paper-noiseのメモ帖ブログ  -14ページ目

築地については

都議選後にまた発表があるでしょう。

今の内容以上のことは当分出てきそうにありません。

 

小池百合子都知事が

市場関係者に

約束通りに無害化できなかったことを詫びた

というのは

誤魔化しがないなと思います。

 

東京ガスの汚染された土地を

「完全に浄化できる」と

石原元都知事時代に約束したことが移転の条件だったので

それができなかったという詫びは

筋が通っていると思います。

 

地下水が汚染されていても

それを飲むわけじゃないんだからと

私の周囲の移転賛成派が言うのですが、

地下水がまだ汚染されている

イコール

移転の条件を守れていない

のです。

浄化されたかどうかを調べる検査なのですから。

 

そこを「でも安全なんで」と言う前に

詫びたのはまともだなと思いました。

…でも、発ガン性が超高いベンゼンが検出されていて

本当に安全なんでしょうか。

揮発性なんですが…。

環境基準値の最大100倍の濃度なんですが…。

 

そこで疑問に思うのは、

そういう約束をしたのだったら、

何故、2年にわたる検査が終了して

浄化したと判断されてから

建物を作らなかったのでしょう?

建物ができてるからお金がかかってるから移転しろ

というのはちょっと変ですよね。

本末転倒です。

しかもその建物は、各ブースが狭すぎて

マグロの解体もできかねるくらい。

冷蔵庫を入れたら歩きかねるくらい。

舛添元都知事が提案して追加した設備

(シャッターかそれに関する何か?以前にTVで見ましたが忘れました)

の為にますます狭くなっています。

床は市場内の移送の荷重に耐えられない。

今まで使っていた大きな容量の水槽も置けないとか。

どうして事前にモデルルームを作って

業者さんに体験して意見をもらわなかったのでしょう?

 

検査が終了する前に移転しようとしたのだって、

「築地にオリンピック用の道路を作るのに間に合わない」

を理由にしていました。

実際は、その道路は作らなくても大丈夫らしいのですが。

 

建物と言い、道路と言い、

思考力を奪う言い方ですよね。

もう作ってるからお金を使ってるから今も無駄な経費がかかっているから急がないといけないからとにかく移転しなきゃ、みたいな。

そして築地市場の今後の発展を考えているようには

全く見えません。

 

何の力がかかっているのかよくわかりませんが、

ひっくりかえすのは、すごく大変そうです。

現時点では小池都知事の報告が支離滅裂で優柔不断で

全く信頼できないということばかりが報道されています。

実際そうなんですがどうしてそうなのか。

「食のテーマパーク」というのは個人的にはなんだかヤな感じですが、

少なくとも築地を売り飛ばすのはやめると明言しているようです。

東京で最後の大開発ができる、利権の絡む商業地である築地を。

まずここを切ってからでないとこの話は変わらないと思います。

その点は、豊洲で今後毎年出る莫大な赤字を理由に固めています。

 

築地市場のことは日本の食文化、市場の伝統にとっても

大切なことだと思います。

小池百合子都知事を叩くだけでは解決しません。

都議選後の発表を順次見ていきたいと思います。