ネットや口コミ、目録、本雑誌等々から図書館に良さそうな本を探して借りてくるのです。
でも、その中で良さそうな本は、一冊あればいい方です。
新規購入する本の選択は難しいです。
こちらが読ませたいと思う本と子どもたちが読みたがる本との「せめぎあい」です。
良書でも子どもたちが見向きもしなければ意味がありません。
図書館は保管庫ではなく生き物なので、常に代謝よく本が動いていなければなりません。
かと言って子どもたちがこぞって借りたがる本が良書とも限りません。
難しいところです。
そんな中で、最高の一冊を見つけた時は指導員としてこれほどの喜びはありません。
即ち、良書でもあり、子どもたちも楽しめ、勉強にもなる…。
それが、↓の本です。
何より、作者、編集者、デザイナー、イラストレーターの方々が一つとなって「この本を良くしたい」という愛が伝わり、眺めているだけで嬉しくなってしまいます。
しかし…😓
学校に購入をお願いしたところ却下されました。
理由は…
「牛乳アレルギーの子がいるから」
「?????」
意味がさっぱりわかりません。
「本を飲むわけではないですよね?」
と、食い下がりましたがダメでした。
「じゃ、図書館に既にある牛乳、大豆や卵などアレルゲンになるもの関係の本は全部ダメですね!」
と言うと、
「今までのはいいんです。」
わけがわかりません。
「この本は牛乳というものを通して今ある社会の仕組みや、大変な困難を乗り越えて信念と夢を実現させた方の生き方を学ぶとても素晴らしい本なんです。
ぜひ子どもたちに読ませたいんです!」
…いくら訴えてもダメでした…。
本当の理由は他にあるようです。
学校というところは摩訶不思議なところで、とんでもない詭弁がまかり通ります。
常に優先されるべきは「組織と上司」で、「子どもたち」ではありません。
それが、学校運営、図書館運営に大きく影響し、様々な弊害となっています。
この本の購入は結局見送られました。
とても、残念です。