※今回はマンガの「有望新人現る」辺りの登場人物でパロディしてます。
少々腐設定なので、各キャラを真剣に愛してるお方は、ささっとお帰り下さい。
また、二次話の都合上、初夏から真冬までのエピソードが一切ありません☆
流麗テリィに期待大
初舞台でテリィに与えられた役は、名もなき歩兵であった。
決まった立ち位置で、暗い天井を指さしたあと舞台袖へと下がってゆく
ただそれだけの役。舞台にいたのはほんの数十秒、一行の台詞もない。
ところがその初舞台で、無名役者であるはずのテリィが
超主役クラスの眩いスポットライトを浴びてしまったのだ・・
今のは誰?劇場スタッフを呼び寄せて役者の名を訊ねるご婦人もいた。
忘れ難い経験をした観客たちは、目の前で起こった一瞬の出来事に、
噂話をやめなかったのだ。
あの新人は、光るモノを持ってるわ・・
ええ、わたくしも彼に目が釘付けでしたのよ!
なんという眼福。今夜は、素晴らしいモノを観た気分ですわ!
初日の幕開け、ザワリ劇場が揺れ、一向に鎮まる気配を見せぬ観客席、
本物そっくりの大砲が鳴り響き、舞台には旬の主役が登場したというのに、
人々は顔と顔を寄せ合わせ、興奮きみに囁き合っていた。
「チェッ、取材にかこつけて、寝れると思ったのにな」
「呑気に居眠りしてる場合じゃありません、彼を捕まえましょう」
偶然にも今夜の舞台を取材に来ていた新聞記者とカメラマンは
たった今、舞台から降りた新人役者を探し求め楽屋へと走っていった。
初舞台から数週間が過ぎた。この頃には顔見世も兼ねてか週五夜の
舞台に立ち、昼間はロバート団長自らテリィに稽古をつけ、空き日は
本番さながらの総稽古が行われていた。
「テリィのヤツ、今度は雑誌で特集記事だってさ」
「そりゃ、本場仕込みのロイヤル・イングリッシュに、
あの美貌と演技力ですもの、あの子はまだまだ光るわよ」
「まあ、アイツが光ってんのは認めるよ」
劇団員たちは仮の舞台にもなる稽古場のフロアに目を向けると、
ロバートや作家にしごかれてるテリィを値踏みするかのように見た。
長台詞の言い回し、演じる役の性格、ここが稽古場とは思えぬ
現物そのままの舞台セットと真新しい衣装で、別稽古に励むテリィ。
新聞や雑誌で、流麗とまで称えられたその横顔は連日連夜の疲れから、
強張ってるようにも見れた。だが、どこか初々しさもあり、与えられた役を
こなそうとしている一生懸命さが、声から、いや身体中から溢れ出ていた。
鋭意も漲っていた。夏のシカゴ慈善公演では早くも名も台詞もある役に、
大抜擢されたのである。
新たなスターを一目見ようと、劇場や稽古場の入り口で待ち構える
女性ファンも日に日に増えてきた。おどろくことに早くも親衛隊まで
結成されたようだ。
この日、夕方から始まった総稽古が終わったのは、夜の八時を
過ぎたころだった。稽古場にいると、現実世界に意識が向かないのか
テリィは自分が空腹である事さえ忘れてしまっていた。
「お気に召してくれたのか、やっと舞台監督が握手してくれた」
テリィは、気のいい小道具方が温めてくれたミートパイを
食堂ではなく、舞台セットのボロ椅子に腰かけ黙々と食べていた
「ハハ、あの監督に気に入られたら最後、飯喰う暇もないさ!
そうそう、団長が食べ終わったら上の控室に来いって言ってたぞ」
「俺、いつになったらアパートに帰れるんだろ?
