(はぁはぁはぁ)


荒い呼吸と、鳴り響く車のクラクション


あの場所の死体を引き付けるだけでよかったのに、他の場所からも這い出してきた、新たなウォーカー



建物の陰にかくれ、呼吸を整える


(みんな大丈夫だったかな)

そんな事を思いながら、今、自分が置かれている現状にも目をむける


「やべーよなぁ・・・」


そんな言葉が口から出てきて、肩をがくりとおとした


「あぁ、めちゃやべーよな」
「え!?」


肩を落とした私の背後から聞こえてきた声


「ゆ、優子さん!?」
「優子さんじゃねーよ。てめー」


近づく優子さん

やべっ、殴られる



グッと歯をくいしばって、待ってるのに一向に振り落とされない拳

そのかわりに



「ゆ、優子さん・・・」
「よかった・・・無事で、本当によかった」


そういって私を抱きしめてくれた優子さんの手は


すごく温かかった