去年、我が家では初めてポインセチアを買いました。

やっぱりクリスマスには付き物ですからね♪


で、皆さんクリスマス用に買ったポインセチアどうしてます?


  観葉植物

いつの頃からか、ポインセチアってクリスマスの時には必ず出てくるアイテムですよね。

だからヨーロッパ原産の寒さにも強い植物かと思いきや、南米原産の植物。

しかも私達が綺麗〜と楽しんでる赤やピンクの部分は花ではなく葉が変化した物。

そう、アンスリウムなんかと似た植物なんです。

だから園芸業界的にも観葉植物のジャンルになり、お店でも必ずと言っていいほど室内での販売ですよね。 



そしてクリスマスが終わってもあのまま綺麗な状態で1年中楽しめるかと思えば思えばそれもまたちょっと違うようで、あの色づいた葉は短日処理と言う、日の長さが短くなったのを植物が感知して色づいて、先端から小さな花が咲くそう。

と言う事は夏などほ日が長い季節は緑の葉だけ?


でも毎年多くのポインセチアが売られて、購入されてますよね。

まさか緑の葉だけじゃつまらない!って捨てられてるの!? 

まぁ中にはそんな方もおられるでしょうが、みんながみんなそうとも思えません。


これ毎年感じる疑問でした。

でも実際に買ってみて、一つその答えへかも。という事が、分かりました。


  短期栽培仕様?

ここから先は完全なる私の主観、感想、うがった見方になりますが、事実は事実としてあるのでご自身でよくその辺り含んでお読みください。


少し前の今年のガーデニング休暇の日にこのポインセチアの植え替えもしました。

やはり買って来たままの鉢で次のクリスマスまでと言うのも可哀想ですからね。


で開けてびっくり! 

ってまぁガーデニングあるあるですが😅


根が…腐ってました。


この茶色になってる根はもう腐ってて、その所々から小ちゃな白い根が出てるのが見えるでしょうか?

その僅かな白い根から水分やら栄養分をかろうじて吸っててたようです。


そりゃどうりで、葉先はどんどん黒ずんでダメになって行く訳ですよ。

買った時にはあれだけボリュームがあったのに、次々と葉がダメになり、今やこの有様。


まさかポインセチアの植え替えレポートを書くとは考えていなかったので、植え替え直前の写真を撮っておらず鉢から抜いてこれは!と思った慌てて撮影し始めました。


まぁ実際の所は植え替える少し前から葉がやけにダメになっていくペースが早いので何かしらのトラブルなんだろうとは思っていましたが、ここまでの根腐れとは思ってませんでした。


ちょっと比較でこの日同じく植え替えをした赤葉のティの根も見てみましょう。




葉の数、株としてのボリュームもポインセチアより小ぶりのこのティでもこんなに根があります。

元々根の形や量、硬さなど違うにせよ、ポインセチアはそもそも同等かもっと根量あって然るべきなんですが…


因みにこのティ、品種名が不明なのですが1番似てるのが『カウアイ・ローズバド』なんでこのブログでは推定と付けながらカウアイ・ローズバドと書きます。 


この推定カウアイ・ローズバドはお迎えした去年の10月末から発根からその後の管理までずっと水漬けです、

土に植えてからも腰水管理なんで乾かせた事はありませんが、根腐ら知らずです。


ってそれはティが水に強いからじゃないの!?

と疑問に思う方もいるかもですが、確かにそれはありますが、ティだって腐る事もあります。

しかもポインセチアはティのような腰水管理はせず、水は断然少なかったのにです。


ただここで一つ考えたいのはその用土です。

これも写真に撮ってなかったので伝えづらいのですが、ポインセチアの植えられてた土と我が家の土の差です。


我が家で園芸に使う土は基本、燃やせる軽い培養土です。

これ、色んなメーカーから出てるかもですが、基本的に赤土や黒土、鹿沼土などの『土』を使わずに腐葉土やヤシガラなど使い終わった後に燃やせるゴミに出せる物だけで作られてる培養土です。


これを使い続けてる実感としては、軽いのは当たり前として枯葉や枝クズ、ヤシガラなどの物体の隙間が多いので水捌けが良くて空気が通りやすいです。 

ただギュウギュウ押し込め過ぎるとその利点もなくなりますが…


腰水管理してるとこの辺ややこしくなるのですが、やっぱり用土は水がすっーと抜けて空気の通り道がある方がよく生育すると思います。

これは教科書通りです。団粒構造ですね。


なので黒土や粘土っぽくなってる状態で常に用土が濡れてると根腐れはすると思います。


じゃ腰水管理はどうなってるのよ?

と思われますよね、私もそうでした。

ただ腰水管理と言っても鉢を全部水に浸けてるのではなく、鉢底数センチとかです。

そうすると、鉢の上の方はそのうち乾いて来ます、そして底は濡れてる。

そうすると根はまずを求めて下に伸びます。

乾くから空気の通り道も出来るんでしょう。


なので、私はあの燃やせる軽い培養土は腰水管理に向いてると考えていますし、そんな理由で根腐れしにくい土ではないかとも考えています。


その反面、ポインセチアが植えられてた土はべっとりした黒土のような感じで、さらに挿木苗だったのか株元、根の中心部にスポンジのような物も付けられていてとにかくベッチャリしてました。


こうなるとやはり空気の通り道はなくなり、根腐れるなどのトラブルを起こすのではないかと思うんです。


と言う事は毎年あちこちのお宅でクリスマスの時に買われたポインセチアはクリスマスが終わりそのうちに根腐れして枯れてしまってると言う事が多いんではないでしょうか?


よく買って来た鉢物の土について、あんまり良くないけど生産者さんの環境だと上手く育つんでしょうね…的な事言われたりしますけど、私はそうではないと考えます。

だって生産者さんは出荷するまで生育させられば良いからです。

その際にはコストを考えて用土を選ぶ方が多いでしょう。

それは購入者が長期間生育する事は考えられてないと思います。

つまり短期栽培仕様なのかなぁって。


だからやっぱり購入したら、自分が管理しやすい『マイ用土』に植え替える方が良いと思います。

それは無機質用土でも軽い培養土でも正解不正解ではなく、自分が管理しやすい用土です。


こう言う細かい所のすれ違いが『根腐れ』と言う園芸業界で1番恐ろしいキラーワードが出てくるのでしょう。


腰水管理と水栽培の根腐れしないロジックを専門的に知りたいので、詳しい方いらしたら教えてくださいませ。