はらいその冷汗日記 -66ページ目
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マンセー通信 第二号(平成17年1月号)

マンセー通信  第二号(平成17年1月号)


 あけましておめでとうございます。
 年賀状という形にすべきか、寒中見舞いとすべきか微妙な時期でありますが、何はともあれ今年もよろしくお願いいたします。

 今月は、約10日の間に4本、しかも全てノルマ付きという無謀なライブスケジュールのお知らせであります。

 また、私が純邦楽や伝統芸能などの中から興味を引かれたものを、生半可な知識で紹介していくコーナー「付け焼き和」では、邦楽系の唄ものでは、私がこれまでに聴いた中でもっともポップ(?)なのではないかと思っている「俗曲 邦楽決定盤2000シリーズ」(KICX8568、キング)を紹介させていただきます。


                   目次 

  1.はらいそ最新情報
  2.付け焼き和 「俗曲 邦楽決定盤2000シリーズ」 
  3.編集後記




1、はらいそ最新情報

 さて、創刊号でお知らせしたはらいそ主催ライブめんそーれvol18は、おかげさまで、盛況のうちに終了しました。
 レポートを下記アドレスにアップしてあります。
http://www.man-see.com/report.04.12.19..html


 でもって今月末から来月にかけて、4本ライブをやります。
 ちなみにライブをやる際、ついてまわるのがノルマというものであります。もちろん、ノルマがない店もあるわけですが、音響設備が充実していたり、名前のとおった所というのは、ノルマ制のところがほとんどであり、今年は、月に1回は、ノルマのあるところでもやろうと思っていたところが、人から声をかけていただいたり、3月にやるつもりだったのが、前倒しになったり、ということが続いた結果、約10日の間に4つのノルマ付きライブが入るという未曾有の事態となってしまいました。

 事態の推移によっては夜逃げもありうる大変に危機的な状況でありますが、ライブによってはまだ詳細がわかっていないものもあり、マンセー通信は月に1回の予定なのですが、今月は、非常事態ということで、特別に、あと1回マンセーあらためお願い通信を後日に送らせていただければと思いますのであしからずご了承いただきたく存じます。

1月27日(木) 弦生vol1 出演 はらいそ 土井裕介 Dande-Lion EL CANTARE
 浅草KURAWOOD 大江戸線蔵前駅徒歩3分  浅草線蔵前駅徒歩8分 東武線浅草駅
 徒歩15分 銀座線浅草駅徒歩15分 台東区駒形1-3-8ベッコアメ浅草ビルB1F

  03-5827-1234 OPEN 18:00 START 18:30 前売 1500 当日 1800 

1月30日(日)はらいそ Dai-Go!Low Avant Girl 他 12:30open/13:00start 
 渋谷多作  前売 1000 + 1drink( 500 )  当日1300 + 1drink( 500 )
 03-3406-8051
 この日は昼のライブなので、ライブ後に、渋谷をマルコス西岡(はらいそ)とともにふらふらするマルコスミステリーツアーを実施する予定。

2月2日(水)「続・一人のステージ」 まさごろ はらいそ 竹内克文 中川進
 SINGLENESS(芝居) OPEN18:30/START19:00 1.500+1ドリンク大久保Hot Shot
 03-3366-8681 JR大久保駅1分新大久保駅3分

2月8日(火) はらいそ 他 秋葉原クラブグッドマン  詳細未定    
 前1,500 当1,800 千代田区神田佐久間河岸55 A.Sビル B1F tel. 03-3862-9010
 JR秋葉原駅「昭和通り口」出口徒歩2分 営団日比谷線秋葉原駅 4番出口徒歩2分
 都営新宿線・岩本町 A4出口徒歩2分



2、付け焼き和 「俗曲 邦楽決定盤2000シリーズ」

 
 では、4つのライブのノルマの合計金額を見て生じた胸の動悸をなんとかおさえつつ、付け焼き和のコーナーに移らせていただきます。


 さて、まず俗曲とはなんぞやということですが、恐縮ながら我が手に余るのでCDについていた野村耕三氏の解説から引用させていただきます。

 「俗曲というのは、三味線を伴奏に、短くまとめられた大衆的な歌曲のことをいうのですが?主として酒の席で賑やかに気取りなく唄われる唄、例えば都々逸とか大津絵、あるいは二上り新内や”さのさ”などが中心です。しかし、大きな意味では、江戸端唄をはじめ、端唄から生まれかわった”うた沢”や江戸小唄、そして民謡の中で、都会的に洗練され、三味線音楽として大衆化した俗謡と呼ばれるものも含みます。」

 聞き慣れない固有名詞がばんばん出てきて、さらにわからなくなってしまったかもしれませんが、(というか私自身がかなりこんがらがっているのですが)ともかく三味線音楽の中にもいろいろなジャンルがあるようなのですが、そんなことより私が申し上げたいのは、この「俗曲 邦楽決定盤2000シリーズ」というCDが、あまたある三味線音楽CDの中で、ずばぬけて聴きやすく、初心者フレンドリーな内容となっているということなのであります。

