うちの地域のお医者さんがある会議で中島みゆきさんを褒め称えたそうだ。
そのお医者さんは地域の医師会長をされるほどの大ベテランだ。その方が中島みゆきさんを語っていたそうだ。
どうやら最近まで名前は知っていても、歌はあまり聴いたことがなかったらしい。
その先生が最近、『銀の龍の背に乗って』を知って、いい歌だと思ったらしい。

その話を聞いて僕は泣いた。

知ってのとおり、『銀の龍の背に乗って』はDr.コトーの主題歌で、離島に勤める若いお医者さんが自分の未熟さ故の力不足を嘆くことへの応援歌であって、ベテランのお医者さんからすれば、むしろ鼻に付く歌かもしれない。
にも関わらず、先生はその歌をきっかけに中島みゆきをすごいと思ったらしい。

実はうちの地域は東日本大震災で甚大な被害があった地域であり、その様子が映画にもなった地域だ。その先生はまさにその時に検死にあたった先生その人であり、もちろん震災の悲劇は誰にもどうすることも出来なかったことである。

その先生が、大ベテランの先生が、
誰にもどうすることも出来なかった震災を経験して、
『銀の龍の背に乗って』を聴いて、
いい歌だと言ってくれていることを知って、
ただただ涙が流れた。


そして。

自分も、自分も、もっともっと自分の仕事に真摯になろうと、心から思った。