有名な故事成語「矛盾」とはこんな話である。

楚という国の商人が
「さあ、買った買った、何でも突き通す鋭い矛だよ!」
「さあ、買った買った、何を使っても貫けない堅い盾だよ!」
などと大げさな宣伝をしているところに、客が来て
「あなたの矛であなたの盾を突くと、どうなるのですか」
と尋ねたが、商人は答えられなかった。


まぁハッキリ言ってくだらないつくり話だが、

この故事成語をヒントに、大ヒット商品が

作られたことを皆さんはご存知だろうか?

その商品とは「パピコ」である。


こんなブログを見てくれてる人は、「今日のオヤツは

パピコよ~」と聞いただけで、テンションが

上がってしまうような上流階級の人達ばかりだと思うが、

パピコは確かにウマイが非常に食いづらい。

「何であんなに食いにくくするんだ?もっと

吸いやすい構造にすれば、アホほど買うのに!」

と思われた方も少なくないだろう。


だが、あのパピコの食い辛さに閉口していた私も、

一度包丁で魚をおろすようにパピコを

美しく切って、食べやすい形にして

チューチューしてみたところ、

「何だこれ?いつもよりうまくねぇじゃん!」

という意外な結果が待っていたのである。


パピコのうまさの秘密とは、一見すると

ウィークポイントになりそうな、「食い辛さ」が、

必死に吸うという行為を介して脳を活性化

させ、うまさを引き出すという

ある意味「矛盾」が功を成す、非常に

高度な計算に基づいたものである。

皆さんもまた一つ賢くなりましたね。



私は、このようなウソうん蓄や雑学を

妻や同僚に話すのを、一つの生きがいと

しています。誰も傷つかないニセ知識が

広がっていく様を見るのは非常に楽しい。

で、それを人から聞かされて、

「えっ、あれってホントの話だったの!?」

と驚く自分。


papiko