あなた=かずみんで妄想お願いします




「西野さん、開演1時間前です」

控室の扉をあけ、スタッフが声をかける

その言葉に、更に早くなる心臓

震える指先をギュッと握り、そっと瞳を閉じる
そうしてると聞こえてくる『大丈夫、大丈夫』って優しい声
その言葉に、その声にいつも助けられてきた


(どっかで見ててくれてるやろか)

そんなずうずうしい思いが頭によぎり、振り払うかのように首をふった



あなたが言ってくれた

『なぁちゃんの声好き』

その言葉で私は夢をもてた



だけど、ななは不器用やから
夢をつかむためには、きっと恋は邪魔になる

欲しいものを手にいれるため
大事なものを捨てなきゃいけないと覚悟した

わがままな私の、ひとりよがり



始めたのも、終わりにしたのも、ななやのに
あなたはいつものようにほほえんで、そっと抱きしめてくれた
そして一言だけ「頑張って」と。


もしあの時、引き留められたら

何度かそう考える事もあった
もし、そうなったら、ななは夢を諦めて大事な人を選んでいた

そんな弱い心をもったななの気持ちを、誰よりも理解して背中を押してくれたね


最後まで笑顔で見送ってくれたあなたは
やっぱり優しい人
いつだって側にいて、ななを守ってくれていたのに




強くなる

強くならなきゃ、ななはただのアホや



これが正しかったんか、いまはまだわからへんけど
今も心の中にいる、あなたの為にも
心を込めて歌うから


夢でもいいから

『頑張ったね』って抱きしめてほしい



そんな思いさえも

ななのひとりよがり