「発電機とかあれば便利だよね」
「そうですね、でも燃料も確保しなくてはいけませんね」

「あー、もう、必要な物えを考えたら切りがねーよ。あれも、これも必要に思ってくるな」
「便利な世の中になったせいもありますよね」
「そうなんだよな~。って、にゃんにゃんとみるきーは?」


彩、みるきー、にゃんにゃんと大型のデパートで物色中


主に、島についた時に必要な物。


トラックにのせられる物資も限られる
それを考えて、彩と苦戦してるというのに、さっきから二人の姿が見えない


「にゃんにゃん!?」


見えない姿に、いっきに血の気がひく


「にゃんにゃん!どこ?にゃんにゃーん」
「こっちー」


あたしの心配をよそに、間延びした声が聞こえてきた


声のした方へ足をすすめると、にゃんにゃんと、みるきーは可愛らしい服を見て、キャピキャピ中。


うん、その綺麗なお洋服、にゃんにゃんに、すっごく似合うよ?でも、今はもっと重要な事が・・・
なんて、にゃんにゃんに言える訳なーい


「ね、ゆうちゃん、これ可愛い?陽菜に似合う?」
「うん、すっごく似合う。にゃんにゃん可愛い!好き!愛してる」


彩の冷ややかな目なんて気にしないぞ

“彩ちゃん、これ私に似合ってるやろ?”
“・・・あほか”
(ふふふ、彩ちゃん、顔真っ赤になっとる“




◆◆◆


「薬はこれで全部と、ん?敦子?どうした?」
「ん?うん・・・私、もっと勉強しとけばよかったなって」
「あはは、どうした?急に」

「麻里子・・・もし、薬で治せない、手術が必要な病人が出たら?」
「それは・・・」


「今残ってる住民の中にも医者はいない。私は看護師であって、医者じゃない」
「でも、敦子は沢山、怪我の治療にあたってきたじゃない」
「包帯は巻けるよ、ちょっとしたキズなら手当もできる・・・でも、それだけなんだよ」
「敦子・・・」


敦子が不安を感じるのも仕方がない


島に何年いるのか解らない。その間、病人がでたら?怪我人がでたら?


その不安を、看護師である敦子が1番感じているかもしれない
医療にかかわってる者なら、特に


「敦子、敦子が負担に感じる事はないんだよ」
「麻里子・・・」
「敦子は、自分が出来る事はすればいい、今までしてきた事を。それだけでもすごく立派な事だと篠田は思うよ」
「うん・・・ありがとう」


全然、晴れない敦子の心


「・・・あっ!」


居た、居るじゃん。
あの子たちが


「敦子、医学の本とか、適当に医療に関する資料とか持っていこう」
「え?どうするの?そんなもの」
「ふふ、医者がいないなら、なってもらうのさ。やつらなら出来るっしょ」
「やつら?」
「うん。うちらの中には、ずば抜けた頭脳の奴がいるでしょ?救急救命士の資格をもつ2人が」
「あっ!・・・うん、きっと、きっとあの2人なら出来るね」


やっと、晴れやかな笑顔になった敦子の顔を見て、ホッとする



「よし、いっぱいお勉強してもらいましょうか、入山と十夢に!」