 まずこのCDは、テンポが非常にゆっくりで、伴奏楽器は三味線のみ、という初心者がもっとも恐れる(?)構成にはなっておらず、テンポは許容範囲(人によって個人差はあるかと思いますが)、伴奏楽器は、囃子やら箏やらストリングスやらといろいろな楽器がほどよくはいっていて、かつ曲ごとに伴奏形態が異なっていて、大変に親しみやすい一枚となっています。

 とりあえず何か邦楽系の唄ものを聴いてみたいという方には、何をおいても本CDを推薦したいと思う次第であります。

 ちなみに収録曲は、1、六段くずし 2、鞍馬 3、米山くずし 4、新土佐節 5、磯節くずし 6、きりぎりす 7、高速度油屋十人斬り 8、東雲節 9、づぼらん 10、二上りさのさ 11、かっぽれ 12、木遣りくずし 13、四季の唄、14、奴さん 15、お伊勢参り 16、棚のだるまさん 17、都々逸、18、品川甚句 19、二上り新内 20、さのさ となっています。

 それぞれの曲の出所は、明治や大正の流行歌であったり、民謡であったり、といろいろのようですが、それらの歌に簡素すぎずかつつめこみすぎでもない軽妙洒脱なアレンジがほどこされ、情緒過剰でないクールで粋な歌声がのせられた本CDは、決して過去の遺物などではない現代性を兼ね備えていると感じられてなりません。

 では、簡単ではありますが、胸の動悸がなかなかおさまらぬこともあり今回はこれくらいで失礼させていただきます。



3、編集後記

 全然メルマガとは関係なく、かつすでに、時期を逸してる感もありますが、はらいそPCサイトでは、ぴょん吉、矢沢永吉、福沢諭吉などからなるはらいそおみくじを用意させていただいておりますので、神社で大吉だった人も、大凶だった人も、神社にいかなかった人も、一度ひいてみていただければ幸いです。


はらいそおみくじ




マンセー通信 創刊号(平成16年12月号)


マンセー通信  創刊号(平成16年12月号)



 というわけで、メールマガジン「マンセー通信」は、私ことマルコス西岡が
はらいそという名前で行っている和洋折衷冗談音楽活動の最新情報を配信する
ことを目的として立ち上げたものでありますが、さすがにそれだけでは、限り
なく未承認広告メールに近いものとなってしまう可能性がなきにしもあらず、
ということで、私が純邦楽や伝統芸能などの中から興味を引かれたものを、生
半可な知識で紹介していくコーナー「付け焼き和」をあわせてお届けしたいと
思いますのでよろしくお願いいたします。


                   目次 

  1.はらいそ最新情報
  2.付け焼き和 小唄:心で帰し 
  3.編集後記




1、はらいそ最新情報

 今月は地元町田周辺で下記の2本のライブを行います。


12月19日(日)めんそーれvol18 
 hai'ine(ハワイアンカントリーウクレレデュオ) 
 藤縄てつや(エンターテイメントブルースシンガー) 
 めおと楽団ジギジギ(世田谷系面白音楽) 
 はらいそ(和洋折衷冗談音楽) 
 開場17:00 開演18:00 1500円+1ドリンク  
 本厚木サボイ 神奈川県厚木市栄町1-11-12 メイプルスエヒロ 
 小田急線本厚木駅北口徒歩7分 046-297-3223

12月25日(土)町田アコースティックジャムvol21年末総集編 
 出演者 トコヤ manabo Hiki No! kanon141 渡辺あかね 佐土原たけし
 田中スイショウ 河中豪紀&玉美 いしはらとしひろ サニーサイド工務店 
 はらいそ 他 町田AtoZ  
午後4時 open 午後4時20分 start 042-727-6883
 町田市原町田 5-5-15メゾン原町田B1 チャージ1500円+ドリンク500円券

 まず19日の主催ライブめんそーれでは、こんな夜更けにバナナかよ、
ならぬ、こんな真冬に、あえてウクレレというわけで、ハワイアンカント
リーウクレレデュオのhai'ine、そしてブタメガネというジャグバンドで
の活動や、大塚まさじ氏、なぎら健壱氏のサポート、そしてエンターテイ
メントに満ちあふれたソロと、幅広く活動している藤縄てつや、そして、
知る人ぞ知る伝説のコミックバンド、ダディ竹千代と東京おとぼけキャッ
ツの元ギタリストが奥方と結成し、最近ではテレビ出演も多いめおと楽団
ジギジギ、とありがたくも素晴らしすぎる出演者となっております。
 ちなみにめおと楽団ジギジギは、ジキジキではありません。ジギジギで
すので、ご注意を。(冷汗経験者は語る)

 また25日、クリスマスに行われる町田アコースティックジャム総集編
も、ウクレレあり、アカペラコーラスあり、渋い弾き語りありとバラエテ
ィーにとんだ出演者に加えて、抽選大会、飛入りコーナーもあるてんこも
りな一日となっています。

 ちなみに両日とも、アンケートにお答えいただいた方には、今年作りま
したCDマンセー!をもれなくさしあげます。
 マンセー!

