ロッテから5人の選手がゴールデングラブ賞に選ばれた。

中村紀がこの賞の常連だった事を考えると、守備力よりも知名度に左右されるのだが、

日本一のおかげで、今まで気付かれていなかったロッテの守備力にスポットが当てられたのだろう。

だが、キャッチャーを除く、4人全てがロッテとは安易過ぎやしないだろうか。

ファースト福浦。文句なし。去年、松中が獲った事が全く理解できない。

サード今江。文句なし。今までこのポジションに動ける人材が全くいなかったが、改めてサードがうまいと

野球が盛り上がる事を実感させられた。

ショート小坂。文句なし。第一歩が早いので、派手に見えないが、日本一足の運びは巧いと思う。

セカンド西岡。ちょっと待て!西岡は肩が強くて、思いっきりもいいが、

小坂・堀との兼ね合いで、ショートとセカンドを守っている選手。

ここは守備で泣かす男・オリックス・平野を選ぶべきだった。

ロッテファンの僕が見ても、平野と西岡にはセカンドとしての適性にかなりの差がある。

逆に外野こそ全員ロッテだった気がする。

サブロー、大塚、諸積。この3人が同時に守備についた時、世界最高の外野陣だと思った。

この際、打力や規定打席を無視して、守備だけの賞に切り替えてみてはいかがだろう。

『もしもウサギにコーチがいたら ~やる気を引き出す33の方法』著者・伊藤守が面白い。

中間管理職の方、必見のコーチング本。

逆に若い人にとっては、「こういう上司が欲しい」という

明確な基準を示してくれる書でもある。

文字が少ない・イラストが多い・ルールが明確なので、たぶん売れます!!

この本はイソップ童話の「ウサギとカメ」に出てくる、

「やる気のウサギ」を「やる気のない若手社員」に見立てて、

上司がどう接していけば、ウサギの運命が変わるのかを説いた

コーチング本。


例えば、社内の落ちこぼれに対しては『レッテルは貼らない』のが原則らしい。

※「ウサギは月でお餅をついているんでしょ?」

※「亀に負けちゃったんだよね?」などなど

  以上のような決めつけは、ウサギ(落ちこぼれ)には

  しちゃいけないのだとか。

人間、年を取ればとるほど、変なレッテルを貼りがち。

「左バッターだから左ピッチャーを打てない」とか

世の中、半端な経験が邪魔をする事って多いと思う。

この本を読まなくてもいいのが、バレンタイン監督で、

読まなきゃいけなかったのが堀内監督だったような・・・

 

済美高校の福井投手が下位指名でプライドが傷ついたという事で、

巨人入りを拒否した。

この判断にはアッパレと言いたい。

最近の巨人は、ルーキーイヤーに華々しくデビューした高校生ルーキーを

2年で解雇したり、高卒2年目で彗星のごとく現れた未来のエース候補・條辺を

酷使した挙句、わずか25歳でクビにするなど、とても高卒ルーキーが育つ環境では

ないからだ。

おそらく辻内も苦労するだろう。


だが、福井投手。

胴上げまでしておいて、入団拒否というのは合点がいかない。

しかもフラれた巨人があっさりし過ぎている。

2年生の頃から徹底的にマークしていた素材を

ここまで簡単に諦められる訳がない。

さらに福井投手が上甲監督に相談していないという事も妙な話だ。

巨人お得意の栄養費疑惑が浮上しない事を祈るばかりである。



7戦目までもつれていれば、日本シリーズは今日、終わる予定だった。

しかし、たったの4試合で決着。愛するロッテが31年ぶりの日本一に輝いた。

ただ、ここまでワンサイドで終わってしまうと、日程的に阪神が不利だった面がクローズアップされてしまうので、正直、複雑な心境だ。ケチをつけられる優勝なんて、気分がいいものではない。

逆に、阪神ファンにはそういう意味では救いがある。

「同じ条件でやっていれば・・・」の思いは、きっとあるだろうし、僕ももう少しいい勝負が見られたはずだと

思っている。

しかし、勝負とは恐ろしい。

結果論で言えば、第1戦の1回の表裏、両チームの2番打者のバットが

全ての流れを決めてしまったように思う。

1回の表、ノーアウト、ランナー1塁で迎えた阪神の2番・鳥谷は、赤星が絶好のスタートを切ったにもかかわらず、ファウル。結局、三振に倒れ、赤星を送る事すらできなかった。

一方、1回の裏、トップの西岡が10球ねばって三振した後、打席に入ったのは2番に初めて入る新Mr.

ロッテの今江。

今江は阪神の大エース・井川に臆せず強振!

ロッテで最高の肉体美を誇る男が放った打球はたちまちレフトスタンドに吸い込まれていった。

この後、この若武者は8打席連続ヒットという偉業を成し遂げたのはご存知の通りである。

振り返れば、これが全てだった。


このブログでは、毎回、誰かを褒めなくてはいけないというルールで縛ろうと思っている。

今回、褒めるのは、今江選手じゃない。

こんな波乱の4連勝をニュース23で予言したTBSの久保田智子アナウンサーだ。

「自分が担当する日に不思議とビールかけが行われるから4戦目の木曜日に

日本一が決まると思います」といった曖昧な理由だったが、この予言どおりの結果になった。

こんなかわいらしい予想を報道番組で言って、見事当てちゃう久保田アナの今後の予言に注目したい。