見習いブリーダーの交配台帳 -2ページ目

見習いブリーダーの交配台帳

単なるパンジーとチューリップの「愛好家」


‘ピンクダイヤモンドエボリューション’

後ろの‘ピンクダイヤモンド’のスポートでお世話になっている生産者さんの登録品種です。
展示圃場でもよく人目を引き、花の咲いていない時でも斑入りの葉が華やかです。
‘ドンペドロ’

導入2年目。現代品種には失われてしまったマットな濃茶色。
‘イエローパーフェクション’

導入3年目?金属感のあるような特殊な花色。
小輪で茎は柔らかめ。
‘テキサスフレーム’

パロット咲き。
調子の悪い年もありましたが、安定した数まで増えました。来年から展示に出すかもしれません。
‘アメジスト’

導入2年目。昨年は開花しない球も多かったですが、今年はほとんど開花しました。
分球がかなり激しいので増えるのは早いのですが、不整形球をはじいてサイズで選別するのが重要になりそうです。
‘マジックフライト’

何年もほとんど増えずにこれくらいの数(笑)
親のイエローフライトもそんなにどんどん増えている訳では無いので品種特性でしょう。
‘カラテ’

空手の帯のように色んな色が出現する、という品種。家庭向けのドライセールスはほぼ1年で終わってしまったので残念です。
‘ローズアグラス’

安定した数に到達しました。
出回らなくなって4年ほど、もうオランダにもないかもしれません。
‘ピクチャー’

コロネット系(クラウン咲き)の最初の品種。
歴史的価値はあるのですが商業生産はされなくなり、新潟市の生産者さんが趣味で栽培されていたものを分けていただきました。

‘雪紫’

新潟県の品種。ようやく限定的に球根の出荷が始まって、入手出来ました。
色は交配親の‘ブルーへロン’に似ていて、開花してから徐々に赤みの抜けた色に変化していきます。
‘タリスマン’

私の持っている品種の中でも一、二を争う極々晩生の古品種。今年は全体的に開花が早かったので滞在最終日(5月4日)に咲いているところが見られました。
‘メリーランド’

こちらも古品種。最初は赤地に明オレンジの覆輪のような色合いで咲きますがだんだんお互いの色が馴染んできて全体が夕焼けのような色になります。
‘アドリアン T ドミニク’

ヴィリディフローラ系。
今シーズン愛好家の方に特別に譲っていただいた球根から。子供の時はよく見かけたのですが近年は見ることが出来ず久々に実物を見ました。
赤に白い覆輪が入るので緑色と合わせて3色咲きになります。
‘ミステリーバレイ’

八重咲きの‘ホワイトバレイ’のスポート。
新規導入品種。
親品種の‘ホワイトバレイ’はさらに親の‘ピューリッシマ’と変わらずかなり早生ですが、こちらはかなり晩生で白い部分が開いてくるのは5月近くなってから。
球根の性質は丈夫そうなので増殖も早いのではと予想しています。

‘ゴーゴーレッド’

新規導入。アクミナータの形質を強く引き継いだ最新品種。

‘ヘルスケア’
こちらも細長く咲くユリ咲き最新品種。
この後もっと細くなって咲進みます
‘ハブラン’

輸入2年目。後ろは‘タイユー’
‘紅つるぎ’

富山の新しい品種。
同時リリースされた‘黄つるぎ’は入手出来ず今年導入予定です。
‘レッドマドンナ’

パロット咲き、輸入2年目。
親の‘マドンナ’も兄弟の‘イエローマドンナ’も来年は1列分くらいに増えそうです。
‘アプリコットクリスタル’

フリンジ咲き、導入3年目。
‘ダブルレッドライディングフッド’

有名なグレイギー系品種の八重咲きになった枝変わり。
導入1年目はブラインドばかりでしたが今年は咲揃いました。
‘ハウステンボス’のスポート

いつもお世話になっている生産者さんの作付品種。その圃場に「色の違うやつが出てるよ」と教えてもらって発見したスポート(突然変異株)。
3年目にしてやっと1列分に増えました。
どことなくハウステンボスの交配親の‘ヨハングーテンベルグ’にも似ています。
その生産者さんのところでは今年でハウステンボスの生産が終了するようです。毎年圃場を回らせていただいていましたがこれ以外のスポートは見出すことができませんでした。