 また、今月にやりますその他のライブにつきましては、下記サイトをご覧
下さい。
http://www.man-see.com



2、付け焼き和 小唄:心で帰し

 というわけで、ここ数年、私は純邦楽、伝統芸能に関心をもつようになってきているわけですが、それらのなかから、特に心ひかれたものを紹介していきたいと思います。
 今回は小唄の「心で帰し」という曲を紹介したいと思います。
 話はかわるようでかわらないのですが、世の中便利になったということなのか、たいていの調べ物は、ネットでかたがつく時代となったわけですが、にもかかわらず小唄などについては、ほとんど何もひっかからなかったりします。
 ちなみに「心で帰し」のタイトルで検索したところ、私がその曲を聴いたCDの曲目リストがひっかかっただけでした。
 うーん、困った、ということで、ともかく歌詞を紹介します。


 心で帰し

  心で帰し 手でとめて
  いやなお客を 無理どめするも
  泣いて見せるも それ裏の裏
  常に恨みし 八幡鐘も
  早く告げよと 思うは今宵
  ここが苦界の まんなかかいな

 うーん、胸の奥で、鐘が侘びし気に鳴り響いているかのようなこの余韻!
 この曲を聴いていると、あかりを消した薄暗い部屋の片隅でお茶漬けをすすりたくなってしまうのは、私だけなのでせうか?

 花柳界の女の胸のうちを歌いながらも、この歌詞の中には、花柳界の外の人間にも届く普遍性があるように思われます。

 その一方で、その時間的感覚については、今聴くと、かなりの距離を感じることはいなめません。
 ちなみにこの曲、私が聴いたものは、2分32秒。
 1曲の長さとしては、現代でも短い方なのでしょうが、冒頭で紹介した歌詞をくり返したりとか、長い間奏があるとかでもなく、冒頭の歌詞1回のみを2分32秒かけて歌うそのゆったりとした、いや、ゆううったあありいいとした感覚はちょっとでも気を許すと、意識を失ってしまいそうになります。
 かといって、では、この歌をテンポをあげて歌えばいいのかというと、それもまた違うような気がするのですが、そこらへんに関してはまた機会をあらためて考えてみたいと思う次第であります。

 ところで、この歌に関して一番気にかかるのは、この歌が歌われる状況であります。

 お座敷でいきなり芸者さんにこの歌を歌われた日にはいったいどうすば・・・、
などということが気にかかるような人間は、しょせん花柳界に足を踏み入れる資す
らないということなのでせうか?

 嗚呼。


 というわけで、今回は、歌う方もせつなく、歌われてしまう方もせつない名曲「心で帰し」を紹介させていただきました。




3、編集後記

 予定より一ヶ月近く遅れましたが、マンセー通信、第一号をようやく配信させていただきます。
 今後の予定としては、一応、一ヶ月に一回の予定で配信したいと思っていますが、多分、無理だと思います。
 というわけで、月刊のような季刊のようなあいまいな間隔を保ちながら配信できればと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。
 なお、付け焼き和に関しましては、紹介という形はとっていますが、何か詳しくご存知の方おられましたら、ぜひ教えていただきたい、というかなり他力本願なコーナーでもありますので、そこらへんもあわせてよろしくお願いいたします。





智内兄助展 広島県尾道市なかた美術館

 話がいろいろ前後するのであるが、9月に発見した智内兄助氏の展覧会をしつこくネットで探した結果、10月から11月にかけて展覧会があることを突き止めたのであるが、場所が広島なのであった。

 どうしたものかと思っていた時に、10月に仙台に一緒に墓参りにいった叔母が近々広島の友人の家をたずねるとのことだったので、ついで(?)に、その展覧会に立ち寄って、カタログなどを入手してもらうよう依頼したのであった。

 でもって、昨日、その叔母がそのカタログを持って来てくれたのであるが、「嗚呼!」

 というわけで、急遽、広島は尾道に赴くことになった私であった。

 でもって、2時間程かけて、館内を3周したのであるが、これまでの私の絵画鑑賞歴史上もっとも幸福な時間であった。

 ちなみに私が絵画に目覚めたのは、91年に、「大正の新しき波 日本画1910-20年代」という展覧会を、宇都宮で見たのがきっかけだったのであるが、その時に私の胸の中で生まれた「なんて素敵にジャパネスク!」というベクトルが、今日ここにひとつの結節点にたどりついた、そんな気がするのであった。

 マンセー!





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