明け方に診た夢の話。
私は指圧師だった。名前はアツシ。そう、三島篤史だ。
イギリスの湖畔地方へ向かう列車に乗っていた。次はスワンレイクだと、車掌のアナウンスが告げていた。
自分は指圧界では、かなり上位の指圧師である自負があった。
新聞には自分が載っていたはずだ。
ふと、ポケットから新聞を取り出してみると、やはり指圧師三島篤史の紹介記事があった。
ピンクの豚の着ぐるみをきた自分が紹介されていた。理由はわからないが、それが指圧界の第一人者としてのなにかなのであろう。
突然、従弟のよっちゃんが「やあ!奇遇だね」と言って声をかけ、そのまま下車していった。
15年ぶりの再会、しかも日本を遠く離れたイギリスのスワンレイク近くで偶然会ったというのに、そっけないものだ。
私はそのまま列車の旅を続けた。 (つづく)