震災の影響による放射線。

あるひとつの未来の消滅と、決断をしなければならなかった。


被災地の女の子たちは、幼きながらも、将来子供を授かることを断念したという報道を目にした。


娘は弟が欲しいと以前から言っていた。

私自身も一人っ子だから、下に姉妹がいればまた違うんだろうという構図もあった。


でも、それは放射線汚染がない場合で確立する構図。

自分がどれだけの放射線量を浴びているかもわからない。

摂取しているかもわからない。


体内細胞が、どのような変化を起こしているのかわからない状態。

子供を授かることについて、果たして五体満足で生まれてくるのかどうか。

その希望が私の中では非常に薄い。


ならば、いっそのこと、諦めた方がいい。

ある日、そう決断した日。


本当に泣いて泣いて、これでもかっていうくらい泣いた。


きっと断念することについて否定的な意見を言う人はいないと思う。

それが現実なのかもしれない。




新しい風を吹き入れることは変わりはないようだ。

"Webデザイン系の求人採用が決まったら、その人はこの席で仕事をしてもらう"


席替えを行い、人がいないデスク数が2となった。

””の言葉は、彼女も私の隣で聞いていた。


聞こえなかったハズはないだろう。

目の前で発せられた言葉だから。


同じ立場で採用されてくる人員がいるということに、違和感を感じなかったということはないだろう。


しかしながら、目の前で発せられたということは、また違った観点から捉えることもできるのではないだろうか。


そう。


”在籍続行”

それを左右するのは、彼女の仕事に対する意欲表示ということになる。



私は今年、社会人歴15年目となる。

彼女はまだ2カ月というところだ。


私は、会社を本日付で去って行った人の席へと移動となった。

その席は、彼女の左隣りのデスクである。


彼女はわからないことをその場でどうにかして解決しようとする意欲が足りていないようだ。

わからないなら、わからないまま。

その次の仕事へ移ってしまう。

後でやろうという自己判断結果によるものだろう。


その”わからない”を、隣で黙って様子を見、彼女が別の仕事で席を立って、その場を離れた時に、あーだこーだと”不足部分”を陰口で同意を求めるのが、去って行った人の特徴だった。


そうじゃない。

そうじゃないんだよ。


教えてあげようよ。

社会人歴、私の2倍はある人だった。


私が教えるよりも、遥かに色々な基礎・応用編を知る人だった。

その知恵を彼女に分けて与えてあげたならば、私をも超す能力を身につけ、発揮したかもしれない。


そう。

”育てる”ということが、どうやら方針的に存在しないようだ。

それじゃ、新卒を受け入れした意味がない。


新卒の学生時代の過程は、”ひとり勉学”状態であり、年を通して”グループ勉学”ではない。

言うならば、社会人というのは”グループ勉学”に該当するのではないかと、私個人的には思う。

与えられた課題があり、その中から抽出された問題・試験に合格することを目的とする”ひとり勉学”。


かという現状の職場は、”1人3~4役”をやっていかなければならない。

ということは、”ひとり勉学”では、新卒レベルでは到底追いついていける状況を作れるハズがないということ。

それを理解していないと思う。


席替えをした結果は、私は良かったと思う。

去って行った人のように、私は”イジメ”をするつもりもない。

真逆だ。


”彼女がいかに質問しやすい環境をつくり、自己能力として取得していくか”。

そこを目標としていく。


そして、風が”在籍続行”に向いたならば。

それはそれで良いと思う。


逆に、風が”解雇”に向いたならば。

この職場にきて、色々あったけど勉強になったなと。

嫌な記憶だけを残して去っていくよりも、そう思って去って行ってくれたならば、まだいいかなと。

そう思う。


私の立つポジションは、総責任者との連立作業が多い。

そして、会社運営の軸となる部分の仕事をここ最近任された。


社員でも総責任者と私しか開ける事のできない鍵付き書庫がある。


それだけ、重要なポジションを担うこととなった。


だからこそ、彼女が笑顔で在籍続行できる環境づくりを目指したい。

総責任者も毎日毎日イライライライラしているけど。


会社立場に置かれている総責任者の状況も、私が実際に25・6歳に体験した状況と全く同じのため、悩みの話しの内容が良くわかるため、安心材料の1人となっているらしい。

なにかあれば、私がいるから大丈夫だと。

そう言ってくれて、頼りにして頂いていることに感謝したい。



この2つの事を、これから同時進行で取りまとめていく作業に入る。



なによりも、求人手配・解雇を打ち出した人間。

それは”総責任者”だから。




マウス実験。

人体にどういう影響を及ぼすか"ねずみ"を使って実験することだよね。


ハムスターを自宅で飼育するとするじゃない。

私も実際、飼った事があるんだけど。

飼育ケースに「回し車」を設置してあげると、それをクルクル回して運動するじゃない。


今、1日に所有する時間の中で8時間弱。

ねずみやハムスターを見ているかのような錯覚に陥る。

そして、実験を試みる人間、飼育ケースから覗いている人間をも同時に見ているかのようだ。


毎日毎日、「もうダメだね、無理だね」

毎日毎日、「すみません」


この2セリフの間に起こる出来事は必要なのか。


「すみません」側は、傷付きながらも学ぶことが多いだろう。

「もうダメだね、無理だね」側は、傷つくこともなく学ぶことも進む事もしない。


過程に意味は存在するのかな。


矛盾と共存 8時間弱過ごすのも容易じゃないな。


ダメだと言いながらも、書類選考が進んでいる様子が見受けられない。

問い合わせ電話もこなくなった。


現状に何が起こっているというのだ。


告知しますという話しを受け入れ、あとは知らないフリ行為を続ける4名の人間。

それぞれがどのような思いを抱えて、毎日を過ごしているのか。

聞いてみたいものだ。