40w3d 入院 | パパスケの妊婦ママチュウ観察記

パパスケの妊婦ママチュウ観察記

2年間の不妊治療を経て妻が妊娠。
出産予定日2020年春。夫による記録です。

それはいつも何故か夜深くにやってくる。

 

深夜、10分ほどの間隔で陣痛がくるたび、ううと目覚める妻ママチュウ。

 

僕も徹夜の構えで、ひたすらに妻の腰をぐっぐっと押し続ける。

 

長い長い夜だ……。
 
 
 
深夜2時、陣痛が10分間隔を切る頃にはママチュウも相当弱っていた。
 
ついに成育医療センターに電話。
 
なんとか入院まで認めてもらいたい……。
 
だが何故かママチュウ、電話ではさもまだいけるかのような雰囲気を醸し出す。
 
助産師さん「では一時間くらい様子見て、また進んだら電話でも大丈夫ですか?」
 
ママチュウ「はーい。大丈夫です(お上品な声)」
 
いや、全然大丈夫じゃなさそうじゃないか(困惑)。
 
 
 
電話後もママチュウ、うんうんと痛みに耐えながら、
 
やがて寒気や下痢、おりものに鮮血まで出始める。
 
ひやひやの一時間経過。
 
それでもママチュウ、動かざること山の如し。
 
この謎の強さは一体……。
 
前世は忍?
 
隣でやきもきしながら、ついに朝日が昇った。
 
 
 
そして朝6時。
 
まだ陣痛間隔は不規則だけど、やっと再び電話。
 
陣痛タクシーで病院に向かうと、
 
子宮口は4cmくらい開いていたようで、このまま入院となった。
 
僕は立ち合い禁止のため追ん出されるが、さあいよいよ。
 
分娩の前後には、自宅にてテレビ電話などで参戦するつもりだ。
 
十月十日を共に駆け抜け、まさかこのフィナーレは想像していなかったけど、
 
願いは何ら変わることはない。