【心の傷④】の続きの投稿です



最後に、

"なぜ今、これを話そうと思ったのか" について、お伝えしたいと思います。


まず前提として、今回これをお話したのは
全て私の意思によるものです。

誰かに言うように言われたり、誰かから相談を受けたりした訳でも一切ありません。

また一部の方は、今このお話をしたことを

"何かに対する反論では無いか" と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、

私にそのような意図は一切ありません。


そしてなぜ3年以上経った今、このお話をしたのか、

その理由としては、

「やっとこの問題を見られる所まで心の傷が回復したこと」

これが一番大きいと思います。


【心の傷③】でお話したように、
私に酷い言葉を掛けてきた先輩は、そのことを認めていなかったそうなので、

当事者同士での解決は難しかったと思います。

その為、グループを卒業してから
今に至るまでの間

私は一人で心の傷を癒していくしかありませんでした。


私はこの3年半、
辛かった記憶を忘れるために

自分なりにですが、出来ることをしてきました。


この辛かった出来事を
ごくごく身近な人に限ってお話したり、

違うことをして忘れるようにもしてみました。

当時聞いていた楽曲を聞かないようにしたり、

当時のことを思い出すものを身近に置かないようにもしました。

また、ノートに気持ちを書いて整理もしてみました。


そうやって自分なりには努力してきたつもりです。


そして最近ようやく、当時の写真をまた見る事が出来るようになり、

所属していたグループの楽曲も
久しぶりに聴くようになりました。


でもまた楽しかった写真を見る度に、
当時の辛かった記憶が一緒に追いかけてくる

当時の楽曲をやっと聴けるようになってきたら、酷い言葉を掛けてきた人の顔がまた思い出される


その人が活動している様子もずっと見ないようにしていましたが、

やはりこんな酷い言葉を掛けて
深い心の傷を負わせておいて、

この傷を癒すために私1人で頑張らなければいけないことが、


そしてその酷い言葉を掛けた人が、何事も無かったように活動していていることが、

本当に許せなかったし、
ただただ悔しかったです。


この言葉だけを聞くと、
「嫉妬」で私がこの告白をしていると思われる方がいるかもしれませんが、


私は、嫉妬のような個人的な感情で
人を貶めたりするような人間ではありません。



「やっとこの問題を見られる所まで心の傷が回復した」このことを何かに例えるなら、

当時、心の傷を受けた衝撃は

"全身を20本の槍で一気に突き刺されるような感覚" だったと思います。

私はその瞬間、自分の身に何が起きたのか
全てを理解することは出来ませんでしたし、

多分傷がある。
何かが刺さっていて、とても痛い。

それだけは分かっていても、
怖さから自分の体を見る事が出来ませんでした。


だからこそ傷を見る事も、ちゃんと認識することも無く、

ただ前だけを見ながら、

自力で一本ずつ体に刺さった槍を抜きながら
歩いてきたんだと思います。


痛みはいつか消えるだろうと思っていたし、

辛かったけれど、
そんな大したことは無い

そう自分に言い聞かせて、歩いてきたように思います。


そしてあれから3年以上が経った今、
全ての槍が体から抜けて、

初めて自分の体を見る事が出来た時、

そこには瘡蓋だらけになった自分が立っていて、ようやく自分がされたことの酷さに気付いたんだと思います。


当時は怖くて見ることの出来なかった傷を
今になってやっと見ることが出来た。

やっとその傷を見ることが出来たからこそ
今までの悔しさや悲しさが込み上げてきた。

だからこそ、やっと今になって、
その感情を感じ切る事が出来たのだと思います。


私が今回お話したことを、「今さら」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、


傷を受けた直後の傷口を自分から見るのは
とても怖くて、辛いことです。

もしかしたら血が流れているかもしれないし、

その事実を知ってしまったら、

自分がしんどい状況にあるということに気づいてしまったら、そこで倒れてしまうかもしれない。


そう思って、その時は自分の傷を見る事が出来ませんでした。

でも傷が少しずつ治ってきて、
やっと瘡蓋になったからこそ


ようやく傷跡を見ることが出来た。

初めて傷の深さに気づく事が出来た。

それに気づく事が出来て、やっとお話出来る状態になった。


それが私にとっては「今」だったんです。


卒業後、この出来事をファンの皆様にお伝えしようかと考えたこともありましたが、

グループの内側のことや、
そこであった辛かった出来事は

ファンの皆様にはお話するべきではないと考えていましたし、

このくらいのことは
どこでもあることだから。