‘エキゾチックバード’

輸入2年目。
国内でもオランダでも生産はほぼなくなっていて、日本でも唯一小ロットで作っていると思われる生産者さんがいますが球根は出荷しないということで個人輸入しました。
昨年は蕾が飛んでしまいましたが、今年は2輪咲いているところが見られました。ダーウィンハイブリッド系なのでどんどん増えてくれることを期待しています。

‘ブラックビーン’

クインオブナイトのような黒花系のものに比べると少し赤みがありますが、雰囲気のある花です。
‘ピンクジミー’
‘レッドジミー’
ピンクもレッドも導入2年目。
佐倉チューリップフェスタで採取してきたものです。
親品種同様にかなり小型で華奢な感じ。

‘シナエダキング’

ユリ咲き。
導入した最初は微斑モザイクでやられていてほとんど抜き取り。何年も微斑の出ている株を抜き取り続けましたが、昨年から出なくなりようやく増殖に転じました。
ここまで増えてくると一安心です。
‘ロココ’と‘スーパーロココ’

ロココが案外増えるのが遅くて、更に遅いはずのスーパーロココに追い抜かされそうになっています😅
ロココはフラワーバルブオブザイヤーにも選ばれたパロット咲きの名花ですが、近年はほぼ球根は出回らずかなり生産量が減っているようです。
‘ストライプドセイル’
輸入3年目?
古品種らしく周りの‘フレーミングフラッグ’や‘ズレル’に囲まれると一回り小さいです。
ストラップの色は独特で明るい赤紫。花型はこれぞチューリップという感じの整ったコップ型です。
今年もようやく忙しい開花シーズンが終わりました。振り返っていくつかご紹介します。
‘イエローウェーブ’

輸入2年目。葉の大胆な斑入りが特徴
ダーウィンハイブリッド系なので増殖は早そう

‘ファッションルック’

トライアンフ系、こちらも輸入2年目
促成切花だとほぼクリーム色っぽく咲くみたいですが、露地だとピンクが強く乗る。‘メルシー’に似た感じの雰囲気。

‘ピーチブロッサム’

八重早咲き系 個人的に譲渡していただき1年目。
かつては沢山市販されていましたが今は他の品種に取って代わられてしまった名花。

‘リブレットパロット’

輸入2年目。球根が小さいとフリルは弱め。

‘モンセラ’

輸入2年目。
八重早咲き系、親の‘モンテカルロ’と共に出回らなくなった品種。
‘ピューリッシマブロンド’(手前)
‘スイートライト’(奥)

どちらもフォステリアナ系
斑入り葉品種。
‘エキゾチックサニーバード’

譲っていただいて2年目。
ダーウィンハイブリッドの変わり咲なので球根はよく増えてくれました。
‘フレア’

一重早咲き系 花色に若干幅あり。
‘ミス エレンムーア’

輸入3年目、一重早咲き系。
奥の黄色は同じく3年目の一重早咲き‘プルヴィオ ドゥ オーロ’

‘ファンデルネール’

 一重早咲き系。草姿の割に大輪。増えるのがゆっくりでじれったい。
‘リムジン’とスポート

黄色の八重早咲き系。赤いのとオレンジっぽいのは私が見つけたスポート。
‘リムジン’のスポート

オレンジ色の細かなスプラッシュが入る系統。
順調に増えています。
‘ヴォルタ’

輸入3年目。模様の入り方にばらつきあり。
‘ウィレム ファン オレンジ’
(ウィレムバンオレンジ)

八重早咲き系
案外増えるのが遅くてようやく展示にも出せそう。
‘クイーンジュエル’

八重早咲き系、‘クイーンオブマーベル’のスポートでワックスレス(ブルームレス)タイプなのでツヤツヤしています。
日本にはまだ来ていないようです。
今年も植え付けに行ってきました。
11月5日~16日までかかりましたが、期間中あまりまとまった雨は降らなかったので予想より早めに終了😊

メインの畑。
視認性や作業性の観点からジャンボサイズのラベルを試験的に導入しています。
雪や砂嵐、薬散などでどれくらい文字が残るのか今年は要観察です。
1枚100円くらいするので1200品種に取り入れたら大変なことになるのですが😱

