恋愛小説(ラブコメ希望)

1


夕方。陸上部の練習を終えて、私は一人で校門を出た。
西の空はオレンジ色に染まりかけていて、ランニングシューズの足音がアスファルトに乾いたリズムを刻んでいる。

――また、今日も誰とも話せんかったなぁ。

自分の関西なまりがどうしても気になって、話すときはぎこちない敬語ばかりになる。気づけばクラスの輪から外れて、放課後はいつも一人。

そんなとき、ふと道の先に鳥居が見えた。
神社の境内は人通りも少なく、静かで、なんとなく心が落ち着く。
私は吸い寄せられるように鳥居をくぐった。

「おーい!」

背後から声が飛んできた気がした。
足を止めるけれど、気のせいだろうとすぐに歩き出す。

「おーい、○○(主人公の苗字)!」

え……? 今、私の名前……?

慌てて振り返ると、息を切らせた男子が鳥居の下まで駆けてきていた。
クラスでも部活でも人気者の、男子陸上部のエース――佐伯くんだった。

「はぁ、やっと追いついた! なんでこんな所にいるんだよ」

汗で額にかかった前髪をかき上げながら、佐伯くんは笑う。
私は心臓が早鐘を打つのを必死に抑えながら、小さな声で答えた。

「あ、あの……ただ、寄り道を……」

自分でも情けないほどの小声。
けれど佐伯くんは、意地悪そうに笑うでもなく、ただ興味深そうに私を見つめていた。


夕暮れ時。
陸上部の練習を終えた私は、いつものように一人で校門を出る。
薄暗くなりかけた街を抜けて、人気の少ない神社の鳥居をくぐった。

今日も……来てるかな。

胸の奥が少し高鳴る。
その理由は、誰にも言ったことがない。クラスメイトはもちろん、部活の仲間にも。
ここに来るのは――境内の隅で震えている小さな犬に会うためだった。

「おーい!」

突然、背後から声が飛んできて、思わず足を止める。
……誰か呼んでる?

「○○(主人公の苗字)!」

はっきり自分の名字が聞こえた瞬間、私は振り返った。
鳥居の下で、息を弾ませて笑う男子がこちらを見ている。

早乙女瞬。
クラスの人気者で、陸上部のエース。
その彼が、爽やかな笑顔を浮かべて駆け寄ってきた。

「はぁ、やっと追いついた。……ここで何してるの?」

興味深そうに首をかしげるその目に、思わず胸がドキンと跳ねる。
嘘をつこうか迷ったけれど、言葉が出てこない。
彼の視線の先には――境内の片隅で、小さく鳴いた子犬の姿。

しまった……!

了解しました!
子犬設定で、瞬が「へぇ、んなところで」って軽い感じで無邪気に遊び始めるシーンを盛り込みました。
主人公が隠していた日常に、瞬が自然に入り込んでくる雰囲気が出せると思います。


本文サンプル

「はぁ、やっと追いついた。……ここで何してるの?」

早乙女瞬が首をかしげながら私を見る。
その視線の先で、小さな子犬がちょこんと座って、尻尾をふりふりさせていた。

「あっ……」
しまった、と思ったけどもう遅い。

瞬は目を丸くしたあと、すぐに口元を緩めた。
「へぇ、んなところで」

そう言って、しゃがみ込むと手を差し伸べる。
子犬は最初こそ警戒したように鼻をひくつかせたけど、すぐにぴょこんと跳ねて瞬の手にじゃれついた。

「わっ、元気だな! ははっ、くすぐってぇ!」
無邪気に笑いながら子犬と遊ぶ瞬。
その姿を見ているだけで、なんだか胸がざわざわする。

「……あの、その子は……」
私はおずおずと口を開く。

「お前、ここに来てたのって、この子に会いに来てたから?」

瞬が振り返った。
爽やかな笑顔のまま、でも瞳はまっすぐ。
心の奥を見透かされている気がして、私は言葉を失った。


こんな感じで「秘密がバレた瞬のリアクション」を入れてみました。
ここからの展開は、

  1. 主人公が「内緒にしてください」とお願いする
  2. 瞬が「んーどうしよっかな」と茶化しつつ、結局優しく「誰にも言わねーよ」って約束する
  3. そこから二人が一緒に子犬に会う日常が始まる

って流れもラブコメらしくて可愛いと思います。

👉次のシーン、瞬が「内緒にしとく」って約束する場面を書いてみましょうか?