小泉八雲の「むじな」という話がある。

道端で泣いている若い女性に「どうしたのですか」と

尋ねると、なんとその女の顔はのっぺらぼう。

泡を食って逃げ出し、飛び込んだ屋台の蕎麦屋で

「オヤジ、顔が顔が・・・」と息を切らせて話しかけると

「それはこんな顔だったんですかい?」と

振り向いたオヤジの顔ものっぺらぼうだった、

という話だが、この2回驚かせるってのがミソで

そこが面白くて怖いですよね。


でも、この2回目の「のっぺらぼう」がもし

こんな状況下での「のっぺらぼう」だったら

それは怪談として成立するのだろうか?

小泉八雲もさっさと本国に帰って

しまったのかもしれませんね。


<こんな状況下で2回目ののっぺらぼう>


・切符販売機の故障を直しに、横の小窓から

 上半身を出した駅員の顔が


・ヘルメットを取ったパーマンの

 バードマンの顔が


・この野菜は私が作りましたの生産者の

 おっちゃんの顔が


・法廷画家の描く被告人の顔が


・パワプロのサクセスモードの

 自分キャラの顔が


・素晴らしい料理だったのでぜひご挨拶を、

 と呼んでもらったシェフの顔が


・アタック25の最後の人物当てクイズの

 答えの顔が