映画「プーチンより愛を込めて赤薔薇を観てきました!ひらめき気づき







「素顔のプーチンをあなたは目撃する」というのが、映画のキャッチフレーズでしたが… 


そもそもヴィタリー・マンスキー監督は、インタビューでも話していましたが、プーチンさんにあまり良く思われていなかったようで、(早くもプーチンさんは、この人の胡散臭い本質を見抜いていた !?)、プーチンさんのプライベートの映像をほとんど撮らせて貰えなかったそうです。


…なので、仕方なくエリツィンさんやゴルバチョフさんのプライベート映像ばかりになったので、プーチンさんの素顔を暴くドキュメンタリー映画というよりは、「エリツィンさん、ゴルバチョフさんサイドから見たプーチンさんの大統領選挙」という意味合いが強い映画となっています。


エリツィンさんは、プーチンさんの大統領選当選後、突然プーチンさんに関係を切られました。


当選してもプーチンさんから報告の電話もなく、待ちぼうけを食らうエリツィンさんの姿が悲しい…。


そんなエリツィンさんの「悲哀」がとても印象に残る作品でした。


エリツィンさんは、当時、自分の忠実な僕として仕えていたプーチンさんを、ただの「操り人形」としてしか見ていなかったので…


プーチンさんの大統領選挙を実質自分の大統領選挙と同等に捉えていました。

 

しかし…


あに図らんや…


プーチンさんは、大統領選当選後、一度もエリツィンさんに連絡することはなく…


完全に関係を断ち切ったのです。


プーチンさんは、他にも大統領選挙に関わったほとんど全ての人たち(メドベージェフさん以外)とも関係を切りました。


その中には、エリツィンさんの娘であるタチアナさんもいて、「父親の飼い犬は私にとっても飼い犬よ。」と、言わんばかりにプーチンさんに対して大きな顔をしてのさばっていました。


それらの人たちとの関係を断ち切ったことを映画では「プーチン、独裁のはじまり」という捉え方をしていましたが…


エリツィンさんやそれを取り巻く人たちは、国や国民の事を考えずにロシアを食い物にして、利権を貪り、賄賂にまみれ、私腹を肥やし続けてきました。


プーチンさんに切られた人たちは、何らかの形でエリツィン政権とつながりが深い人たちと思われ…


そんなエリツィン政権を踏襲する気などサラサラない、「真の愛国主義者」であるプーチンさんにとって、それに関係する人たちを切り捨てて行く…というのは当然の決断であったと思います。


決して、映画で言うような、「自由を奪うソ連時代の全体主義に逆戻りをする独裁ファシズム政権」というようなものではありません。


プーチンさんがエリツィンさんに当選の連絡をしなかったということは、それまでの「腐敗した歴史との決別」を意味していたのだと思います。


そして、プーチン大統領は、「レニングラード閥」と呼ばれる、KGB時代に知り合った若くて優秀な人材をレニングラードから数多く呼び寄せ、ロシア再生に向けて大きく動き出すのです。


今回の「映画」は…


マンスキー監督が、ロシアの予算で撮られたにも関わらず、それを泥棒のように無断で国外へ持ち出し、私物化した映像をただ時系列につなぎ合わせただけのもので…


最後まで何が言いたいのかも分からず、「映画」の体すらなしていないようなものでしたが…


そんな「映画」でも、つなぎ合わせられた映像を通して、エリツィン、ゴルバチョフ両氏の古い体質のロシアから、プーチン大統領によって新しく生まれ変わる「新生ロシア」誕生の瞬間を目撃することが出来るので、そういった意味ではとても貴重な作品だったのではないのかな…と、思いました。


若くて美しいプーチン大統領も堪能出来ますし…:*(〃∇〃人)*:キャー(つまりは、結局そこだけ~(^o^;))


↑冒頭の映像の表情最高ですラブラブ