1975年12月3日、昭和50年12月3日、どちらでも良いが僕はこの日、この世に生を受けた。
当然、いきなり立ち上がって喋り出したりはしなかったらしいし、初産にしては比較的安産のごく平凡な出生だったらしい。
只、母親の話では異常に肌が白く、血管の浮き出方などが
「気持ちが悪かった」
位に透き通った白さで生まれたらしい。
以前、母親に、
「スケルトンで生まれてくるなんて、中々洒落てたね」
と言うと、どうやら産婦人科医に
「この子は色が白過ぎるから、覚悟しておいた方がいいよ」
と、言われていたらしい。多分、短命宣告のようなものだったのだろう。
そう話しながら、母が少し涙ぐんでいたのを覚えている。