昨日なんか、台本丸めて枕にして舞台端で寝てたんだぜ」
テリィは寝不足気味の頭を軽く振ると、欠伸交じりの嘆きを漏らした。
初舞台の翌日から、ずっとこんな調子で昼夜のない生活を送ってるテリィ
「セットでもいいから、せめてベッドで寝たい!」
テリィの嘆きに小道具方は苦笑いすると、熱いコーヒー、去睡薬、
巻きタバコを差し出し「どこでも寝れるんが、いい役者の条件だ」と、
冗談交じりでおどけてみせた。
どこよりも仕事が早いストラスフォード劇団
「そうかぁ~テリュース君が欲しいのは新車か!
というわけで交渉成立だな、潔くここにサインをしたまえ」
「お言葉ですがオーナー、アレはあまりにも・・」
テリィは目の前つき出された契約書を見て、途方に暮れていた。
団長の控室にいたのは、ロバートだけではなかったのだ。劇団には
滅多に顔を出さない実質のオーナーと、黒服の幹部達の姿もあった。
「偶然も実力の内だ。新人のお前が一夜で
こんなに有名になったんだぞ、何の不満がある?」
早くサインしろと言いたげに、顔中に不満を広げたロバート団長が
鬱陶しいくらいのもみあげと、ウザイくらいの眼力でテリィに迫った
「団長、あの一件、俺としては不本意なんですが」
「何を言ってるんだ、女性ファンはみんなきみにお熱じゃないか。
ファンだけじゃないぞ、あのスザナでさえテリィテリィとそりゃ夢中だ」
「そうだとも、若いお嬢さん方にあんなにも
注目されるなんて、男として羨ましい限りだよ」
例えるならそれはライジング・サン、今や雑誌新聞でも引っ張りだこ、
プロマイドの売れ行きも凄まじいほど。駆け出し新人の思わぬ人気ぶりに
ホクホク顔の劇団オーナーは、いまだ契約書にサインをせぬテリィ相手に、
気味悪いまでの猫撫で声だ
「テリュース、能書きはいいからさっさとサインしろ!
そんな空気読めないんじゃ、役者としては致命的だぞ!」
ロバートはテリィを散々けなした後、今度は、仕方のない奴だな、
と言いたげな風情で「条件を飲んで大人になれ」とテリィの肩を抱き忠告した
話はこうである、今、彼の目の前に一体のフィギュアが置かれてるのだ。
テリィの衝撃的な初舞台を見事に再現した表情良し塗り良し、関節部分には
ギミック搭載の、それはそれは精巧なライジング・テリュース・フィギュアが・・
「見どころでもある光る股間部分に関してはァ、私も自信がありますゥ!」
「あのぉ、どちら様で?」
「ああ、そんな目で私を見つめないでェ、興奮しちゃうじゃないのォ!
私は君の大ファンでもあり、しがない造形師なの。良く仕上がってるしょォ?
それと同じくらい残念な感じに、この玩具(オモチャ)仕上げたつもりよォ」
ここにきてようやく見知らぬ男の存在に気づき、疑わしげな視線を投げるテリィ
役者、裏方含め、ストラスフォード劇団の人間とは、かなり雰囲気が違うのだ
「わぉ、本物のあなたはとても素敵ィ。プロマイドより100倍素敵よ!
なぜこんなに美味しそうなのかしらァ!ああ、今すぐこの手で壊したいわァ」
この見た目美しいテリィ・フィギュア作製を監修をしたという
”テリュース独立研究所”ブルー・マウンテン氏の恍惚とした表情に
テリィはゾゾゾ・・と背筋を震わせた。
初舞台、目立たぬ脇役であるはずの新人役者テリィが、例の照明係のミスで
目映いスポットライトに、ハッキリくっきりと照らし出されてしまった”あの日”
しかも、真っ直ぐにライトが当たったのは顔ではなく、なぜか股間一直線・・
「ポスターやプロマイドのランキングも確かに有難いですが、
俺は股間のことで騒がれるよりも、演技を見て欲 しいのです!」
テリィは真剣に訴えるのだが、まるっきり話を聞いてないオッサン達
それどころか既にご満悦の様子、テリュースの光る股間に幸あれと、
ワインで乾杯までし始めてしまった。
「ロバート君、彼に相応しいキャッチコピーを
いくつか考えてきたのだが、こんなのはどうかね?」
弾んだ声の劇団オーナー、そうとうご機嫌なようである
「性格も性癖も倒錯 熱量最高級の極上男、テリュース・グレアム!
