサギの葉から、とても甘い香しい香りが漂いました。

そして、ターシャは観喜の声を発しました!「やったわ!!今日が運命の日ね!!」その日ターシャは、幼なじみのマテオから愛の告白を受けたのでした。



二人はそれからいつも一緒に過ごし、とても、しあわせに暮らしました。
そして、次にサクが姿を現した時、ターシャとマテオの間に新しい命が芽生えた運命の日だったのです。


ーーーーー おしまい ーーーーー






昔の人々は、そうやって自分の運命の日を認識し、人生の変わり目に備えたのです。

今では、そんな行いや意味はすっかり忘れさられてしまいましたが、”運命の木”と言う呼び名だけは残った様です。

そして、本題に戻ります。

あなたのお家に”サク”が訪ねていたら…、そしてもし、あなたが自分の家で”サク”を目で見る事が出来たら…!
あなたの”運命の日”が近づいています!なぜなら、サクは人間の”運命の日”を伝える役目のある小人だからです。

サク達は数は昔よりはずいぶん減りましたが、今でも居ます。
今でも「クサギ」にちゃ~んと住んでいます。

でも人間達が「運命の木」の本当の意味を忘れてしまい、運命の日を伝えることが 出来なくなっているから、サクは一生懸命、自分の役目を果たそうと、運命の日が近づいている人のお家にまで訪れて、そのメッセージを伝えようとしています。

なんだか、帰宅した時、変な匂いがする…と思ったら、サクの事を思い出して、静かに、お家の中の緑や花の周辺、なければ水まわりを探してみて下さい。

見つからなくても、眠ろうとベッドに入った時、朝、歯磨きしている時など、ふと、サクが見える事があるかもしれません。

小さなほっぺを赤くしてもじもじしているサクが…。

もし、サクを見る事が出来たら、その日があなたの「運命の日」です。

あなたの人生で、とてもとても大切な運命の日、その日に起こる全てをワクワクして、受入れて下さい!




                   
「昔はねえ。。。。いろーんな事があったんだよお~精霊や、妖精はあたりまえのように周りに居るのが解ったし、エレメンタルにも、何かといやあ、お願いしたもんだよ。。
人間は全てと繋がっていたからねえ。

今となっちゃあ、ファンタジーだけどねえ、でも、沢山の人がファンタジーが好きだろう?それが真実さ。「好き」は何より、大事だよ~~

長くなっちまったね。
暖かくして寝るんだよ。
人には親切に、自分自身にはしあわせを。いつも選ぶんだよ。

あなたの幸せを祈ってるよ

いってらっしゃい」