ワールドカップ終わりましたねぇ。大してサッカーが

好きでもない私でも、ジダンがなぜ相手が吹っ飛ぶほどの

頭突きをしたか、というのには非常に興味があります。


頭髪のことを言われたから?あの温厚なジダンが

それぐらいではキレないでしょう。
ジダンがなぜ引退試合で頭突きしたのか・・・ 

想像を逞しくすると、多分こんなことではないでしょうか?


<ジダン頭突きの真実>
試合前のピッチにビスケットが落ちていた。

そのカケラを必死で巣に運ぼうと
しているちっぽけな一匹のアリ。

そんな一匹の蟻を目にした、英雄ジダン。

その必死なアリの姿に彼は自分の姿を

重ね合わせたのだろうか。


やがて試合のホイッスルが鳴り、ジダンの

運命の一戦が始まった。

彼は自分の持てるすべてを発揮し、

そのすさまじい集中ぶりは、

ボールをコントロールしつつも

ビスケットを巣に運ぼうとしているアリの

一挙一動のすべてが手に取るように

わかるほどだった。


やがてPKという大きなチャンスがめぐってくる。

だがちょうどその時、アリはイタリアのゴールキーパー

の後ろを通過するときだったのだ。


「普通に蹴ったのではボールがアリさんに当たって

 しまうかもしれない。かといってコーナーを狙うと

 キーパーが飛んで着地するときに、アリさんを

 潰すかもしれない」


ジダンのとるべき策は一つ、できるだけゆっくりした

球筋で、しかもゴールネットを揺らさないボール。

そして彼はその難しい要求を見事やってのけた!

それがあのふわりとした、バーを利用したゴールなのだ。


だが、その得点後まもなくイタリアに同点ゴールを

許してしまう。しかしジダンはあせらない。


「アリさんががんばってるからボクもガンバル!」


そして前後半90分を戦っても決着はつかず

とうとう延長戦へと試合はもつれこんだ。

90分歩き続けているアリももうすぐ巣にたどりつきそうだ。


延長前半、ジダンはヘディングシュートを

決めるチャンスがあったが、イタリアのキーパー

好セーブによって阻まれる。

だがジダンは確かな手ごたえを感じていた。


「いける、終了までに必ずゴールを決められる!」


そして運命の延長後半 -

イタリアの選手がジダンに聞くに堪えない

ような暴言を吐いてきた。だがそんなことで

キレたりするようなジダンではない。

そんな彼の態度に調子づいたイタリアの選手

がジダンにさらに近寄って、罵詈雑言を

まくしたてようとする。

と、その選手が近寄ってくる先に

今まさにビスケットを運び終えようとする

アリさんと巣が!


ジダンはためらうことなくその選手に

頭突きをくらわせた!!この試合が自分の

選手生活最後の試合であることも、

そんな行為をすれば一発で退場させられる

のも当然わかっていたのだが。


「アリさん、大丈夫だったかい?」


彼はワールドカップというトロフィーを

手にすることはできなかったが、

名誉あるトロフィーよりも、もっと

大事なものを守ることができた。

英雄ジダン。彼は永遠に伝説となった。


示談―交通事故100%解決術
たまにはダジャレもいいっしょ