年末の落ち込みも束の間…
私は一人家でコタツに入ってニヤニヤ笑っておりました。
「あー、幸せ。オキシトシンが出ちゃう~
おじいさん、今頃喜んでいるだろうな~」
実は、昨日駅に向かう途中でお財布を拾い、交番に届けたのです。
いいことをしたあとは幸せホルモンのオキシトシンが出てとても体にいいらしいです。
「おじいさん、家族にも怒られてさー、「お父さんっていっつもそうなんだから!」って、正月早々責められて肩身の狭い思いをしていたと思うよ~。
こんないい人に拾われてさー、おじいさんもついてるよね~」
と、一人ニヤニヤ
すると、旦那が「でも、そのあと警官を怒鳴り付けてオキシトシンはプラマイゼロだね」
と、幸せな気持ちに水を差しました。
「怒鳴り付けたなんて人聞きの悪い!
少し大きな声で嗜(たしな)めただけじゃん!」と、私。
「それを怒鳴るって言うんじゃないの?」
「フン」
旦那は私を責めますが、あんな状況で声を上げない人っているでしょうか…?
私が交番にお財布を届けたあと、色々書類に記入して欲しいと言われたので、とても急いでいたのですが仕方なくパイプ椅子に腰掛け、寒い中書類に細々記入しました。
そこまでは良かったのですが…
そのあと、お巡りさんは財布の中味をケースに取り出して確認をし始めました。
お金やキャッシュカード、免許証などを次々とケースに乗せると次にお金を一枚一枚取り出してキレイに並べ始めました。
その一連の動作を忍耐強く見守っていると、お巡りさんはやおら計算機を取り出し、お金の合計を計算し始めました。
「え、なんで計算機?」と心の中で思いましたが黙って見ていました。
すると、その計算機が壊れていたようでゴソゴソと引き出しから別の計算機を探して取り出すとそれもまた壊れていたようで、また奥から別の計算機を持ってきましたが、それもまた壊れていて…
ついには自分のスマホを取り出して計算し始めましたが、一枚一枚お札を数えてスマホに入力していましたが、何回もミスして中々うまくいきません。
それで、私は、もうついに我慢が出来なくなり、立ち上がってお札を指差して数え、
「1,2,3,4,5!一万円札が5枚!
1,2,3!千円札が3枚で5万3千円!
100円玉が3枚と10円玉が2枚で320円!
合計で53320円!
これ計算機いりますか? いらないっすよねー!」
と、ついつい大きな声でお巡りさんに指摘?してしまいました。
お巡りさんは、私の思わぬ言葉にたじろぎ慌てて、
「あ、あ、あの間違いがあってはいけないので計算機で計算しないと…」と、しどろもどろになりましたが、私もとても急いでいたので我慢出来ず、
「数えれば済むことでしょー?
計算機なんかいらないですよねー?」
と、少し?キレ気味にまくし立ててしまいました…
(バカじゃないのーーー!小学生でも出来るわーー!)と心の中で思いっきり叫んでいました。
「俺は断然お巡りさんに同情しちゃうな…」と、ここぞとばかりにお巡りさんの肩を持つダンナ…。
あとから考えると失礼なことをしたと反省してしまいましたが…
あんな場面に遭遇してキレない人なんていないよ!と、自分を納得させました。
でも、旦那の言う通りオキシトシンはプラマイゼロになったかもしれません