こちらは展示圃場の植え付け2日目。
帰り際に虹が出ました。
先にネット袋ごと品種群別に球根を配置していくのですが、これに案外時間がかかって😅

しかも大体の間隔で置いているので端から植えていくと少しずつの誤差が広がっていって最後の方には植える場所が余ったり足りなくなったり(笑)

今年は中央列の真ん中辺りが大きく余ってしまったのでそこに余剰球などを集めて文字を書いてみました。
展葉した時にどれくらい文字の体をなしているのか不安です😅
出張ガーデナーのお仕事の方もそれなりにやっております😅
まだまだお客さんが少ないので宣伝頑張らないとですね😂


before

after

直射日光があまり当たらないのと、粘土質の上に大きめの砂利が敷き詰められていて、なかなか苦戦の箇所。
育つ植物を探っている段階です。


1、春のbefore

2、after

3、数ヶ月経過後

4、after

春に元々あったツツジ(1)を抜去して小さい花壇として仕切り直し(2)。
ハナミズキの大木の下なので日当たりが悪くなりがちで、これも来年の課題。

このお宅は今回は植え替えは無しで手入れだけのご依頼でしたが、行ってみるとかなり傷んでいたので(3)、念の為持ってきていた花苗で植え替え(4)
ちょっとボリュームが少ないですが、次回の植え替えまでの繋ぎで。


before

after

これも植え替えは無しで手入れのみ。
(日差しが弱いので花数が少ないところに、更に切り戻しもしてあまりに花が無いのでこっそりキバナコスモス1株だけ入れました😂)
今年も球根の整理が終わりました。
植え付けや掘り上げのように植物自体や畑をお借りしている生産者さんとの兼ね合いがないので、夏の間いつやってもいい作業なんですがさすがに真夏に行うと私がキツイので😅
だいたい9月に入ってから行うようにしています。
今年は9月1~8日の8日間で何とか終わりました。

掘り上げ後、ネットに入れて乾燥させた球根の塊をニンニクのようにひとつずつバラして腐敗や傷みのあるものを除いてサイズの大きいものからネットに入れ直します。
球根の数が多い品種は、その品種の希少性や品種特性などを考えた上で30~50球だけ残して残りは処分。

最終日。
倉庫のスペースをお借りして置かせて頂いていました。

が…!

この2年悩まされているのが鼠害です🐭
ヒヤシンスやスイセンは毒があるので齧られないのですが、ネズミはチューリップの球根が好物で、倉庫に置いている間は非常に激しい食害を受けます。

中でも被害が激甚であった2ケースはこんな感じ。

球根や皮が散らばっているのはネットの中から引きずり出して食害した後の食べカスです。
ネットも食い破られて廃棄、しかも今年は9月頭の時点で食い尽くされてしまったものがあり、4品種が絶滅しました。

ここからさらに2ヶ月置いておく間にもっと食われてしまうと思うと非常に不安です。




作業の終わったケース
およそ8~10品種ずつ入ったケースを10個一山で積んで、それが12、3山といったところです。
毎年これだけスペースを食ってるのも申し訳ないので、鼠害対策の意味も含めて来年からは貸倉庫のようなものを自分で確保しないといけないなと考えています。
自宅近くで倉庫が借りられれば泊まりがけで新潟にいかなくても夏の間にコツコツ作業できるメリットもあるので😅


一応帰り際に現地のホームセンターで購入した2種類の殺鼠剤を点在させておきました。
こんなものでは到底効かないことを自宅でのネズミとの戦いで痛感していますので気休めですが。。。


そして、球根の出回るシーズンも始まり、今年も購入したものが少しずつ手元に集まり始めました。

今年は特に新しいものが少なく、取り扱い会社によっては「カタログは来たけどひとつも注文するものがない」という所も😅
私が品種を集め尽くしてしまったのではなく、日本に入ってくる品種数が減って確実に売れる安定したラインナップになってしまっている感じ。
それは世界情勢、輸入条件の厳しさ、景気、など色々理由がありますが、
結局いちばん大きいのは「球根を買って植える」という園芸の文化がどんどん衰退しているように感じます。
園芸店もこの数年で観葉植物、特にビザールプランツと呼ばれるものに力を注いでいるところが急増して球根は入荷情報も告知されなくなったり😅

