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国宝にして、現役で外交等の舞台として使われる迎賓館。
見学に行ってきました。
ツアーに申し込み。今回は、建物の中と主庭の見学。事前に調べなかったので、朝日の間は改修中で見学できなかったし、和風別館があるとは知らなかったよ(とほほ)。

ツアーのコンダクター(と言っても旅行会社の人ではない)がおっしゃることには、ここは皇宮警察が警備しているから、入館からして厳しいとのこと。ネットで検索すると、皇宮警察の仕事範囲には赤坂離宮は入っていないけれど(赤坂御所は入っている)、何となく「そうか」と納得してしまいたくなるような仕事ぶり。丁寧で物腰柔らかいんだけれど、威厳がある。
 さて、入館。フライトするときのように、荷物はX線?のようなものでチェックされ、”あの”金属探知機のゲートをくぐる。コンダクターがおっしゃるには、ペットボトル類は、係員の前で毒見させられるんだとか。そんなチェックを受けるから、飲食禁止なのかと思ったら、中に自販機あったりして。中身が何かが重要なのね。たしかに、ペットボトル類の容器の中に、可燃物等入れている可能性もあるからね。ツアーでご一緒した方の中には、荷物にハサミの影が映ったらしく、中を確認されていた。

音声ガイドもあった(有料)。でも、各フロアにはパネルでの説明あるし、音声での説明も流れているし、ガイドもたっていると聞いたので、借りずに入館。

歩く場所にはじゅうたんが敷かれていて、紐で立ち入り禁止を示されている。なので、広い部屋の中を全部気ままに見ることはできなかった。
 要所要所に人が、警察官のような立ち方(体育の”休め”の形で、手は後で組む)をしている。「これは何?」って質問したら、申し訳なさそうな顔をして「私たちは答えてはいけないんです。オレンジ色の腕章をしている方がガイドなので、そちらで聞いて」と言われた。たしかに、警備上の問題もあるから、へたな答えはできないよね。と、スパイ映画等で、気さくな会話の振りしていろいろ調べている場面が浮かんで、かってに妄想(笑)。
 だからかな?ガイドさんはトリビアネタのようなこともいろいろ教えてくれて面白かった。もっと時間をゆっくりとって聞いても良かったかな。とはいえ、ガイドさんが話したいことしか話さない。答えてくれる質問もあるけれど、スルーされてしまう質問もある。ガイドだって知っていることと知らないこともあるからなのか、警備上の問題なのか?知らないだけなら「調べておきます」くらい言って欲しかったけれど、定年後の余興みたいな方だったから、そこまでやる気はないんだろうな。

 館内は、息をのむほど、豪華絢爛。白が基調の所に、金色や、パステルカラーっぽい色合い。ベルサイユ宮殿を模して、実際に職人もベルサイユ宮殿等に研修に出したのだそうだ。ベルサイユ宮殿の鏡の間に似ている部屋もある。大理石が使われている柱もあるが、大理石を模した木の柱もあるとか。そんな加工はかえって手間暇かかって、本物の大理石を使った方が楽だし、安いんだとか。そんな技術の粋を集めて作られた建物。この技術を継いでくれる人がいるのだろうか。
 ベルサイユ宮殿を模したとはいえ、壁等の装飾は、日本版にアレンジしていろいろな願いを込めたもの。晩餐会が催される花鳥の間の天井には食材のジビエが描かれていて、「もてなしの意」だとガイドが説明していたけれど、私の趣味には合わないなあ。他にも来客が最初に案内される彩鸞の間には鎧兜のモチーフが合ったりして、明治42年のままのモチーフなら、そのころの「西欧に追い付け追い越せ」と軍事的な国力も含めて、日本がいかに背伸びをしていたかと思いを馳せてしまった。
 建築様式とかの知識のない私には、一見、ディズニーリゾートに立ち並ぶと比べてしまいそうになる。イクスピアリといい、ディズニーリゾートといい、夢の空間を演出するための張りぼて感が半端なく、それでリゾート感を煽ってくれる。けれど、この迎賓館の重みは何なのだろうか。”本物”の威厳に圧倒される。職人の意地をかけて細部まで作りこんでいるから?実際の外交の場として使用されている重み?たんに、私がハロー効果に圧倒されているだけ?
 
 ツアーはこういう時つらい。集合時間があるので、後ろ髪をひかれながら館内を出て、主庭へ。国宝指定の噴水が見ものらしい。確かにすごい。グリフィンのモチーフやシャチはよくいるけれど、亀は日本ならでは?
 でも、それより目を引いたのは松。どの木も見事。”ザ・松”と言いたいような立ち姿。えり抜かれた木を、計算し尽くして植えたんだろうなあ。ちょうど職人さんが入って手入れしていた。今回は1月に来館。他の季節は季節の花々が楽しめるらしい。また、来たいと思った。

 そして、前庭に。後ろを振り返りつつ、後にした。