おお、なんと素晴らしい響き、我が劇団の若き下半身担当に相応しい!」
ロバートは、劇団オーナーが得意げに示してきたテリィのキャッチコピーに
大袈裟なまでに賛同した。勿論異論はない。テリィフィギュアが売れれば、
金が回る、新たな客層も増える、地方都市公演も増えいいこと尽くしだ。
基本彼は忠実なイエスマンであり、舞台の成功しか頭にない男らしい。
「オーナー、ロバート団長、少しは俺の話を聞いてください!
ただでさえ恥ずかしい場所なのに、ピカピカ光り出すなんて、
このフィギュア販売を許可するほど、俺のメンタル強くないです!」
「ん、点滅はしないぞ?」
「どっちでも、同じですよ!!」
テリィは語気を強め言うのだが、団長と劇団経営陣は露にも動じない
それどころか、テリィの首を縦に振らすため契約の金額を更に上げてきた。
衝撃的なデビューの日から、テリィが出演する舞台の観客席はいつも満席。
そして必要以上に熱量が高い。御婦人方の視線も一部分集中的に熱い。
観客席のご婦人方は、股間輝くテリィの姿を今か今かと期待しているのだ。
伝説の輝きをもう一度見たい、ファンの声は日に日に大きくなっていった。
そして噂が噂を呼び、ついにテリィの光る股間フィギュアが、テリィ本人の
預かり知れぬ所で、発売決定となったのである。
「ファンの要望を劇団としては放っとけないんだ。
明日には制作お披露目会する予定だ。いい加減諦めろ!」
「ハーイ、テリュース君、サインするまで帰れないよ~ん♪」
「ああん愛おしすぎるわ、今度、半裸テリュースも造らせてェ!!!」
理不尽極まりない契約書をチラつかせ、テリィを困惑させる経営陣と発情造形師。
いまさら悩んだ所で仕方ないのだが、テリィは演劇を志す自分にとって
この劇団を選んだのは正しかったのか?という疑問さえ浮かび始めた
「ポスターやら、プロマイドならわかりますが
あんなフィギュア、いったい、いつの間に作ったのですか?」
「ああ、企画から見本までわずか一週間で仕上げた。
ストラスフォード劇団は、仕事が速いんで業界では有名なんだ」
「うふふ、S~LLサイズも展開もしていくのよぉ、素敵でしょ♪」
悪びれもせず、ケロリ顔の団長と造形師に
テリィは、はあ・・と、かなり大きめのため息をついた。
劇団側が勝手に金額を上げてくる値段交渉も、
16回目を過ぎたころから、テリィは数えるのをやめた。
一体このアホな大人たちは俺をどうしたいんだ?という疑問もあったが、
正直、これだけのまとまった金があれば、ずっと待たせているキャンディを
アメリカに呼び寄せることができる。そして一緒に暮らせる。軽い貯金箱を
振りながら、ため息をつかなくてもよくなる。そんな希望にも似た甘やかな
プレッシャーに、脳内が変換されてしまったのだ。
「いい仕事、いい女、ピッカピカの新車に乗って、高級アパートで暮らす
自分に憧れるだろ?さあ、ビッグ・マネーをその手につかむチャンスだぜ」
劇団幹部も百戦錬磨、そんなテリィの揺れる心の内を見破ってか、
隙あらば甘い言葉を耳元に囁き、契約書にサインを迫った。
演劇さえあればいい。高級車にもいい暮らしにも彼は興味がなかったが
場の雰囲気もあったのだろう、天井知らずのギャラ交渉が30回を超えた頃、
ついにテリィは契約書にサインをしてしまったのだ。
股間が光るフィギュア、テリィの中ではこんな
バカバカしい物が売れるわけないという誤算もあった
「おお、君の栄光は約束されたも同然だ!この調子で、
テリュース・グレアム・スペシャルエディションも企画しよう」
ワイン片手に格好を崩したまま叫ぶ劇団オーナー。
まだインクの乾かぬうちに、黒服秘書の手に渡った契約書。
こうして股間ヒカル誰得フィギュアが、全米で発売されたのである
ありがとう公式ーー!
