こちらフォーシーズンズという60年代のバンドの結成から成功、解散などのドラマをミュージカルに
したものが原作になっていてかなり人気のようです。
それをクリントイーストウッドが映画化!!
という事で話題の作品。僕は全くクリントイーストウッドにも興味は無いし
フォーシーズンズもしってはいたけどそこまで前知識なしで鑑賞しました。

感想・・・・
かなり見やすく音楽も楽しめる良作だったと思います!!
客層自体は本当に老若男女、当時リアルタイムで聴いていたであろうご年配の夫婦や
若いカップルまで様々な人がいて平日にも関わらず割と埋まっていたと思います。
この映画、特徴的なのがそれぞれのメンバーが心情や状況を場面の途中で観客に向けて語りだす
という方法でメンバーの一人一人が狂言回しのように説明する事と曲自体がそのときのバンドの状況やメンバーの思いの代弁になっている事でいわゆるミュージカル映画の歌と踊りの間は物語の進行が止まってしまい
退屈しがちになるという問題を回避しているという、とても工夫が凝らされた演出で観やすくしていると思います。

⬆️実際のフォーシーズンズ
この「観客に向けて語りだす」といえば僕の大好きな映画監督、ミヒャエル・ハネケが代表作
「ファニーゲーム」で観客を挑発する手法、ある種のメタ手法としてフィクションであるという事を観客に意識させ映画と一定の距離を作りその事により感情を逆撫でする。為に用いていましたが(映画のジャンル的には全く違います笑)
それと今回のクリントイーストウッドの手法は全く逆の効果を上げていたように思います。
というのはこの作品元々ミュージカル原作がそもそも既に多くの人に消費され楽しまれているという前提が
あるのである意味エンターテイメントとしての作り物であるという事を観客は理解して見に来ている。
それを逆手にとって役者に「語らせる」事によって逆にその物語の中でその場に居る同席者のような
感覚になり結果的に映画との距離が縮まるという効果を上げています。
なので単なるミュージカルの焼き直しでは無く映画として飽きさせない作りになっているのはすごいです。
ただ!!それは同時にこの主軸の物語が正直人間ドラマ的に起伏のとんだものではない事を理解して意図的に演出を特徴的にして映画への興味を持続させる方法としてやっているのだと
思います。
つまり、物語があまりにも一つのバンドやメンバーを巡る出会い、苦労、成功、挫折、解散、再会など
ある意味一度は観た事あるようなベッタベタな展開しか待っていないという事です。
もちろん、曲自体の良さもありますしラストシーンではこれぞ!という大団円的なお約束の全員登場で
カタルシスを感じる事は出来ます。
ただやっぱりそれ以上もそれ以下もなく常に60点くらいの料理を出すレストランのような映画でした・・・。
でもそれはクリントイーストウッド監督のせいではないというのは確かです!!
原作があるのでやっぱりそこを大幅に変えるのは難しい!!
生のミュージカルって物語がつまらなくても歌と踊りで楽しめるから良いけど映画は違うんだよ!!
だからしょうがないじゃん!!
頑張ったよクリントおじいちゃん!!!
あ、そうそう。
前述のミヒャエル・ハネケもおじいちゃん監督としてはもう本当にとんでもなく素晴らしい巨匠
なので是非チェックしてみてください!!!(良くミヒャエル・ハネケなんて人に勧めてたら誤解されるよ)
と言わる位重たい映画ばかりですが・・・www

実際これクリントイーストウッドが撮ってなかったらそこまで興収いってないって!!ww
まあ、最近ある意味強烈な映画しか観ていないのでなんか久々にこういうベタなlove&peace的な
ノリの作品観たので少々刺激が弱く感じたという個人的な理由の方が大きいと思う・・。w
だから普通の人は普通に楽しめる作品である事は間違いないです!!!
評判もいいし、映画館で観ないと系の作品だと思います!!!!
是非!!!!