えっと…ボクは31歳の春にI型糖尿病という厄介な病気に罹患してしまいました。実はこの病気にいち早く対処出来たのも嫁ちゃんのおかげとも言っていいのかもしれません。
ボクは特に暴飲暴食をする方でも無かったのですが、非常にストレスに弱い体質ではありました。病気が判明したのは1995年のGW、ボクは嫁ちゃんと付き合い始めて5ヵ月経った頃の事です。彼女を岩手の両親と友人に紹介しに出向き、用事を済まし千葉へ帰る道中での事でした。
仕事やプライベートな部分でだいぶストレスが溜まっていたのでしょうか?その年の初春から身体の疲れが抜けずにグッタリとする日々が多くなってきました。インフルエンザに罹患して回復したものの異様に疲れる毎日を過ごす事が多かった様です。
GWの後半でしたから当然の様に高速道路は渋滞していました。岩手から千葉に帰る前者の夜から喉に異様なまでの渇きを感じるようになって、夜中に何度も水を飲みに台所へ起きていった。具合の悪さは千葉への帰りの道中でも続き、運転するのもだんだん辛くなって来ました。
当時ボクが運転していたクルマはマニュアル車であり、嫁ちゃんはオートマ限定の免許の為にボクのクルマの運転を替わる事が出来ませんでした。ですから岩手から千葉への約500kmの道中をボクひとりで運転していかなければいけませんでした。
嫁ちゃんに励まされながら、異様なまでの身体の怠さと喉の渇きと格闘して何とか千葉まで辿り着きました。そして家に帰る間も無く、そのまま病院に直行して緊急入院という事になったのでした。
病名は「I型糖尿病」…身体の血糖値を下げる働きをするインスリンが膵臓から分泌されなくなる糖尿病であり、治療法はインスリン注射に頼るしかなくなったのです。
当時のボクは仕事もバリバリとこなす営業マンだったのですが、この病気に罹患した事により無理がなかなか効かない身体になってしまいました。
正直ボクはそんな身体になってしまった事となかなか自由が利かなくなる生活にガッカリし落ち込んでしまいました。嫁ちゃんとは付き合い始めて半年しか経っていなかったので、ボクの健康状態から彼女との付き合いも覚悟していました。
ところが嫁ちゃんはボクの落ち込んだ気持ちを励ますように毎日病院に見舞いに来て、ボクの身の回りの世話までしてくれました。まだ付き合って半年、しかも健康問題に不安を持った男性といった事を全く気にする事がなく甲斐甲斐しく世話を焼いてくれたのでした。
この時の嫁ちゃんのサポートがあったからこそ、ボクは病気に対して自暴自棄にならずに前向きに生きてこれたのだと思っています。
病院のベッドの上で毎日看病してくれる嫁ちゃんに対してボクが惚れ直したのはこれがあったからなんです。