から、自給自足に目覚めるまで
昨日も今日も卵料理ばかり並ぶ食卓という、妙な節約術を
実践しながら、後悔なんて後からすりゃいいのよ!そんなノリで
買ってしまった4体のテリィフィギュア。
「その時のテンションってヤツよね、アニーとパティ、それにステアまで
テリィフィギュア買ったもんだから、我が家には、合計7テリィがいるのよ・・」
キャンディは少し笑うと小雪舞う窓を見つめながら、溢れる涙をこらえた。
無意識なのだろう、テリィの股間スイッチを指で弄ぶようスイッチを入れる。
パッと光りだすテリィの股間、もう帰らない、優しくて悲しい想い出たち・・
「観賞用、実用、保存用、布教用、破壊用、○○用、魔改造用、
私ってばなんでこんな下らない物、あんなに喜んで買ったのかしら?」
今は何を見ても、ため息と涙に繋がっていくキャンディ。
ブロードウェーから帰ってきてから、ずっとこの調子である
「あの時ステアがふざけて、どうせ光るんなら7色に
しようなんて言い出して、追加注文したのよね、フィギュア」
「ああ、魔改造するなら、このステア博士におまかせって
次々アイデア出してたね、股間から噴水も出るようにしようって」
はて、いったい何の儀式だろうか。テーブルの上にズラリ並んでいる
光るテリィフィギュアを、アルバートは居心地悪そうな顔で肩隅に寄せた。
というか、この光るフィギュアに関しては、なぜか好感度ゼロである・・
「アーチーってば、それじゃ小便小僧みたいだって大笑い
するもんだからアニーや、パティが真っ赤になって俯いてたわ」
キャンディがブロードウェーに行く数日前、ステアとアーチー
アニーとパティがアパートに集まってくれて賑やかに歓送会を
開いてくれたのだが、ステアがいない今となってはそれも物悲しい。
「噴水の次は、ステアお決まりの爆発だろうね!」
アルバートは妙に明るい口調で言いかけ口を開いたが、すぐに閉じた。
悲しみの淵にいるキャンディを笑わせようとしての決死ジョークだったのだが、
どうやら彼の作戦は、不発に終わったらしい。ゴメンと耳の後ろを掻きながら
謝るアルバート。二人の間には、今までにない奇妙な雰囲気たちこめていた。
そしてよく出来ているが、出来が良すぎるため、反って奇妙な雰囲気になる
テリィフィギュア7体も、相変わらず眩い股間光を放ち続けている・・
「アルバートさん、もういいの。現実世界はつらい事ばかりね」
キャンディは、思いを振り切るよう立ち上がると壁の本棚へと向かった
テリィとNYで別れてからの日々を慰めてくれたのは、最近夢中になって
読み漁っている、本たちなのだ。
「また同人誌買ったのか、キャンディ。確かきみは
そこら辺のテリィ・クラスタとは違うと言ってなかったかい?」
「だって、どうすることもできないんだもの。
辛いことは、妄想でやり過ごすことに決めたの!」
「…いったい、この短期間に何があったんだ」
アルバートは、新たに家計と本棚を圧迫し始めたテリィ同人誌の
詰み壁を怖々見やりながら、心配げなため息をついた。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
【私の愛蔵コレクション・タイトル】
・おお、監禁ロミオ!その名前を捨てて♪
・5月、わがままテリュース☆可愛い女の子に大変身!
