私はある派
絵は好きです。
小学生の時の夢は漫画家(これしか絵の職業は知らなかった)
中学生～高1初期まではイラストレーターになりたかった。
だが馬鹿な私は高1で100万の借金を抱えることになる。
夢に振り回され、たまたま応募した「講談社フェー○ススクールズ」主催のキャンペーンに。
応募した人には必ず連絡がくる。
絵の勉強しませんかと。
当時高校生になりたてで
世間知らずの私は
「夢のために！」
と
お母さんやお姉ちゃんの反対を押しきり契約。
月々３万弱をバイト代で払っていく。
だがどうだろう。
私はチャレ○ジすら続かない性格だ。
通信教育というものはしんどい。
少し躓くと「ちょっと時間置いてからやろう」と思ってしまう。
高校生のバイトは忙しかった。
なんせ3万と携帯代や小遣いを稼ぐために週5で働く。
バイトの楽しさを知り
徐々に世間に触れる。
中3辺りで興味を持ったファッション。
バイト代は服に消える。
服が好きになる。
さらに
高校生になると
自分よりはるかに絵が上手い人が
わんさかいた。
現実に向き合い
テストとバイトに恋愛に忙しかった私は
段々やらなくなっていた。
高1終わり頃
フェーマスに聞いてみた。
「今から辞めることは出来るか」
そうすると
「通信教育を辞めることは出来るが、教材は全て先にお渡ししているので残りの○○万は払って頂きます。」
というような返答だった。
確か80万くらい残っていた。
もう諦めるしかないと
通信教育をしばらく続けたが
やはり追い付かなかった。
子供の私は
気持ちがついて行かなかった。
好きな興味が完全に「服」になっていた。
家がボンビーで
姉が大学に行っていたし
元々大学生にならないつもりだったので
高卒卒業後はアパレルに行こうと決めた
高校1～2年生。
伸ばし伸ばしやっていた通信教育は辞め
お金だけ払い続ける日々。
途中興味があった
中型バイク免許も諦めた。
かなり稼いでいたので、
貯めようと思えば貯めれたのに
服に美容に自分磨きに興味が出るお年頃。
友達とご飯
彼氏とデート
貯めなかった自分が憎い…
高3で夢の中型バイク免許取得に
チャレンジ！
何度も何度も資料を読み
一番良さそうだった
京都の有名な教習所で予約もした。
週５のバイトの合間を縫って
時間を計画し
京都まで遥々通うつもりだった。
だが、父が倒れた。
家庭大混乱
子供に関心が無かった父は
家族から嫌われていた。
稼ぎがあるのに
兄弟３人いるのに
長年母に15万しか渡していなかった。
私たちが小さい頃はニートで
勝手に借金作りまくった
あの父が倒れた。
お母さんに言われて119に電話した。
救急隊員さんに落ち着いて状況説明できた。
お姉ちゃんが兄弟の中で一番父にひどい目に合わされたのに泣いていた。
泣きながら職場で習った人工呼吸をしていた。
いつも喧嘩していたお母さんがお父さんの名前を呼び続けた。
お母さんは私たちの前ではお父さんを「おっさん」と呼んでいたのに、名前をずっと近くで呼んでいた。
弟は……何もしてなかった。
救急隊員さんがやってきた。
「ティッシュを！」と言われて
ささっとティッシュを渡した。
「汚なくて狭い家ですみません」と心で何度も思った。
ようやく父が運ばれるのを見て
私もようやく涙が溢れてきた。
学校はお姉ちゃんが電話してくれて休んだ。
そんなことを思い出したので
最近描いた絵を貼ります。
さかきばら のぶゆき