エルサルバドル初の快挙である。

 ビーチサッカーのFIFAワールドカップ世界第4位。

 恵まれた環境で練習を積んできた他国の選手と違い、エルサルバドル代表のほとんどは漁師だった。日本の漁師と言えばたくましそうで聞こえはいいけれども、エルサルバドルの漁師はもちろんたくましいが基本的には貧困層だ。その彼らが漁の合間に時間を作り、家族を養いながらも手にした世界第4位だった。

 イタリアで開催されたこの大会、エルサルバドル代表選手の一人がこのように話していた。

「イタリアに来て、いいホテルに泊まり、いい食事もできた。私の家族も連れてきてあげたかった」と。

 エルサルバドルの快進撃は国内で大きく取り上げられ、エルサルバドル人も今回の結果を誇りに思っているよう。

 私も漁師の方々に関わることが多々あるが、その生活は決して豊かではないことを知っているだけに、今回の活躍は本当に素晴らしい。

 ただ、日本も参加していたこの大会、早々に敗退していたのは残念だ。