・テリィ、と、市長、と、団長、と、朝まで媚薬やらかし×××
・お前初めてだったのか・・テリュース激しすぎる喪失 NY番外編
・泣き叫ぶテリィを放置してみました・4日目≪俺がもっと大人だったら!≫
・”好きなクダモノのはグレープフルーツ""好きなケダモノは馬でしょう”
※すべてテリィ左固定
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「今は、”我がテリュース、この愛情、まさに玩具”って薄本が好きなの。
なんか、いかにもしちゃいけない恋って感じがするでしょ?これは絵師が
いいの。私、テリィが可哀想であればあるほど、真っ白に萌えちゃうのよ~」
お気に入りのお宝同人誌をめくり、あざとい萌え場面を眺めては、
一人ニタつくキャンディ。現実テリィを離れマイナー路線まっしぐらである
「大切な事は、全部薄い本に書いてある!目で見るんじゃないの、
心で見るものなのよ。私ね悟ったの、同人誌ほど濃いものはないわ!」
肝心なことは目に見えないんだよ・・みたいな口調のキャンディ
実際のテリィなら、口が裂けても言わないであろう台詞に感動さえしてる
「ひゃー、すごい体位!無理無理
こんなんじゃ、テリィ壊れちゃうわぁ~☆」
泣いたり笑ったりと、相変わらずスイッチがどこにあるのか
分からない切り替えの早さ、さすがキャンディである
「お楽しみの最中に申し訳ないが、このテリィフィギュアは
結局どうするんだ?全部、片づけちゃっても構わないのかい?」
「うん、区切りをつけなきゃいけないでしょ。アルバートさんがなんとかして」
「ゴミ捨て場に捨てて構わないなら、預かるけど・・」
ああ、本当のゴミのように扱われる、股間光るテリィフィギュア。
やはり邪魔だったのか、心なしかアルバートの顔も晴ればれとしていた。
「アルバートさん待って、やっぱり捨てるのもったいないわ。
いざという時用の、懐中電灯の代わりにでも使えばいいじゃない」
お宝グッズはなかなか捨てられないもの・・やはり未練なのだろうか?
いや、違うらしい。彼女は、キャンディはすでに新しい扉を開き始めていた
「それよりね、アルバートさんに、
ここの台詞を声に出して読んでほしいの」
ああ、いいよ。と何気なく引き受けたアルバートだが、
キャンディが指差す同人誌の台詞に、彼は思わず赤面した。
これを声に出して読むなんざ、普通の神経なら無理ってしろものだ。
「キャンディ、僕にこれを読ませてどうするんだ!!??」
「もう、早く読んで!そのあとのテリィを妄想して愉しむから!」
「いや、え、これ・・あれだよね」
「いいからこの台詞だけでも声に出して読んで、早く早く!」
困惑するアルバートの目の前に同人誌をつき出し、
ギラギラハアハアと目を輝かせるキャンディ
「て、て、てりユ~す、お前の中は、燃えるように熱いなふじこ◎▼□」
「アルバートさん照れちゃダメ、もっと感情をこめて
刹那っぽく。それからふじこるなら完璧にやってよね!」
「テリュース、お前の中は、燃えるように熱いな。
緊張しないで力を抜け、気持ちいいんだろう。強情はるな」←嫌々
「ダメ、擬音も臨場感込めてダイナミックに!」
「ハアハア、びくんびくん、ズチュズチュ、ゆさゆさ、ギシギシ」←棒読み
「あ~、イイ。これからはアルバートさんとテリィが
禁断のお付き合いしてると、妄想することに決めたわ、私!」
推しキャラさえも犠牲にし、同居人さえ妄想の餌食にするキャンディ
興奮してか、テーブルをバンバンたたきながら、うにょにょーん!!!などと
訳のわからぬ言葉を叫んだりしている。
「ぷくすーーwww、テリィの下剋上も捨てがたいわね♪」
いったいどんな場面を妄想しているのか、キャンディの
アルバートを見る目つきは、受けキャラを見る目そのもの・・
