手術☆

5月10日金曜日、母が入院しました。

5月13日月曜日、母が手術をしました。

病気とかではなく、前から決めての入院と手術。

数年前から足が痛いと言っていて。

でも歩くのは普通の人より速いの。

わたしと同じでさっさか歩く人。

痛いの我慢してずっと歩いてた。

ずっと整形外科やリハビリには通ってた。

去年ぐらいからけっこう酷くて、よく家族でバスツアーとか行ってたんだけど、ずっと同じ格好でバスに座ってるのも辛いし、団体行動で遅れてしまうのも嫌だからと行かなくなった。

今年は初詣にすら行かなかった。行けなかった。

普通に生活はできてたの。

買い物も行くし、自転車にも乗るし（最近では歩くと遅いから自転車のほうがラクだったらしい）、長年ジムにも通ってる。ジムと言っても、最近はお風呂のみだったけどね。家の浴槽は跨がないとダメだけど、ジムのお風呂は掘ってあるから立ってる位置から降りて行くイメージ。だから入れるんだって。

若い頃はスポーツをやってた人で、膝が細い。もともと膝を痛めてたんだけど、足の付け根を痛めてからは膝の痛みよりも酷いからそっちを庇って歩く。よくよく聞いたら、痛いのはわたしが高校生だった頃かららしい。知らなかった。

痛いなら手術したほうがラクになるってずっと言ってたんだけど、まぁ、なんだかんだでしてこなかった。すももが体調崩しがちだったのもあるかもしれないし、長期で仕事を休まなければいけないからかもしれないし、怖かったのかもしれない。ついに痛みの限界がきて3月ごろに先生を紹介してもらって手術を決めました。

先生の都合で秋頃しか空いてないって言われたんだけど、そんなに我慢できないって思ってたらひょいと1日だけ空いてたのですって。その日だけは絶対に避けてねって言っておいたわたしの仕事が1番忙しい日がね（笑）なので手術の日、お休みしても大丈夫なように今月は月初頑張りました…。結構ハードだった。

左足の股関節、関節の軟骨がすり減って、普通なら軟骨でカバーされているところがないから骨同士が当たって痛かったんだって。軟骨は神経が無いけど、骨には神経がある。っていうのは初めて知った。

足の手術だから足に麻酔をかけるんだろうと思ってたら全身麻酔。途端に不安になりました。色々聞くじゃない怖い話。書くとそうなりそうで怖かったし、言葉に出すとそうなりそうで怖かったから言えなかったし、書かなかったけど。

朝早い手術だから早く起きなきゃいけなくて、寝坊したらというのもあったし、心配もあったのかもしれないし緊張もあったのかもしれない。2時間しか眠れなかった。

手術当日も早めに病院に行って、母は普通にテレビ観てて、父も珍しく早く起きれてて。

言いたいことあるけど言えないみたいな。

不安もあるけど悪いことは口に出せない。目が覚めたら痛みも無くなって楽になってるからとか。ただ前向きな会話ばかりしてた気がする。

ストレッチャー？に乗せられて運ばれて、何かあったらではないけど、元気な姿の写真撮ろうかと思ったけど、写真撮ったらなんかそれが最後な気がしちゃって撮れなくて。病室でも。

手術室に入る直前に父が何か言って母が爆笑して手術室に入って行ったのがすごく印象に残ってる。

父は全身麻酔経験したことあるからかもしれないけど、もしかしたら態度に出さなかっただけかもしれないけど、意外と平気そうで。手術中に一度家に帰ってて。妹は仕事休めないからわたしひとりで待合室で待ってて（待合室は混み合うから家族はひとりだけ残ってくださいって書いてあった）、たまに涙出そうになりながらシャンシャン観て待ってたのです。

思ったよりも全然早く手術が終わり、母も麻酔から目を覚ましていて。辛そうだったけどよかった。会話もできたし、ひっきりなしに看護師さんが来てたのでお任せして午後は会社に行きました。休んでも大丈夫なようにはしてきたけど、その日にならないとできない仕事があったのでね。先輩はやっておくよと言ってくれたけど、まぁ、病室にいても色んな検査のたびに出て行かなきゃいけないし邪魔になるからね。

翌日の火曜日も水曜日も、仕事は午後お休み取って病院へ。火曜日は寝たきり、水曜日は車椅子になりリハビリがスタートしました。木曜日と金曜日は行かず、土曜日と日曜日はまた病院へ。

土曜日に行った時には歩行器でひとりで歩いてました。一度機能が止まっていたからか、内臓が気持ち悪くてごはんがあまり食べられないけど、傷口は痛むけど、まぁ元気。

日曜日はようやくひとりでお風呂に入ってました。夜はごはんを初めて完食したらしい。そもそもごはんが美味しくないっぽくて、梅干しとごはんですよと青じそドレッシングを持っていって、それでごはんを完食していたみたいです（笑）完食しないと点滴が増えるからって無理やり。

人間ってすごいなと思いました。

人間の体をパカっと開けて手術して。

手術された人も、あんなに大きな傷を負ってるのにちゃんと回復して歩けるようにまでなる。

母は人工関節を入れました。

向かいのベッドの方と同じ歳らしく、傷口見せ合いっことかをしてたんだって（笑）面白い話とか爆笑しながら聞かせてくれる。

話できる人がいると気持ちも落ち着くだろうし、同じ経験をしてるから励まし合えるし、あのおばちゃんがいてくれて良かった。

病室はほとんど同じ手術を受けた人で、入院した順に退院していった。それも凄いなぁと思う。

病院に行く前や帰りに実家に寄ってお父さんの様子を見て。いつもは母とふたりでいるけど、ひとりになった途端にいろいろ心配になるわけで。壁紙張り替えるとか言ってるから、椅子から転げ落ちて倒れてないかとか、初めて行く場所にちゃんと行けたかどうかとか。父親はスマホ持ってないから毎日夜家に電話して安否確認してました（笑）

料理はできる人だから食事の心配はしてないけど、栄養が偏りそうだからミニトマトとかお豆腐とか納豆とか刺身こんにゃくとか、自分で買わなさそうなものだけは買ってきて冷蔵庫に入れておいた。毎日ごはんは炊いてたみたいで「チャーハンにしたり、昨日はオムライス作った。今日は大根の味噌汁を作ってごはんにかけて、チーズをのせてドリアを作るんだ」と手術の日の朝に言ってた。そのドリアはどうなんだろう？と思ったけど、あとから聞いたらお父さんは大根の味噌汁が好きみたいで。でも翌日「あれはまずかった」と言ってたらしい（笑）まぁ楽しそうにごはん作ってるならいいや。わたしより全然おしゃれなもの作ってるし。

先週からは母のリハビリも食も安定してきたし、父親が毎日一度病院に行ってるのでお任せ。ひとりで歩けるようになったし、母から毎日夜に父に電話してって伝え、お互いの安否確認をしてもらうことにしました。

御礼を買いに行って届けたり、実家に必要なものを取りに行ってまた病室に戻ったり。無理してたわけではないけど、慣れないことで緊張したのもあったのか、すべての移動が自転車でけっこう疲れたのか、先々週からずっと朝起きると頭が痛かったり熱っぽかったり。そのまますみだのイベントに行くことになったので、今日も寝不足＆頭痛。

そして今日、母は無事に退院しました。

半休取って迎えに行ってきた。

まだ杖を使ってだけど、歩くの早いのよ（笑）

今まで看護師さんにやってもらっていたこととか、家では全部やらなきゃいけないから大変だけど少しずつ慣れるよね？頑張れ！