消したい記憶ってありますか?
私には今のところありません。
どんな経験も、今の自分を形成する上で
大切な役割をはたしているだろうし。
辛かった出来事から学べることも
沢山あるし・・・。
こんな風に思える私って、幸せなんでしょうね。
今日 『 エターナル・サンシャイン 』 を観ました
- ハピネット・ピクチャーズ
- エターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション
別れた恋人が、特定の記憶を消去する治療で
自分との記憶を全て消してしまったことを知り、
「じゃぁ、オレも消してやるーーーっ!!」ってな勢いで
同じ治療をすることにした主人公
現在から過去へ遡り、記憶を一つづつ消去していく。。。
でもその過程で、消したくない思い出や自分の気持ちに
気付いてしまうのです・・・・。
この映画、伝えたいことも明確だし面白いんだけど、
シチュエーションが転々とするため
時々混乱してしまいます。(←私だけ?)
2回観たほうが、わかりやすいかもね!
人の記憶って不思議なもので、
楽しい思い出よりも辛い思い出、
嬉しい思い出よりも悲しい思い出のほうが
鮮明に残ってしまうんだよね。
「辛い」状態や「悲しい」状態って
とにかく耐え難い。。
でも、特定の記憶を消す治療なんてないから、
ただひたすら、記憶が薄れていくのを待つ。
・・・つまり時が解決してくれるのを待つ。。
これって、ホントにシンドイよね。
もし現実に、このような治療があったら
それに縋ってしまう人、けっこう多いんじゃないかな??
心が混乱状態の時って、なかなか客観的に
なれないものだし。。。
とにかく早くこの状態から開放されたいって気持ちから、
衝動的に記憶を消したくなってしまう事もあるでしょう。。。
でも、その時はただただ辛いだけでも、
後から「やっぱり良かったな」って思える思い出も
あるかもしれない。
辛い状況を乗り越えることが出来たとき、
一歩成長した自分がいるかもしれない。
・・・そう考えると、
記憶を消せばイイってものでもないような気がするな・・・。
・・・な~んて考えながら、この映画の状況に
自分を置き換えて考えてみた。
もし、最愛の人が自分の前から消えてしまったら・・・・・・
う~ん・・・・私は正気ではいられないでしょうね。
たぶん、言葉で表現できないくらい辛い。。。
でも、だからと言って、その人との記憶を全て消したいと思うか??
・・・・答えは「いいえ」です。
最後は辛いかもしれない。
でもそれまでの過程には、かけがえのない思い出も
沢山あるわけだし。。。
記憶を消しても、その人への想いは
感覚的にどこかに残ってしまうような気がする。。。
益々機械化していっている現代。
これから先、人の心まで機械で処理するような
時代にならないよう願いたい。