水浅葱色した霧深い
まだ暗い午前四時まわる頃
カメラを首に 下げた僕は
雨が降り出すのを待っていた
遅れた君が 慌てた笑顔で
「また負けた。今日は早く出たのに…。」
もうそろそろ雨が降り出すよ 準備はいいかい?

さぁ はじめよう

rain show

オーケストラが奏でる
一度かぎりの音
今というこの時間に
僕ら夢中でシャッターを切る

カメラを手にした 君の表情は
雨にぬれた景色と同じで
凛としてて ガラっと色を変える
それに目を奪われて
レンズ越しに 時を留めていた
二人だけの世界を映した
明日が顔を出そうと僕らは 振り向きもせず
今を生きた 無邪気に笑い合っていた

tick tock…

rain show

オーケストラが奏でてくれた
もう一度あの日の音
今というこの時間に
僕は君に想いを告げた


赤い絵の具で私の小指
線を結んでまたラクガキしてる
校庭の隅に咲くザクロの花に
見惚れてる私に色をのせて


「また絵描いてるの?」
って微笑むあなたの小指には
10年前のラクガキの
続きが結んであるの


泣いて笑って
二人過ごしたこの日々を
描写したキャンバスから
声や音が聞こえてきそうで
泣いて笑って
二人過ごしたこの日々は

「まだはじめの
出会ったところなの、
ねぇ…運命って信じる?」


絵の具で汚れた君の手を
お腹の上に運命って
こういう事だろ?

小さな鼓動が手の中に溢れて
うなずく君は母親の顔をしてた


これから一つ
泣き顔と笑い顔が増えるから
そしたらまた
新しい絵を描き始めよう


泣いて笑って
二人過ごしたこの日々は
二人だけに価値のある
例えようのない宝物なの

泣いて笑って
二人過ごしたこの日々は
季節が流れ
時間が過ぎようとも
ずっと生き続ける


泣いて笑って
二人過ごしたこの日々を
描写したキャンバスから
声や音が聞こえてきそうで

泣いて笑って
二人過ごしたこの日々は
苦しくてもつらい時も
ずっとずっと
隣に君がいてくれた


泣いて笑って…


泣いて笑って
二人過ごしたこの日々は
二人だけに価値のある
例えようのない宝物なの

泣いて笑って
二人過ごしたこの日々は
季節が流れ
時間が過ぎようとも
ずっと生き続ける


これからこの子は、
いっぱい泣いて
笑うんだろうね…


私達の二つ目の宝物




君がもしもこの世界で 本当の自分隠して
偽りの仮面の中で泣いていたら…

「しぃー」 ママが起きちゃう 本当ドジだなぁ
忘れ物はない?行こうか ねぇ?
二人で生きた証が欲しいなぁ…


君に手を引かれ 運河沿い走る
鐘楼に忍び込んで夜が溶けた街ランプを灯す
いつしか偽りの仮面の中で
この気持ちが消えちゃうのかな?


時の形を知りたくて 本当の光探した
凍えそうな世界見下ろし みんなも寂しくて震えていた

半透明、幼い二人が僕の横を通り過ぎていった
涙浮かべ震えてた手…握れず
その痛みが…覚えてる まだ覚えてるよ

聞こえる?


僕は弱くてちっぽけで君ほど世界に希望もない
でも、この世には命をかけて守りたい君がいる

君がもしもこの世界で本当の自分隠して
偽りの仮面の中で泣いていたら 僕のせいだ

時のカタチをまだ一人で 本当の光探してるよ
でも答えは…もう分かっている
きっと、君が光だ


聞こえる?
会いたいなぁ

君がもしもこの世界で本当の自分隠しても
…僕が待ってる