「いじめ」と呼ぶ程の事では無いから。


そうやって気づかないうちに、
自分の中に気持ちを抑え込むように、

その出来事を見ないようにしていたのかもしれません。


でも、ようやく当時の出来事に向き合えるようになった今、改めてこの一連の出来事を見てみると、

やはりこれは「いじめ」に当たる出来事だったと思います。


「いじめ」は社会的にあってはいけないことで、

人の心や尊厳を深く傷つけるものだと私は思います。

それを無かったことにされていい訳が
無いですし、

受けた人が泣き寝入りして、
抱えていくべきものでは無いと私は思います。


このような考えの下、

私は自分の受けた「いじめ」を、
世間の皆様に見える形でお話することにしました。


これが、私が今回この出来事をお話しようと思った経緯です。




この事に限らず、グループにいた時には、


メンバーと切磋琢磨したり、時には競い合ったりする時の、辛さや悔しさの中にも清々しさを感じられるような出来事では無く、

自分の信念が曲げられるような辛さや悔しさ、遣る瀬無さを感じる出来事が沢山ありました。



今回の事の発端となった話し合いとは
また別の話し合いがあった際も、

あたかも私が悪かったかのような空気になる発言を運営の方がした上で、

「七実はどう思うの?」

と私1人に発言を求めてきたり、



受け入れ難い状況を受け入れるようにと
運営から促された時、

私が「受け入れられない」と発言したところ

「じゃあ七実は辞めるってこと?」と

メンバーの前で、圧をかける様な発言を
運営の方から言われたこともありました。


また私が卒業する意志を固めたことを、
当時のグループの運営の人に話したら、

私に許可なく他の一部メンバーに勝手に話されていたこともありました。



その当時、グループ内には頼れる大人はほとんどいませんでしたし、

私の発言は全て検閲され、
SNSでの発信から卒業の理由さえも

運営を通してからしか話すことは出来ませんでした。


ここでは詳細は言えませんが、

理不尽だと思ったこと、辛い状況に置かれたこと、酷いと感じたこと。

数えればきりが無いくらい、
沢山、沢山ありました。



でもそれを今言ったからと言って、

もう過ぎた事ですし、
きっと解決することは無いと思います。


でもそのようなことが
実際にあったということだけは、

そのことだけは、
ちゃんと伝えたいと思ったので


最後にこうして書かせて頂きました。



私が今、伝えたいことはここまでです。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



この件は前述した通り、相手方が私にこのような酷い言葉を掛けたことを認めていなかったそうなので、当事者同士での解決は現実的に考えて難しかったと思います。

ただその当時はグループが混沌としていて、しっかりと話し合うというという事が出来なかったので、

当時、私が知り得なかった情報もあるかもしれません。


そのため、このブログに書いている内容に関して、
相手方が私に対して思うことがある場合や
改めてお話したいことがあるのであれば、
私はその機会を設けても良いと考えています。


ただ私はこの問題を長引かせたい訳ではないので、このブログを投稿してから半年以内にこちら(私のSNS等)へ連絡が無く、それ以上の進展が無い場合は、

私もこれ以上深くこの件に触れることはしませんし、この件はここまでで"終わり"ということにさせて頂きたいと思います。


ですが、この出来事について、

今回のブログ一回で不明な部分が無く、
全てを説明し切ることは不可能だと思うので、

今後もこの出来事に関して、
説明(訂正や追記等)しなければいけないことが出てきた場合は、その都度お話させて頂くかもしれません。


その点だけは、どうかご了承ください。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



私の"心の傷" についての告白は、

これで全てです。


このブログを読んで、
いい思いをしない人もいるかもしれませんし、

色々な感想を持たれる方がいることは、
私も重々承知しています。


中には、これを読んで
私と同じように辛い気持ちになった方も

もしかするといらっしゃったかもしれません。


でも私は、

過去に受けた"いじめ"を、"心の傷"を、

こうしてちゃんとお話していくことで、

少しずつ前に進んでいきたいと思っています。



私の心が癒えるまでにはまだ時間が掛かるかもしれませんが、

その道のりを焦る事無く、

ゆっくりと歩いて行けたらと思っています。


そして、このブログを読まれた皆さんが
心に傷を抱える事無く、

素直に、自由に生きていけることを、

心から願っております。


長いブログになりましたが、

最後までお読み頂き、
本当にありがとうございました。


              高橋七実