この度、伯母より、大島紬を譲り受けました。(●^o^●)



私は、堅もの(紬等)より、柔らかもの(正絹)のお着物が好きなので、私が持っているほとんどが京友禅のお着物なのですが、そのくせに、昨年ふとした思い付きで大島紬が欲しくなり、これまた思い付きで反物を購入し仕立ててもらいました。

思い付きで新調したこともあり、どうしても大島紬が欲しくなって、呉服屋さんにその時あった反物の中から選らんだのですが、泥大島を当てると私の年齢では地味に顔が写りました..。
→もちろんそれなりのお年ですが、老けて見えた..。( ̄O ̄)
それで結果的に選らんだのが、大島の中でも白大島でした。
春に着ることを想定して、また呉服屋さんのアドバイスにより、自身で購入したものは、単仕立てにしました。
→最近は、単を着る期間が非常に長く、単仕立てが一番重宝するとよくお聞きします。(関西地方の場合。)
今回、伯母から譲り受けた大島紬が、泥大島と白大島で、どちらも袷仕立てのものだったので、これで夏以外に着られる大島紬が揃いました。

時間がなくて、まだ実家に置きっぱなしで、取り急ぎ撮ったものですが..、
(白く写っていますが、実際は濃い地色です。)
こちらの泥大島と
こちらの白大島です。
伯母の実家が呉服屋で、伯母の周りは呉服関係者ばかりで、(地域的に珍しいことではないので..)若い頃に揃えた着物がたくさん桐だんすに眠っているそうです。
今回、終活に辺り着物の整理をし始めたようで、着られるものを全て私に譲ってくれるそうです。
取り急ぎ、すぐ近くから出てきた着物2枚と帯3枚も頂いてきました。
総絞りのもの等、着る機会があるか分かりませんが、状態が良いものを取り分けてくれたので、一旦実家に置いてもらうことにしました。
他にも、色留め袖、小紋、帯、コート類等に至るまで、貰って欲しいものがあるらしく、整理してから、実家まで持って来てくれるそうです。
実は、今年は自身で新調した白大島でさえも、着られてないのですが..、来年こそは着物の年に出来ればと思います。




話が変わりますが、昨日、所用で朝早く出掛けた際に、通勤途中の島津製作所の田中耕一氏(ノーベル科学賞受賞者)をお見掛けしました。

ノーベル科学賞を受賞された時から謙虚な姿勢で、立派な研究者だと思っておりましたが、その後もこつこつと研究を積み重ねて来られ、私のような一市民が乗る電車に乗って通勤されている姿を拝見して、本当に素晴らしい方だと改めて感動しました。
また伯母とは、血が繋がってはおりませんが(義理の伯母なので)、本当に着物が好きで、呉服屋の売り上げに貢献するために自分が買い取った着物もたくさんあり、それらを惜しげもなく、私に託し受け継いでもらえることに感謝の言葉までもらいました。
その後取り急ぎのお礼に果物を持って行ったら、「こんなことするなら、もう出さへんえ~!」とめちゃくちゃ叱られました..。( ̄O ̄)
日本が誇る科学者の田中耕一氏も伯母も心が豊かで、本当に幸せな生き方をされているんだと実感し、幸せな気持ちになりました。
これから受け継ぐ伯母の着物類も大切にしたいと思います。