「おいキャンディ、僕はテリィにどんなことをされてるんだ!?!?」
「ありがとう、アルバートさんとテリィ!私、妄想だけで
これからも明るく楽しく生きていくから、二人ともお幸せにね!」
キャンディの萌え所が理解できず苦しむアルバート
これで満足かい?と情けない顔で尋ねるアルバート
それどころか自分まで左固定され非常事態なアルバート
「受けは趣味じゃないから、せめて攻めにしてくれないかい?」
受けは嫌、攻めがいいと赤面しながら真顔で口ごもるこの男。
やだ~ん、なんかこの人も、あざといくらいにカワ(・∀・)イイ!!わぁ・・
キャンディ、目はトロン半開き状態。うっかり昇天してしまったようである。
「うへへへへ、アルバートさんとテリィ、お肌がほんのりピンク色♪」
「キャンディしっかりしろ!きみが好きな頭ポンポンと、
ネクタイ緩める仕草してあげるから、正気に戻ってくれっ!」
アルバートは、キャンディの肩を激しく揺さぶった。
その言葉を聞いた途端、妄想妄言状態のキャンディが、落雷に
打たれたかのように、よろめいた。彼女は思いのほか動揺してるのだ。
「頭ポンポン?ネクタイ緩める??」
「ああ、片手でハンドル握って車の運転もしてあげよう
だから狭い部屋の中では、暴れないで落ち着いてくれ!」
「うん」
年上の男性に頭ポンポン~
年上の男性がネクタイ緩める~
年上の男性が片手ハンドルで運転~
突然の新たな萌えシチュエーションが、目くるめく妄想となって、
キャンディを襲った。考えたこともなかったがわりと好きなパターンらしい
「アルバートさん、アルバートさん、今すぐそれやって!!」
キャンディは歓喜絶叫すると、テーブルの両端をガッと掴み、
勢いよく立ち上がった。途端、テーブルの上からガラガラと音を
立て崩れ落ちていく、股間光る7体のテリィフィギュアたち。
あらゆるパーツが、見るも無残な姿で床に散らばって行った
き、気の毒に!!!
アルバートは喘ぐよう呟くと、苦悶に満ちた表情で股間を押さえた。
絶句し辛そうにうずくまる彼の視線の先に転がる物は、光が消えたテリィの
「あらやだ、テリィのチ♂コもげちゃった・・」
おわり
長い事、二次書きしてなかったんで軽くリハビリね。
つーことで、今年度も暖かい介護よろしくお願いいたします。
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今回書いた光るテリィの元ネタはハンタ×ハンターに出てくる - ヒソカという変態マジシャンキャラのフィギュアからお借りしてます
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このヒソカフィギュア発売をウェブ上で見たのが昨年の12/20で
よしゃ、クリスマスまでには書こう、新年までには、一月中には・・
バレンタインまでには、いや、テリィ君のバースデーまでには・・と
こんな感じで伸ばし伸ばし(笑)その間におそ松さんの二次巡りに
とうらぶ、サンリオ男子と、なんや自分の二次どころじゃなかったんよ。
大ファンってわけじゃないけど、SMAPの解散問題にも心揺れたね
ジャニーズには興味なかったけど、ユーチューブ見てみて見まくったわ
それから一番影響を受けたのがウェブ広告にチラついていた漫画。
軽い気持ちで立ち読みしたら、続きが気になってしょうがなかった。
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もー、この作品にハマリまくって女郎さんやら遊郭やら調べまくってた。- 作中にプロマイドが出てくんのね。そういやエレノアのプロマイド(写真)
- テリィはプロマイドと言ってママの顔を汚してたんだよな。でもママンは
- 写真と言ってるし、この心情二次的にどうすっかな?なんて考えてたよ。
では、また次号で!