単価が高くて流行っているものに流れていくのは仕方ないのですが、かつて何度も繰り返されてきた「〇〇ブーム」に全振りしてしまうのも良くないのではないかな。。。と思います。


今年の新規導入品種から

‘雪紫’

新潟県の育成品種。
今年初めて販売されているのを見かけて購入しました。実物の花もまだ見たことがなくて楽しみです。

‘ヘルスケア’
登録されたばかりの新しい品種。
従来のユリ咲き園芸品種よりも原種アクミナータの特徴を強く受け継いでおり、ユリ咲きの中でもかなり細弁で尖っています。

通信販売などでは流通せず、一部の店頭販売品の中に入っていたようで販売店にお願いして送って頂きました。

花が咲いている一番楽しい日々が終わると、

今年もこの季節が来ます(^^;

 

今年の堀り上げ作業は5月24日~6月5日まで。

時折雨で中断する時間のある日もありましたが、

丸一日雨の降るような日は無かったので

ほぼ休みなく13日間(-_-;)

 

’スーパーシンフォニー’の葉

 

枯れ上がり期の葉は紅葉するように美しくなります。

’ブルーヘブン’の株元に鳥の巣

 

おそらくヒバリだと思うのですが、たまたな私の区画にも

巣が作られました。

中身は空だったので、途中で放棄したのか子育てが終わったのか・・・?

 

こんな感じで堀上げ

 

今年は車輪付きの椅子をお借りしていましたが、砂丘地は畝が低いので

これはこれで極度の前屈み姿勢が続く。。。

そこで時々植え付けの時のウレタンマットを出して膝をついて

作業する時間を作っていました。

 

「へぎ」と呼ばれるケース

 

メインの圃場の分だけで100ケース弱くらいあるんじゃなかろうか?

ケースあたりだいたい8~20品種くらい入っています。

6月3日

 

メインの圃場のチューリップが掘り終わって日没間近。

スイセンとヒヤシンスは翌日午前に。

 

スイセンはこちらの腕の筋や手首がやられるほど根が強いので(笑)

本来はもっと枯れて根が弱ってから掘りたいのですが

適期に合わせていられないので頑張って掘ります。

 

6月4日

 

胎内市チューリップフェスティバルの展示圃場

こちらは雑草が元気(^^;

 

今年も沢山の方に見ていただきました。

私のコレクションのなかでも球数の多い品種を中心に

展示用に持ち込んでいるもので、今年は367品種。

 

こちらはこちらでメインの圃場の在庫とは別に管理しています。

なので、ネズミにやられたり腐ったりすると面倒なのです(-_-;)

 

6月5日

 

作業終了時。だいたいフェスティバル会場の圃場は

植える時も掘り上げる時も二日かからないくらいで終わります。

 

’ミストレスミスティック’の球根

 

生産者さんだともう少し球根が着色したころが適期。

でもそこまで待つと最後のほうの品種までたどり着く頃には

梅雨に突入してしまって作業できないのです。

「チューリップ品種保存計画」発足から4シーズン。

スポートや極少数しか球根が無いものも含めると

コレクションはおよそ1200品種となりました。

とてもすべては紹介できないのですが、

一部ご紹介しようと思います。

 

’あかつき’

 

日本生まれの品種。

国産品種でヴィリディフローラ系(緑が入る)は

あまり例がありません。

残念ながら商業生産は終了しているようで

2018年秋の販売を最後に市場には出ておりません。

 

 

’パープルダンス’ 2系統

 

上側はタキイ種苗から購入した球根から咲いた「パープルダンス」

下側はカネコ種苗の店頭品の球根から咲いた「パープルダンス」。

 

こういうユリ咲きかつヴィリディフローラの品種は

近年品種数が増えていて、しかも名前に「●●ダンス」と

つけるのがお決まりのパターンになっているので

たまたま重複してしまったのかもしれません。

 

 

’シナエダキング’

 

ユリ咲き。

微斑モザイクウイルスの罹病株が多く、導入当初から

過半数が感染していました。

病徴のあるものを全て抜き取り続けること2年。

ようやく今年は症状の出る株がゼロになりました。

当初導入したのが6球だったのですが

画像でご覧の通り、三作して数字上は全く増えていないということになります(^^;

 

’ルーブルオレンジ’

 

後方に見えているのが親品種の’ルーブル’。

ルーブルは色彩変異がよく出るようで、

私のところでも花の半分が濃色になっている花が出たりしました。

 

ベースが紫のところにオレンジが乗っているからか、

この独特のオレンジ色はほかの品種にはありません。

夕暮れ時にみると一層美しいです。

 

’パッショグロッシー’

 

紫色の’パッショネル’のスポート。

親品種と何が違うかというと、

植物体表面のブルーム(蝋状の物質)がないこと。

ブルームが無いことでチューリップ特有の

白っぽさが無く色が鮮明でつやつやした質感に見えます。

 

最近日本にもブルームレスのチューリップが

何品種か入ってきています。

本場オランダにはいろんな花のブルームレス品種があり、

今後トレンドになってくるかもしれません。

今年も新しく導入した品種が100品種以上ありまして、

古品種から最新の品種までありますが、

その中で一部をご紹介します。

 

’リブレットパロット’

 

日本でもかつては普通に出回っていて

私の大好きな品種なのですがもう何年も流通が無いので

オランダの愛好家の方から譲っていただきました。

 

個人輸入にあたり土地の認証番号がついている場所で

栽培されていなければならず、

ストレートに球根を送ってもらうことができなかったので

2年越しの輸入となりました。

 

’エリアス マーティン’

 

古品種。

’ムリロ’という古名花のスポートの一つです。

 

 

’ハワイ’

 

もともと同色の’シエスタ’というフリンジ咲きがあるのですが、

それのフリンジが強くなったタイプ。

 

’メルキュール’

 

フリンジ咲きの新しい品種。

 

’フレーミングピューリッシマ’

 

これも昔よく出回っていて、今シーズンからまた

久しぶりに日本で出回りだしました。

 

’クラウン オブ ネグリタ’

 

コロネットグループ(クラウン咲き)に

紫色の品種が加わりました。

まだまだ品種の数が少なく、できたての品種群なので

これからもどんどん新色が加わっていくでしょう。

’ダブルシェイク’

 

日本の品種’紫雲’と八重咲きの’エビータ’を交配したオランダの品種。

日本人としては、それを聞くと里帰り的な嬉しさがありますね。

 

’ピオニーローズ’

 

ホームセンター コメリのPBのパッケージでのみ

出回っているのですが国際登録もなく、

これが正式な品種名なのか怪しいです。

開花が進むと色が全体に乗ってきます。

 

’シャイニングパロット’

 

新しい赤のパロット咲き。’バストーン’という一重咲きのスポートです。

ミックス品の中にしか入っていなかったので咲かせてから選別。

 

’ウェーバーズパロットパープル’

 

北海道の愛好家の方から譲っていただきました。

2010年代に日本に入ってきて数年流通しましたが、

その後は全く手にはいらなかった品種です。

白とピンクのウェーバーズパロットのスポート。

来年は親品種と並べてメインのコレクション列に植えられそうです。

 

’エキゾチックサニーバード’

 

こちらも北海道の方から。

もう親品種の’エキゾチックバード’も世界的に絶滅状態で、

こちらの品種もとっくになくなっていると思っていたので

保存されている方がいらして大変感激しました。

 

この咲き方はエキゾチックバードと

その色違いにしかなく、本当に貴重なものです。

早く安定した数まで球根を増やして展示にも出したいです。

今年もチューリップのシーズン駆け抜けました。

 

4月下旬に入ったころの圃場

 

4月中旬の圃場

 

 

花を見に行くという目的はもちろんなのですが、

ウイルス病の罹病株を抜き取らなくてはいけないので

その選別がメインの作業となります。

 

わかりやすいのはこんな感じ。

 

花の色がまだらになったりするのが典型的な症状ですが、

ウイルスの種類とチューリップの品種の組み合わせによって

症状が出る時期や部位が異なります。

 

これがややこしくて、「この品種だとこういうのはアウト」、

というのが別の品種だと「これはこういう品種だからセーフ」、

みたいなのがよくあるのです。

 

なかなか人に任せられない作業となっています。

 

 

現在はチェックが終わってほとんどの品種の花を摘み取りました。

晩生の中でも遅い品種だけが残っている状況です。